魅 館 果 汁
<00年5月中旬>
5月20日(土)
三△電機はMiTe(見て)というコピーらしいが、旭○成のイヒ!にはまだまだかなわないぞ。
昨日は終業後にボーリング大会、今日は午後からソフトボール大会、そして両日ともその後、飲み会であった。
しかも、今日は午前中に宿舎の共同清掃で2時間ばかり草引きもあって、くたくたである。
とはいっても普段の運動不足がたたっているのだから自業自得なのだが。
その中の話題のひとつ。
同僚の子供が小学校で稲の苗をもらえると聞いてきたらしい。
農家でもないのに苗もらってどないすんねんと子供にツッコミをいれた同僚は、単なる聞き間違いであってきっとどこかの田圃で田植の経験学習をさせるのだと思ったという。
ところがそうではなく、本当に苗と土が配られたのだった。
よく話を聞いてみると、バケツのようなものの中に土を入れてそこに苗を植えて稲穂が実るまで育てろ、ということなのだ。
そして無事に米が収穫できたら、自分で育てたご飯を食べさせてもらいなさいとまで言われたそうだ。
へえ、近頃の学校はミニチュア田圃をネタにして家族に農業をさせようとしているのか。
確かによその田圃を借りるよりは身近で稲の成長が確認できるし、子供だけじゃなく家族を巻き込める。
これは文部省と農水省が仕組んだ明るい未来の農政を目指したプロジェクトなんだろうか。
ひとりでも多く稲作に興味をもってもらい、農家になることを夢見る子供を育てようとしているに違いない。
この世代の親もほとんど農業経験がないはずだから、うまくやれるんだろうか他人事ながら心配になってくる。
私は実家が農家だったので苗代作りから始まり、耕起、田植、施肥、除草、農薬散布、水量調整、稲刈、脱穀、乾燥と数多くの工程があることを知ってはいるが、細かいところまではあまり覚えていない。
大変だと思うんだけどなあ。
それにバケツで栽培できる程度でご飯を炊けるんだろうか。
サイズにもよるがバケツの中には3株くらいしか植えられないだろう。
最近の米の収量は10アールあたり500キログラムくらいだという。
1アールは100平方メートルなので、1平方メートルあたりに直すと約500グラムの米が穫れることになる。
これは田植機で植え付けた場合だろうから、機械植えの採植密度1平方メートルあたり20株というデータを当てはめると、1株の稲には25グラムほどの米粒が実っていると思ってよい。
ということは、バケツの中の3株からは75グラムの米が収穫できるわけだ。
1合が150グラムくらいというから、0.5合のご飯が炊ける勘定になる。
おお、それならオニギリの3つや4つはつくれるじゃないか。
朝ご飯くらいにはなるぞ。
半年かけて育てた稲が1食に消えるというところから、子供たちは食べ物の貴重さと労働の大変さを学びとってくれるだろうか。
それでもって「オレは百姓になるぞ」とか「ワタシは農家に嫁にいく」とか思う子がいてくれれば、農水省の思惑通りということかもね。
しかし、0.5合というのは炊飯器で炊くにはちょっと少ない。
もっと多い量ならおいしく炊けるけれど、これではご飯の味がそこなわれるんじゃないだろうか。
ここはやっぱりアウトドアで、例のソラマメ型をした黒い金属容器を使うのがオススメ。
そう、半合の米をおいしくいただくには飯盒炊爨が一番ということなのである。
5月18日(木)
「神の国」発言の森首相、この際ごまかさずに思ってることを全部言ってもうたらええやん。
西武鉄道が決算報告で松坂大輔による経済効果が11億円あったと発表したそうだ。
球場関連の増収が9億円、鉄道事業の球団関連が2億円増ということで、松坂効果11億円とはじき出したという。
それってあんたのとこだけやんっていうツッコミはおいとくにしても、いかにも大雑把な計算である。
いずれにしろ、松坂自身の年俸が1300万から7000万にアップしただけなわけだから、西武はぼろ儲けである。
横浜志望の松坂獲得に堤社長の至上命令が下ったのもよくわかる。
その松坂も長者番付ではスポーツ部門の11位で推定所得2億5千万円。
一方、歌手部門トップの宇多田ヒカルの推定所得は7億2千万円である。
彼女の経済効果も凄いものなのだろう。
そうはいっても庶民の生活のどこにまでその効果が波及しているのかよくわからない。
我が家の経済も宇多田や松坂にあまり影響を受けていない、多分ね。
宇多田のCDを買ったのと、松坂と共同開発したという清涼飲料水を飲んだくらいかなあ。
えっ、それで十分だって?
