魅 館 果 汁
<00年1月下旬>
1月31日(月)
激戦スーパーボウルはラムズ勝利。
夜遅くまで卒論を書いている学生達。
ここ10日間ほど、夜11時頃までずっと居残っている。
明日が提出期限なので今夜は最後の追い込みだった。
一応、ほぼ完成をみたのだが、今度は金曜日の発表会に向けて原稿作りが始まる。
しかし、こう毎日続けてやっていると、特に夜には疲れのせいでみんな妙にテンションが高くなっておかしくなってくる。
普段なら流すことでもひっかかって笑ってしまう。
最近のヒットは「無視されましたぁ!」である。
卒論はもちろんみんなワープロで書いている。
工業系なのでグラフや表もつくる。
いくつかのソフトを同時に立ちあげて作業をしているのだが、学生に使わせているパソコン自体がもう4、5年前のしろものなのでメモリも小さく、遅い。
グラフなどは結構容量をとるのでメモリ不足になりがちなのだ。
ある学生がしこしことグラフを書いていたと思いなせぇ。
しゃかしゃかデータをうちこんでグラフ化するためにアイコンをクリックする。
…… 変化なし …… しばらくそのままでお待ちください状態である。
疑問符が頭の中を駆け巡った挙げ句、パソコンに向かって口走った言葉が …… 「無視されましたぁ!」
うーん、こうやって書いてもあんまりおもしろくないなあ。
現場ではものすごくウケてたのに。
まあ、こんなものだ。
お笑いはTPOを選ぶということである。
『もっとおもしろくても理科』(清水義範・西原理恵子)を読み終える。
『おもしろくても理科』に続くシリーズだが、西原のイラストの壊れ具合がグレードアップしている。
もちろん、本文もなかなかわかりやすく書かれていておもしろい。
今回は主に生物関連の話題であった。
生物と非生物、動物と植物、男と女の違いから進化、遺伝、DNAとてんこもり。
また、ビッグバンの宇宙の地平線の話は眼からウロコだった。
これからも「またまたおもしろくても理科」とか「もっともおもしろくても理科」などと続けてほしいところだ、って「あぶ刑事」じゃないっつうの。
1月30日(日)
やっとストーブを買ったよぉ。
ずっと夜の遅い日が続いている。
部屋に帰ってきても風呂に入って寝るだけの日々。
まあ、暖房がないのだからそれで十分という話もある。
そんな毎日にようやくピリオド。
いや、早く帰れるようになったわけではなく、石油ファンヒーターを買ってきたのだ。
こたつを買おうか、ストーブを買おうか、エアコンを買おうか、迷ったのだが、自分でその日に持ち帰れるものを選んだ。
なにはともあれ今夜の暖がとりたいのだから。
早速、灯油を買ってきて点火する。
はじめの2分ほどは静かに起動待ち。
と、急に前面のシャッターが開いてブーンとファンが廻り始めたかと思うと冷たい風がヒュー。
これがかの有名なファンクーラー機能か。
しかし、しばらくすると熱風が出るようになった(当たり前)。
部屋も暖まり始めた。
これで自宅でのんびりできる。
うれしや、ありがたや。
ようやく講談社ノベルス1月新刊が揃った。
『悪意』(東野圭吾)と『カレイドスコープ島』(霧舎 巧)だ。
そしてカッパノベルスの新刊 『陰陽師 鬼一法眼 壱之巻』(藤木 稟)も入手。
しかし、講談社文庫新刊の若竹七海と貫井徳郎が何故かない。
またまた物足りなくなって『記憶』(西谷 史)と『七週間の闇』(愛川 晶)を買う。
そしてふと目に入ったのが『活字探偵団 増補版』(本の雑誌編集部)。
書評とブックガイド誌としての「本の雑誌」にずっと掲載されていた活字に関する無駄話を集めた本だという。
帯の「防御率のいちばん悪い探偵は金田一耕助である」が衝動買いに輪をかけた。
ひさしぶりに本を開く。
しっかり積読本が増えてしまい迷ったのだが、某MLで講談社からの回し者といわれた私としてはやはり講談社ノベルスだろうということで、『QED ベイカー街の問題』(高田崇史)。
シャーロック・ホームズの秘密を明かしつつ、現在の事件の捜査にあたるという。
ホームズって子供のときに読んだきりでよく知らない。
実はホームズものって短編集5冊と長編4冊しかないらしい。
思ったより少ない。
たったそれだけを頼りにシャーロキアンは侃侃諤諤やっているのだ。
いや、だからこそかもしれない。
邪馬台国の謎にしても魏志倭人伝だけを頼りにあれだけ盛り上がるのだから。
ともかく、ホームズに関してどんな謎が提示されどんな解決が導かれるのか、楽しみである。
1月27日(木)
雪の降った日、こたつは壊れた。
ああ、久しぶりの日記である。
しかし、あまり書く時間がない。
数日前から急に冷え込み、雪の降る日が続いている。
ちらちらという日もあるが、積もるのだ。
これだけ続くのも珍しい。
スキー場は笑いが止まらないかもしれないが、平地では渋滞のもとになってしまう。
そんな昨日、こたつが壊れた。
なぜ?
