ラバウル市街の惨状


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ラバウル市街地の惨状  平成6年(1994)9月19日、西吹山と花吹山の数カ所で火山が噴火した。降り積もった火山灰は、3〜7メートルに及んだという。
 火山灰が降り積もるだけならまだ良かったという。噴火の後、大雨により火山灰が土石流となって襲い、ラバウル市街は壊滅したという。
 降り積もった火山灰を削り取り道路を復旧した現場では、山際に押しつぶされた家の残骸が、姿を見せていた。
 火山灰の中、電線が切れて無くなった電柱やコンクリート製の雨水受水槽など構造物だけが取り残された姿は、正にゴーストタウンである。
 噴火から5年経過した今、ホテルなど火山灰の中で復興の動きを垣間見ることはできる。
 しかし、東ニューブリテン州の州都がラバウルからココポへ移転されることが決まり、ココポでは、州都としての公共施設や、スーパーマーケットなど色々な都市施設の建設が進められ、活気に満ち溢れているのと比べれば、ラバウルの落ち込みは否めない。

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