それはともかく、音楽やスポーツを発信源としていろいろな業界に利益を与えていることは確かである。
その裏に損害を被っている存在があることを否定はしないけれど……。
経済効果という点で気になるのは身近な話として学生の就職である。
今年も相変わらずの就職難であり、求人が少ない上に競争率も高く厳しい毎日が続いているわけだ。
同じ工業系でも機械や電気は不況に強いし、通信情報は伸びている業種だけれど、化学はどうにも沈滞ムードである。
バイオのそれもメディカルに近いところならいくらでも景気のいい話は出てきそうだけれど、インダストリアルは方面は地味なのである。
さすがの宇多田も松坂もほとんど影響を与えてくれないわけだ。
宇多田も全国コンビナートツアーとかやってくれると楽しいのになあ。
四日市、水島、川崎といった工場地帯を全国縦断するのだ。
話題沸騰間違いなしである。
瞬間沸騰で終わるかもしれんけど。
松坂もスポーツ飲料だけじゃなくていろんな化学製品の共同開発に協力してくれんかなあ。
ユニフォームの素材、松坂モデルのスパイク、血豆を作りにくい成分を含んだロージン……。
いかん、やっぱり地味だ。
5月17日(水)
長者番付で初めて知った、鈴木その子って料理研究家だったのね。
夢を見た。
朝起きる寸前のことである……と思う。
何か探し物をしているのだった。
何を探しているのかよくわからない。
とにかく見つけなければと思って、あっちをひっくり返しこっちを引っ掻き回し、うろうろしている。
ところが、なかなか見つからない。
どうしよう、困った。
焦りが沸き上がってくる。
と、その時ふと目が覚めかかった……のだと思う。
だが、ここで目が覚めてしまったら探し物が見つからないぞ、という思ってしまったのだ。
今、起きたらいけない。
眠らなきゃ、また夢の世界にもどらなきゃ、と自分に暗示をかけて再び寝てしまった……んじゃないかと思う。
そしてまたもや探し物にいそしみはじめたのである。
結局、探し物は見つからなかったし、何を探していたのかも定かではない。
だが、果たして本当に一度は目を覚ましたのだろうか。
それとも、夢の中で夢を見ていただけなのだろうか。
判然としないのである。
起きてしばらくは、一体どうなってたのかわからずにボーッとしていた。
今朝はそんな風に始まり、要するに寝坊をしてしまって慌てて朝食もそこそこに出勤したのある……と、夢のせいにするのであった。
でも、ということは、やっぱり二度寝したってことなのだろうか。
いかん、いかん。
夢にまで折り合いをつけて寝坊を正当化しようとしているみたいである。
妙なストレスを抱えているということなのだろうかなあ。
ストレスといえば、涙を流して泣くとストレス発散になるというのが、生理学的にも説明できるという話がある。
涙には大きく分けて3種類あるらしい。
ひとつは、目を保護し目に栄養分と酸素を補給するための基礎分泌作用としての涙。
ふたつには、目にゴミが入ったり眩しかったりという刺激から目を守るための涙。
そしてみっつめが、悲しかったり嬉しかったりと感情によって流す涙である。
人間以外に涙を流す動物はほとんどなく、数少ないそれらの動物はウミガメやアザラシなど海に棲むものに多いという。
それらの涙は体内の過剰な塩分を排出するためであるらしいから、基礎分泌作用の一種と考えていいだろう。
つまり、ひとつめとふたつめには明確な理由があるわけで、当然、みっつめの感情による涙にも必ず存在理由があるはずである。
その役割がストレス解消であるというのだ。
いわゆる感情の涙の中にはストレス反応によって分泌される副腎皮質刺激ホルモンが含まれている。
涙を流して泣くという行為は、ストレス物質を体外に排出するという役割を果たしているというのである。
気分転換になるという意味だけでないということだ。
そういえば、最近は感情のままに泣くということがないなあ。
泣くのを我慢しているつもりはないのだが。
面白くて流す涙にはストレス物質は含まれているのだろうか。
だったら結構流しているんだけどなあ。
それにしても、物陰でひとり佇みはらはらと涙を流している人にそのわけを尋ねたら、副腎皮質刺激ホルモンを排出しているところなのです、と答えられたらどうすればいいのだろう。
そんなときは、涙は心の汗だ、たっぷり流せ、と励ましてあげよう。
きっと、おかげで糖質コルチコイドの分泌量が低下して内分泌系のバランスが整ってきました、と感謝されるに違いない。
5月16日(火)
くいずです、しょうねんっていったいなーんだ。
朝起きると、なんとなく熱っぽい。
どうも風邪をひいたようだ。
いかんなあ。
健康管理に留意しようと思ったばかりだというのに。
多分、睡眠不足なのだ。
今朝は授業もないし、ゆっくり出勤しようっと。
こういうことができるときは、この職業のありがたみをつくづく感じるのであった。
昼休みに非常勤講師の方と雑談をした。
大学を定年退官され悠々自適の生活を送られながら、週一度の講義を持っていただいている。
ご自宅から1時間半かけてバスで来てくださっているのだが、そのバスのアナウンスが妙に気になってしかたがないとおっしゃる。
「本日は○○バスをご利用いただきましてまことにありがとうございます。
このバスは△△発□□行き特急バスです。
バスの停車停留所と到着予定時分をお知らせします……」
まず聞き慣れない言葉が耳につく。
停車停留所って何だ?
