第30回 戦没・殉職船員追悼式

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 平成12年5月15日、横須賀市観音崎公園内戦没船員の碑において、天皇皇后両陛下ご臨席のもとで、第30回戦没・殉職船員追悼式が挙行された。
 会場となった戦没船員の碑は、財団法人戦没船員の碑建立会が募金1億円によって、昭和46年3月に完成させたもので、第1回の追悼式が昭和46年5月に行われている。
 現在は、財団法人日本殉職船員顕彰会によって、戦没船員に加えて殉職船員も奉安され、毎年、戦没・殉職船員追悼式が行われている。
 平成12年5月現在、奉安されている戦没船員は60,604人、殉職船員1,720人と発表されている。
 私は、この第30回追悼式に妻と共に出席した。ここでの追悼式に出席したのは初めてであり、また、天皇皇后両陛下のご臨席を賜る行事に案内状を戴いたのも初めての体験であった。
 式典は、約600人の出席によって、盛大かつ厳粛にとり行われ、次の式次第によって進められた。

開 式 の 辞
国 歌 斉 唱
黙 と う
会 長 式 辞
天皇陛下のおことば
遺族代表追悼の辞
運輸大臣追悼の辞
供 花献 花
式 電 披 露
能楽『海霊』奉納
閉 式 の 辞


 天皇皇后両陛下のお姿を是非カメラに収めたいと願っていたが、主催者の遠慮申し渡しがあり写真にならなかったのはとても残念だった。
 妻は、追悼式の間中終始涙ぐんでいた。その涙は、幼くして失った父を追憶する涙と、天皇皇后両陛下ご臨席の追悼式に参列できた、感激の涙が混じり合ったものと受け取れた。

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