塗装


<塗料について>

昔は単純な色合いの「ソリッドカラー」が主でした。
しかし最近の発売される車体の塗料は「メタリック系」の塗料が多く使われており、より多くの設備・技術・作業量が必要とされ、塗装料金も「ソリッドカラー」よりも高くなってきました。
また、最近は環境問題から車体に塗って美しく強い「水性塗料」が開発され、すでに新車の段階から一部のエコカーには塗装されて発売されています。
また、「水性塗料」は従来の塗装の上からも塗ることができるので「水性塗料」が主流になる日も近いと言われています。「水性」なので油には強いのですが、水である「雨」にどの程度強いか問われるところでしょうか?

塗装料金はその面積と塗装の仕方で変ります。
高級車のパール塗装などは何層もの塗り重ねからできており、ソリッドカラーの何倍もの手間がかかります。

ソリッドカラー 下地+ソリッド+クリアー .
メタリックカラー 下地+メタリック+クリアー .
2コートパール 下地+パール+クリアー マイカフレークと顔料を混合した塗料で、透明感と深みのある色彩が得られます。
3コートパール 下地+下塗り色+パール+クリアー パールベースとそのしたの下塗り色がミックスされて真珠光沢の色彩が得られます。

<塗装過程>


板金に伴なう塗装が主ですが、部品の取り替えやぼかしのために塗装する部分もあります。もちろん、全塗装などもしていますがその場合には全体を耐水ペーパー・コンパウンドなどで表面を整えます。


1) 塗料を調合してボデーとぴったりの色を作ります。配色表を元に調合します。塗料の微妙な量で色合いが変わるので精密な計量機で計ります。また、同じ車同じ色のようでも車が作られた日によって微妙に色が違ったり、月日が経って色が変わったりしているので職人の目と勘で調整します。


2) 塗装しない(塗料がついては困る)場所にペーパーとテープでマスキングしていきます。


3) 塗装する面の油脂分や汚れを除去します。
(塗装面の静電気で埃等がつきやすいのでブースやコンプレッサーでも工夫がされています。)


4) 下塗り(錆の防止と塗料の付着性を向上させる。)


5) いよいよ塗装。塗料によって違いますが、2〜4回重ねて塗っていきます。


6) クリア塗料の吹き付け。これでぴかぴかの表面を作ります。
これも2〜3回の重ねで仕上げます。


7) しっかり加熱乾燥して硬い表面を作ります。


8) コンパウンドなどでピカピカに磨き上げます。


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