確かに電車の場合は停車駅というし、それでおかしいとは誰も思わない。
だが、停車と停留という同じ意味の言葉が並ぶところに違和感を覚えるわけだ。
犯罪を犯す、賞を受賞する、顔が真っ赤に赤面する、のような屋上屋を架す表現が疎まれるのと同じである。
しかしよく考えてみると、特急だから停車しない停留所もあるわけで、なるほどきちんと正確に表現しているわけだ。
その意味では次の到着予定時分というのも何時何分に着くと言っているのだから間違っているわけではない。
でもやっぱり到着時刻でいいんじゃないかと思ってしまう。
その後、停電で電車が一時動かなくなった時の掲示の話になった。
とある駅では「ただいま電車が発車できておりません」と書かれていたそうだ。
何かおかしい。
だけど、何がおかしいのかうまく指摘できないぞ。
普通なら「ただいま運行を見合わせております」とでも書けばいいのだろうが、見合わせているのではなくて実際に動かないのだからこういう言い方になったのかもしれない。
あるいは「発車」という表現が稚拙に感じさせるのだろうか。
いや、やはり「できておりません」が気に入らない。
むぅ、なんかよくわからないけど耳障りだぞ。
案外これが正しい言い方だったりして。
ええい、誰かこのうすもやもやを解決してくれっ!
『夢・出逢い・魔性』(森 博嗣)を読了。
5月14日(日)
母の日にはカーネーションを。
小渕前首相が亡くなった。
脳梗塞である。
入院後、43日。
62歳であったという。
ともあれ、冥福を祈りたい。
どういう偶然か、今日の新聞に脳梗塞に関する小記事が組まれていた。
死につながる三大病といえば、癌、心臓病、脳卒中。
そのうち脳卒中は脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞の総称である。
癌や心臓病による死亡率が年々増え続けているのに対して、脳卒中による死亡は1970年頃をピークに減少傾向にある。
ただ、脳卒中のうち脳梗塞の割合は、40年前が13%だったのに97年には63%に増えている。
脳梗塞は脳内の血管が詰まって血流を遮断し、脳組織が壊死する病気である。
脳動脈の血管壁が硬化して血管が狭くなって末に閉塞する脳血栓と、心疾患による心臓内の血塊が脳に運ばれて血管を閉塞する脳塞栓がある。
また、冠状動脈の硬化により心臓への酸素供給が不足して心筋細胞が壊死し、心筋収縮機能に障害をもたらすのが心筋梗塞である。
どちらも死に至る恐ろしい病気であり、日頃の食生活や睡眠不足、ストレスなどに起因する成人病である。
3年少し前、教務関係の主事をされていた教授が脳梗塞で倒れられた。
1年前、校長の片腕として激務をこなされていた教授が心筋梗塞で倒れられた。
そしてつい先日、学科主任を勤められていた教授が入院された。
3人ともうちの学科である。
いや、前校長も過労で倒れられたことがあったし、他学科の教授にも何度か入退院を繰り返して定年前に辞職された方もいる。
真面目で人任せにせず細部までこだわって物事をきっちり処置される方にほど、仕事が集まり無理をしてこういう目にあっておられるのだ。
お陰で残ったのは無能な奴ばかり……とは言い過ぎだが、そうなっても仕方ないようなシステムに陥っていることは間違いない。
小渕さんの死も他人事のようには聞き流せない。
もう若くはないこの身体。
そろそろ真剣に健康に気を配りはじめないといけないのかもしれない。
『ガダラの豚』(中島らも)を読了。
これが日本推理作家協会賞をもらったというのだが、それはどういう意味だと思ってしまう。
推理小説じゃあないだろうに。
5月13日(土)
今日は、竹が酔っているので移植に向いている竹酔日というそうだ。
ふと新聞の天気図を見てみると太平洋上に台風1号があった。
すでに1週間ほども前に発生していたらしい。
3日前の時点で中心気圧が935ヘクトパスカルという結構勢力の強いやつだ。
海上では大時化だったのだろうなあ。
そんなわけで今日は気圧の話である。
ヘクトパスカルというのは10年ほど前から気象観測値として正式に使われはじめた単位で、それまではミリバールと呼ばれていた。
地球上の平地の平均の気圧を1気圧というが、これは1013ヘクトパスカルになる。
もちろん、標高が高くなれば気圧は低くなる。
地上1000mで0.88気圧、5000mで0.53気圧と地上のほぼ半分になるのだ。
