ラバウルからケビエンへ


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ケビエンへの移動はプロペラ機  ラバウルからケビエンへの移動は、プロペラ機となった。
 搭乗手続きは、エァーリンクという会社の窓口だったのに、搭乗機には、単にISLANDSと書いてあるだけで、結局どこの航空機なのかよく判らずじまいである。
 ニューギニアでの移動は、飛行機を使うのが一般的ではあるが、毎日飛んでいるわけではないので、スケジュールの編成に苦労するという。
 航空券は、渡しただけで搭乗券は呉れない。乗るときには、名簿をチェックするだけである。だから飛行機の座席指定はない。勝手に乗って勝手に座った。
 機内を見回して椅子の数を数えてみた。18座席ある。しかし、その内の2席は、手荷物がうずたかく積み上げられている。空席が2席確認できたから、14人乗っていたのであろう。
 出発時刻の20分前なのに、離陸した。予定の客が全員乗ったら、定刻前でも出発するらしい。
 日本のように駆け込み乗車はないのであろう。
 ラバウルを飛び立ち、ニューブリテン島に別れを告げ、ニューアイルランド島にさしかかると、ほどなく着陸態勢に入った。ケビエンにしては余りにも早いと思ったら、ナマタナイというところに着陸したのだ。
 日本では、途中寄航する航空機に乗ったことがなかったから、最初は奇異に感じたが、考えてみれば何も不思議なことではない。

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