別に何をしたわけではない。
朝起きてつけようとしたら、つかないのだ。
どこかの接触不良なのか何なのか。
どうしてもつかない。
実は今、部屋には他に暖房器具がないのである。
いかん、このままでは凍えてしまう。
その日はさっさと出勤した。
しかし、その夜からは寒さに耐えなければならない。
忙しいので帰宅するのは12時近く。
すぐにシャワーを浴びて身体が冷える前に布団に包まって体温で暖まるしかない。
こんな日がいつまで続くのだろう。
風邪ひかないようにしなくっちゃ。
くしゅん。
1月23日(日)
今日は職場が停電なので休日出勤の予定を返上、って使用法が間違ってる?
講談社ノベルスの1月新刊を手に入れようと勇んで本屋に出掛ける。
ところが、2軒まわったが全作品がおいてあるわけではなかった。
ともかく、『迷宮 Labyrinth』(倉阪鬼一郎)、『QED ベイカー街の問題』(高田崇史)、『安達ヶ原の鬼密室』(歌野晶午)の3冊を買う。
ふと見るとカッパノベルスとトクマノベルスの新刊も出ている。
しかし、これも全作品揃っていない。
特に藤木 稟をおいていなかったのが残念。
それでも『SAKURA 六方面喪失課』(山田正紀)は手に入れた。
続いて講談社文庫の新刊を見に行ったのだが、これもまた目的の若竹七海と貫井徳郎がない。
仕方がないので『もっとおもしろくても理科』(清水義範・西原理恵子)だけを手に取る。
もう一つの目的だった直木賞作品を文庫化した『女たちのジハード』(篠田節子)と『山妣』(坂東眞砂子)はちゃんとおさえた。
これだけでも結構買ったことになるのだが、思っていたものが手に入らず、どうにも落ち着かないのでさらに本を漁る。
ひとつは珍しい双葉ノベルスの『私が探した少年』(二階堂黎人)。
某掲示板で目にして気になっていた『夏の災厄』(篠田節子)。
傑作と聞いていたがなかなか見つからなかった『女囮捜査官1 触覚』(山田正紀)。
そして『地下街の雨』(宮部みゆき)と『ひらけ!勝鬨橋』(島田荘司)。
まだ買い足りないのだが、ここまでにしておく。
しかし、こんな調子で海外ミステリ参戦できるんやろか。
ひさしぶりに時間ができたので『月は幽咽のデバイス』(森 博嗣)を読了。
1月21日(金)
忙しくて本を読む暇がない。
卒研発表会を2月初めに控え、学生たちは論文のまとめにとりかかっている。
指導する立場としてそれにつきっきりのような状態がしばらく続くことになる。
平日は夜遅くまで、土日も出勤という日々になるのだ。
毎年恒例なので至極当然のことと割り切ってはいるが、体力的に若いときのようにはいかないのも事実である。
でも、昔は学生のこだわり方も今より強かったので、比較的あっさりした今の学生を相手するのはそれほどしんどくはない。
逆に、もうちょっとこだわりをもってくれと思うほどである。
これも時代の趨勢、若者気質ではあるのだけれど、ちょっと淋しい。
今日は同僚のご両親が四国を訪ねてこられたのに便乗させていて夕ご飯をご一緒した。
同僚の子供が8ヶ月ということで孫の顔を見にいらっしゃったのだ。
親が子供を可愛がるのとは違った可愛がり方を目の当たりにさせていただいた。
うちも甥っ子に対する親の接し方を見ているのである程度わかっているつもりだったが、いずこの家庭も同じだということを再認識したことになる。
親は子供に対して責任があるが、孫には責任がないという違いなのだろうか。
ともかく楽しく過ごさせていただいた。
こういう瞬間だけ切り取ると、結婚も子供もいいものだなあと錯覚するけれど、現実はそう甘くないのだろうなあ。
アルコールもほどよく入った酔い心地で一端職場にもどってから帰宅しようとしたところ、学生がまだ残っていた。
こんなに頑張っているのに酒なんか飲んできて、と言われつつ、回転の鈍った頭で論文の下書きを読む羽目に陥ってしまった。
まあ、可愛い教え子達のためと思えば苦痛ではないのだが、と一応言っておこう。
結局、1時間あまり付き合ってから帰宅した。
学生のこだわりが弱くなったと書いたけれど、一生懸命さはちゃんと残していてくれるので、こちらもやる気になろうというもの。
あと2週間ほど、気合をいれて頑張るか!