魅 館 果 汁

<00年8月中旬>


prev next back

8月20日(日)

 だれだれの休日は、読書と映画と高校野球とビールと昼寝で明け暮れ。

 新聞を読んでいたら「液晶冷蔵庫、情報戦」という見出しが目にとまった。 冷蔵庫のドアに液晶パネルを取り付けて、温度調節や録音再生機能を持たせたということらしい。 それって、液晶冷蔵庫って呼んでええのかなあ。 まるで液晶の作用で冷やすかのように聞こえるは私だけ?
 ドアを開けずに温度調整などというのは多分業務用では昔からできるようになっていたはずで、もっと早くから始めてもよかったと思う。 冷蔵庫内を区切っていろんな温度に設定できるようにしたものもあるが、それを自在に決められるものもあるようだ。 これは便利といえば便利だけれども、使いこなせているのかなあ。 録音再生機能というのは、家庭内で冷蔵庫のドアが伝言板代わりに使われるのをとりこんだものだという。 でも、それって単にドアに磁石が貼りつくからじゃなかったのか。 別の場所に掲示板を用意してたら、普通そっち見るぞ。 あらかじめ食材の賞味期限を入力して冷蔵庫に入れておくと、期限間際に画面表示で教えてくれる冷蔵庫もあるらしい。 いちいちそんなマメなことのできる人なら、賞味期限チェックくらい頻繁にやるやろ。 記事だけではよくわからないので、いくつかメーカーのホームページを見てみた。 とあるメーカーでは、急速冷蔵機能の説明に「冷めるまで待たずに熱いまま一気に冷蔵」と書いてある。 そりゃわかるけど、熱いまま冷蔵はできんやろ。
 しかし、こういうのでも情報戦と紹介するなんて、新聞社もIT革命という言葉に飲み込まれてるねえ。

 映画「ホワイトアウト」を見る。 ほぼ原作通り。 原作では副署長だったはずの奥田署長がいい味を出していた。 しかし、あの大作を2時間ほどで見せようとするのだからどうしても表現不足になる。 ハリウッドと比べたら可哀想だけれど、映像の迫力もいまいち、というかおとなしめ。 自殺する気かって、ツッコミたくなるような爆破場面もあったし。

 『破線のマリス』(野沢 尚)を読了。


8月19日(土)

 高校野球は準々決勝が一番面白いというけれど、まったくその通りの4試合だった。

 その広い部屋には12人分ほどの席の設けられた8つの大きなテーブルが並んでいた。 席は決まっており、その半分近くがすでに埋まっている。 私は自分の名前を探し、その席に着いた。 足下には大きな袋が置かれている。 中にはいくつかの箱が入っていた。 私はその中に受付で渡されたカードを入れて目線を上げた。 正面に女性が立っていた。 マイクの設置された小さな演台に向かい、書類を繰っている。 今日の進行役のようだ。 ぐるりと周囲を見渡す。 同じテーブルには見知った顔が並んでいる。 隣は友人である。 しかし、別のテーブルは初めて見る者ばかり。 年齢層もさまざまだ。 眼を前方に転じると一段高くつくられた席が用意されている。 私はその席に着く者のためにここにやってきたのだ。
 定刻。 進行役の女性がマイクをオンにして開会を宣言する。 まだ前方の席は無人のまま。 彼らを迎えることからこのミーティングは始まるのだ。 入口のドアに全員の眼が集まる。 BGMとともにドアが開き、まず男がゆっくりと入ってきた。 古い民族衣装を身につけている。 その顔は緊張気味だ。 後ろから女が続く。 彼女も同じく民族衣裳を纏い、伏し目がちに歩く。 2人は部屋に集まった者たちの視線を浴びつつ前方に向かい、一礼して席に着いた。 これでメンバーはそろった。 会場は、緊張と緩和がないまぜになったような独特の雰囲気に包まれる。 いよいよ始まりである。
 進行役が改めて2人の経歴を紹介した後、主要な出席者が次々と挨拶する。 いずれも高い役職についている者たちのようだ。 しかし、肩書きと挨拶の上手さとの間に必ずしも相関があるとは限らない。 退屈な挨拶が一通り終わると乾杯の合図があり、会食に移る。 ところが、その途端に2人が席をはずした。 なにやら別室で打ち合わせがあるらしい。 私は冷めた料理を口に運びながら、隣に座った友人と言葉を交わす。 この後の仕事の手順の再確認である。 進行役に確認すると、2人が戻ってきてすぐにプログラムが始まるという。 私と友人は2番目に前に立つことになっているのだ。
 進行役の声で再び出席者が入口のドアに注目する。 2人の再登場である。 どうやら洋装に着替えたらしい。 先ほどよりは緊張も解け、ときおり笑みを浮かべながら席に着く。 最初のプログラムとして指名を受けた若い男たち6人が前に出る。 代表者が簡単に挨拶した後、彼らは突然、歌い出した。 バラードのようである。 「フラワー」という曲だ。 私は友人と顔を見合わせる。 まだまだ青いな。 同じ思いが胸をよぎる。 歌が終わった。 グラスを手にとって喉を湿らせ、ひとつ息をつく。 進行役の呼ぶ声に応えて友人と共に立ち上がる。 私たちの出番である。

