パナパイのタンクの残骸と飛行場跡
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マンヨーから更に南東に走り、パナパイの海岸に出た。珊瑚礁の彼方にタンクが見えるという。
タンクとは、もともと英国陸軍の機密上の名称で戦車のことだそうである。
岩のような物の中に混じっているのだから、簡単には判らない。誰も納得したような声は出さなかった。
ここの内陸に、日本軍が作ったという飛行場跡があった。飛行場が出来たときには、最早、日本軍には飛び立つ飛行機は無かったという。
不思議に思ったのは、この飛行場跡には、草は生えているが、木は生えていない。周辺には木が生えているのである。
戦後五十年以上経過しているのだから、日本ならいくら痩せ地でもかなり大きな木が生えているはずである。不思議に思ったが、誰も答えてくれなかった。
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