ラバウルの親日感情


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地元民との交流  ラバウルの空港からホテルまでの移動は、セラントラベルの一行と一緒のバスに乗った。
 セラントラベルの添乗員は、新垣さんでラバウル大好き人間である。
 道端の人が手を振ったら必ず手を振ってくれと言う。ハローと声を掛けてくれたら必ずハローと返してくれと言う。これは親日感情の表れで、白人にはしない行動なのだそうである。
 実際道路を走っていると殆どの人が手を振り、こちらが手を振ると、手を振っていなかった人もみんなで手を振り返してくる。
 花を手に持ち、バスが止まると窓から花を投げ込む人も居た。
 まるで凱旋将軍が歓迎を受けているような気分である。
 何故このように日本人を歓迎するのかとの問いには、白人やパプアニューギニア政府は、ラバウルのために何もしてくれない。日本は、ラバウルのためにとても良くしてくれる。
と、お祖父さん が言っていた。と、答えるそうである。
 実際の話、現在ある道路の殆どは、日本軍が作ったものだと言うし、戦後の日本も空港、病院、学校などにも援助しているそうである。
 考えて見れば、ラバウルにとって、アメリカは爆撃しただけで、上陸はしていない。従って、被害は与えたけれど、恩恵は与えていないのである。

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