 「○○家、△△家の御両家には本日は大変おめでとうございます。 心よりお祝い申し上げます」
 「○○君、△△さん、本当におめでとう。 2人ともいつになく緊張して、笑顔がぎこちないぞ。 きっと好きなビールが飲み足りないんだろう。 それともこういう厳粛な雰囲気が苦手なのかな。 仕方ない。 私たちがいつものように盛り上げてあげよう」
 「御列席のみなさん。 私たちは新郎の職場の同僚であり、酒飲み友達であり、カラオケ仲間であり、そのおかげで新婦から新郎を奪ってしまう嫌われ者でございます。 多少お耳汚しになるかと思いますが、新郎新婦御両人とも賑やかなのが好きだとおっしゃっていますので、私たちに少しお時間をいただきたく思います」
 「そうだ、○○君。 あなたもこちらへ来なさい。 一緒に歌おう。 曲名? それはもちろん私たちの持ち歌、海援隊の「あんたが大将」だ!」

 ――この後、3番目の余興が更にテンションの高いものだったのがちょっと悔しかったが、非常に楽しい披露宴であった。 しかし「あんたが大将」がウェディングソングになるとは意外だった。 曲を決めるだけ決めて自分は席で眺めるだけだった同僚に妙なセンスを感じるのだった。


8月18日(金)

 昨日、今日と卒業生の訪問ラッシュ。

 少し古いニュースだが、中国でウイルス性角膜炎にかかって失明の恐れのあった患者に魚の角膜を移植したというのだ。 手術は成功し、視力は正常の5分の1にまで回復したという。 うーん、正直いってちょっと気持ち悪い。 ヒトだけでなくブタなどの哺乳類から皮膚移植するという話は聞いたことがあったが、いきなり魚類だからびっくりするというものだ。 もちろん、移植したのは角膜なのだから別に魚眼のようになるわけではない。 そうなったらさすがに怖いし、手術も拒否されるだろうな。 というわけで、あったら嫌な移植シリーズ。

 鳥の角膜移植: 夜目がきかなくなってもしらんで。
 鳥の皮膚移植: 寒くなくても鳥肌が立ってしまう。
 魚の皮膚移植: ウロコが残るかも。 サメなら鮫肌やしね。
 カメレオンの皮膚移植: 心変わりも激しくなったりして。
 ゾウの鼻移植: これで鼻高々。 つうか、長いんやけど。
 ヒツジの脳移植: 高級食材にされそうで……。
 ガチョウの肝移植: 高級食材に……。
 鶏の脳移植: 3歩で……。
 ノミの心臓移植: 心配せんでもできへんて。
 トンボのメガネ移植: メガネはかけかえろや。 つうか、メガネちゃうやん。

 でも、これが現実になる日も実は遠くないのかもしれない。


8月16日(水)

 夏休みは今日で終わりなのさ。

 実家に帰って何をしていたかといえば、弟夫婦の子供の遊び相手と次々と時間差でやってくる親戚の話と酒の相手。 まあ、そう言い切ってしまうと終わってしまうのでもう少し細かく書いておこう。
 13日は花火大会。 河川敷であげるのだけれど、家の庭かよく見えるので暗くなるまでにバーベキューで腹ごしらえ。 ここには先日、北海道から送ったカニも登場。 家族親戚合わせて総勢12人で楽しむ。 焼きそばでお腹も満足した頃、花火が始まった。 ビール片手に夜空を見上げる。 他のところに比べるとちゃちなのかもしれないが、のんびり見れるという点ではこれに勝るものはない。 いつもは賑やかな子供たちもじっと見入っていた。
 14日は昼間墓参り、夜盆踊りである。 小さな地区の小さな盆踊りだが、仲間意識が強い楽しみな集まりだ。 晩御飯を食べてほろ酔い気分で出掛けると、もう盆踊り第一部は終わってビンゴ大会になっていた。 去年は家族の数の力で強力水鉄砲と簡易掃除機を当てたのだが、今年はお菓子だけだった。 同級生と話をし、ビールを食らい、しゃんとこ節を踊る。 気持ちのいい汗である。
 15日はかなりダレていた。 子供たちの相手も疲れてきたし、連日夜中まで話し込んでいる寝不足もあってボーッとして過ごす。 午後、親戚がやってきて話に付き合う。 で、夜は従弟がやってきたので一緒に話し込む。
 16日。 今日だ。 特になし。 帰り道に高松の大きな本屋と最近できたブックオフに寄って、珍しく何も買わずに自宅に帰ってきた。 ああ、なんて短い夏休みなんだろう。 明日はあまり仕事もないからリハビリの日にしよう。