富士山頂なら0.62気圧、エベレスト山頂は0.33気圧という計算だ。
逆に気圧を測って山の高さを測ることもできるという。
一日のうちでは平均的に午前9時頃がもっとも高く、午後3時頃がもっとも低い。
ただ、これは高気圧や低気圧の接近によって平均からずれることが多い。
季節によっても気圧は変わる。
日本では11月が一番高く、6月が一番低い。
その差は約7ヘクトパスカルであり、高さでいうと約55メートルの違いになる。
エレベータで1階から20階まで上がったくらいの差ということだ。
夏から冬にタイムスリップしてしまったら、耳がツーンとするに違いない。
そもそも気圧というのはわかりにくい量である。
気圧が高い低いといっても、気温や湿度のように体感できるわけではない。
晴れの日は高気圧、雨の日は低気圧であると、それも知識で知っているだけだ。
1気圧とはどのくらいの強さだと思えばいいのだろうか。
1気圧を別の表わし方で1.033キログラム重毎平方センチメートルという。
これは1センチメートル四方の面に約1キログラムのおもりが乗っているときの押す力という意味である。
かなりの大きさだということが想像つくだろう。
2リットル入りのペットボトルのふたが大体6平方センチメートルである。
したがって、このボトルに水をいっぱい入れてふたを下にして支えたとしたら、その面が受ける圧力が約0.34気圧になるわけだ。
つまり、1気圧を体感しようと思ったらその上に水を一杯入れた2リットルのボトルをさらに2個乗せないといけない。
それを全身に受けているわけである。
人間の体表面積は成人男性で約1.6平方メートルだというから、人ひとりが周囲の空気から受ける力をすべて足しあわせると16トンにもなるのだ。
そんな強い圧力を常に空気から受けているのに普段は全く意識しない。
ところが、精神的な圧力はちょっとしたことでも敏感に感じ取ってしまうのだから不思議だ。
16トンの力に耐えている肉体の強靭さを思うとき、同じく精神的な圧力に対しても克服できるだけの心の強さも持ちあわせているのだと信じたくなる。
どんなことがあってもくじけずに頑張ろう。
5月12日(金)
「探偵!ナイトスクープ」情報、大阪通天閣の社長はタカイ・ノボルとおっしゃるそうで(笑)
帰宅したら部屋のドアの前にビニール袋に入った何かが置かれていた。
なんだろう?
誰かに何かを頼んだ覚えもない。
最近は物騒だからうかつに触れないぞ。
傘で突っつこうかと思ったが、下手をするとサリンを発生しそうなのでやめておいた。
遠目で覗いてみた。
雑誌みたいに見える。
まさか、古雑誌の回収場所と間違えられたわけはないよな。
でも、雑誌なら心配ない。
中を見てみた……。
というわけで、ハローページとタウンページの最新版が手に入った。
一緒にタウンページクイズというのいうのも入っていた。
3問のクイズに答えて応募するとギフトカードかギフトカタログそれぞれ5000円分が当たるという。
ほぉ、どんなクイズだろう。
テレビの「QUIZ」を横目に見てみた。
Q1、肱川町にある「風の博物館」の電話番号は?
なるほど、タウンページを引いて調べろというわけだ。
でも、ハローページの方が速くないか。
おや、ヒントがついている。
「<公共サービスページ>をひけばかんたん」
ほほう、タウンページの使い方を例示してくれてるってことか。
Q2、「夕日のミュージアム」がある人気の「道の駅」はどこ?
これはさすがにヒントがないと辛い。
「<身近な道の駅を散策>をひけばかんたん」
ははぁーん、道の駅特集をしてるのだ。
本当に雑誌並みになってきてるなあ。
やる気満々だ、NTT。
Q3、<生活シーン別索引「外でお食事」>の中からあなたが行ってみたいお店を一つ選んでください。
これは超難問である。
正解の店がどこかにあるってことだよな?
どうやったら正しい答えにたどりつけるのだろうか。
ヒントは……ない。
でも、お答え(例)がある。
なになに、<イタリア料理店>?
なんじゃそら。
そんな名前の店がどっかにあるのか。
謎は深まるばかりである。
新刊ラッシュである。
とりあえず、『夢・出逢い・魔性』(森 博嗣)、『真っ暗な夜明け』(氷川 透)、『猿の証言』(北川歩実)、『火天風神』(若竹七海)、『無間人形 新宿鮫W』(大沢在昌)を購入。