New attempt
第7回 ビルジ&ポンプのメンテナンス
中古のFRP艇を購入してからというもの、そのメンテナンスはサポートして頂いているショップスタッフにまかせきりでした。しかしボートショップほうが閉店となってしまい、マイナートラブルに関しては簡単に誰かを頼ることができなくなりました。そのうちビルジポンプが船底に溜まった水を充分排水できない状態になりましたが、どうにか釣り自体に大きな影響が無いため我慢してそのまま使っていました。そんな時、チャプター戦の場においてライブウェル吸水ポンプが作動しなくなりました。不安のなか消火用バケツで水をくみ、手作業で入れ換えを行ないながらその日のトーナメントを戦いぬきましたが、このトラブルが結果に少なからず影響を与えたであろうことは偽らざる事実です。さてそのチャプター戦から2週間とたたぬ間に琵琶湖でのNシリーズに出場予定があったため、ここは意を決して自分で修理&メンテナンスを行なうことにしました。何と言っても琵琶湖です、いざ荒れたり降雨にあうと中途半端なビルジ機能では非常に危険だし、もしグッドフィッシュを揃えられたらライブウェルの自動循環吸排水は絶対に必要です。しかしポンプ系のメンテナンスなんて初めての経験、一体どうなる事やら・・・
その1:配線の繋ぎなおし ライブウェル吸水ポンプの作動ストップに関して、まず電装系トラブルの可能性から原因究明をはじめます。 | |
その2:スイッチ部分のチェック ビルジポンプは動くがライブウェル吸水ポンプは動かない。これらは同じスイッチボックスを使っているのでお互いの接続端子を交換してみる。 | |
その3:水通し ポンプ自体のモーター焼き付きという最悪の自体だったら遠く隣県のショップで交換...しかし水草カスなどのゴミがつまっている可能性は高い。そう信じて水道ホースの先端を吸水口に密着させて水を通す。 | |
その4:水通し そのうちホースからの水がツツーッっと吸い込まれるような感覚がしたかと思うとライブウェル内のシャワーから水が出てきた。案の定水草カスが大量に出てくる、これがポンプ内で目詰まりを起こしていたようだ。 | |
その5:ビルジポンプが! トラブルのひとつを解決して一安心。次にホースを外し、そのままボートと内部をしばし洗浄。船底に溜まった水をビルジポンプの動作確認をこめて抜いてみる。しかしかなりの水が抜けきらず残ってしまう。ポンプの位置を確認すべく船底を覗き込んだところで目がテンになった。 ポンプ(黄色)が横向いてるよ! | |
その6:ビルジポンプ固定作業 どんなに手を伸ばしてもビルジポンプに届かない。仕方無くこの後ストレージ内のガソリンタンクや予備バッテリーを放り出し、上半身を船内に潜り込んで汗だくでポンプの固定を行なった。 | |
その7:固定後のポンプ位置 ビルジポンプ(黄色)が正立しているのがおわかりでしょうか? | |
その8:排水チェック 再び船底に水を溜めてビルジポンプを作動させる。固定取り付けを行なう際にポンプ吸水口フィルター部分に詰まっていたゴミを取り除いたため機能も向上。最後まで勢いよく排水される様子を確認して今回のメンテナンスを終了した。 |
トーナメントに出場する場合、実釣以外の部分において不安要因を抱えることは大きなミスアドバンテージになります。アルミジョンボートの方もレンジャー乗っている方も、自身のボートに見合うだけのメンテナンス技術は習得しておいたほうがいいと思います。何といってもそういう自信が集中力の持続、ひいては釣果につながってくるものです。今回メンテナンスを成功したことで、私自身の釣り技術が飛躍的にアップした訳じゃありませんが、メンタル的な不安材料が解消したことにより実釣に専念できるようになったのは確かです。
まぁ何にせよ、たまにはボートのメンテナンスもしてあげなきゃね、一番頼りになる相棒なんだしさ。
2001.9.9