 休暇中の読書は『人喰いの時代』(山田正紀)『ジュリエットの悲鳴』(有栖川有栖)。 なぜか短編集が続いている。


8月12日(土)

 今日から夏休み、明日から寄生……うーん、間違いじゃないような気もするが、帰省。

 ウェブページの文法チェックをしてくれるページがある。 Another HTML-lint gatewayがそれだ。 私はこれまで独学、というか見よう見まねでホームページビルダーも使わずに、エディタ、それもメモ帳でページを作ってきた。 HTMLのルールは正確に知らない。 ブラウザ上での表示はうまくいっているので問題ないだろうと高をくくっていたが、自分以外の環境から見ている人のことを考えると不安がないわけではなかった。 そこでこの機会にチェックをかけてみた。
 チェックは文法上のおかしな箇所を100点からの減点方式で採点する方式になっている。 とりあえずトップページをチェックしてみた。 結果は、げっ、224個のエラーでマイナス75点! いくらなんでもそれはないやろ。 ひとつひとつ項目を見てみる。 うーん、確かにMETAとかDOCTYPEに気を遣ってなかったのは仕方ないけれど、DOCTYPE宣言するかしないかでまったく点数が異なるのである。 いくつか文法上のミスも書き換えてどうにか96点までもってきた。 ただ、本当ならスタイルシートを使った方がよいタグの書き直しまではしていないので、減点対称とならないエラーが42個残っている。 まあ、そこんとこはおいおいということで。 これに準じて残りのページもチェックするかな。 しかし、チェック前後でブラウザ表示に違いがないところがなんとも張り合いがないのだけれど。

 『キッド・ピストルズの妄想』(山口雅也)を読了。


8月11日(金)

 一昨日、昨日と連続で飲み会。

 クイズに参加して5000円をゲットしよう。 一躍有名になった尼○北署の交通事故抑止キャンペーンの標語である。 え、標語じゃない? いやいや、同じようなものだろう。 何しろ今年の交通事故件数を当てたら商品券をもらえるというのだから、なんのことかさっぱりわからない。 これが事故抑止につながると本気で考えているとしたら、かなりおめでたい。 とにかくなにかやっとけば格好がつくと思ってたとしたら、それこそ馬鹿にしている。 少しでも関心をもってもらおうという気持ちの表われだというが、それがどれだけの真剣味をもっているのか疑問である。 そんなのが許されるのであれば、こんなのはどうだろう。 顰蹙を買うのはあらかじめ承知の上で……。

 伊豆諸島群発地震対策として―― 今年中にマグニチュード5以上の地震が起こる回数を当てたら賞金5000円。 <東○都地震対策本部長の談話> 「避難生活をしている人に関心をもってもらえたらと思って。 うまくすると地震も減るかもしれないし。 え、賞金出す余裕があったら義捐金にしたらって? それは財源が違うので……」

 頻発するいじめ対策として―― いじめを通報してくれたら賞金5000円。 <文○省中等教育局長の談話> 「要するに教師と生徒の信頼関係を回復しなければならないわけです。 教師側からいじめかどうかの判断が難しいので生徒たちに材料を提供してもらおうと歩み寄ったのが今回の提案ですね。 何事も信頼ですよ、信頼」

 飲食物への異物混入対策として―― 公にしないでくれたら口止め……いやいや、賞金20000円。 <キ○ンビ○レッジ広報課長の談話> 「SPEED解決を期待していてください。 え、解決じゃなくて揉み消しだって? それは見解の相違ですね」

 少子化対策として―― 今年の中絶者数を当てたら賞品として精子バンクまたは卵子バンクから優秀な精子か受精卵。 <国○調査局人口促進委員長の談話> 「賞品もまた少子化対策になるという一石二鳥の企画です。 応募は原則としてご夫婦に限りますが、弟や妹がほしいという子供さんでももちろん結構です」

 タイガース最下位脱出策として―― あれ? いつのまにか4位まで上がってきてるやん。 ということで、
 タイガースBクラス脱出策として―― あれ? 3位に0.5ゲームまで詰めてるやん。 いけるんちゃうか。 ということで、
 タイガース首位奪り策として―― そら、なんぼなんでもいいすぎやわ。

 『スクランブル』(若竹七海)を読了。



prev next back