魅 館 果 汁

<01年2月>


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2月28日(水)

 プロ野球キャンプの打ち上げが続くが、よーっ、パンッ!とやるのは一本締めではなく一丁締めというのが正式らしい。

 今日、春一番が吹いたらしい。 もちろん、猪木のモノマネとはなんの関係もない、と言い添えるのも恥ずかしいのだが、一応お約束ということで。
 九州から北陸にかけての日本海側と関東地方南部を中心に20メートルを越える強風が吹いたという。 東京では瞬間最大風速21.3メートル、鳥取で24.5メートル。 鳥取砂丘は砂嵐だったのだろうか。 東京は東京砂漠になったのだろうか。 謎である……。
 春一番は吹かない年もあるらしい。 春先に吹く強い南風をさすのだけれど、彼岸までという限定モノだけに、賞味期限が切れると名前をつけてもらえなくなるのだ。 ちなみに去年はなかったという。 これが暖かい南の空気を運んできて気温も上がり、春の到来を告げるというわけだ。 その湿った空気のお陰で雨も多くなるのがちょっと鬱陶しいけれど。
 三寒四温というのも同じくこの時期が旬である。 温室栽培の三寒四温というのはかなり嫌だけれど、気象コントロールができるようになったらそんなことも起こるかもしれない。 いつでもお望みの季節に雪を降らせましょうとか、毎日が小春日和とか、エルニーニョとラニーニョの二毛作とか。 謎である……。
 なにはともあれ、春が近づいているのだ。

 一昨日はフジテレビの人気ドラマ「HERO」に宇多田ヒカルが出演したとか。 主題歌の「Can You Keep A Secret?」は好きである。 来月、セカンドアルバムが出るのが楽しみなのだ。 あと1ヶ月か。 待ち遠しい。
 ドラマの方は初回から連続で30パーセント以上の視聴率を続けるという民放ドラマ記録を更新しているそうだ。 これがさらにヒッキー効果で伸びたという。 いわく、平均視聴率36.8パーセント、瞬間最大風速39.4メートル……、いやいや瞬間最大視聴率39.4パーセント。
 春一番どころか大型台風並みの記録である。 しかも、三寒四温ではなくて常に数字をキープしているところがすごい。 Can You Keep A Rating? と聞いたら、あっさり Yes, of course! と答えてしまわれそうだ。 あるいは30パーセントじゃまだ寒い、40パーセントに到達しないと春は来ない、ということになるのかも。
 その40パーセントという数字を阻止したのは、「独占中継・野口五郎三井ゆり結婚披露宴」だったのか? やっぱり謎である……。

 『最後から二番めの真実』(氷川 透)を読了。 『メビウス・レター』(北森 鴻)『殺意は砂糖の右側に』(柄刀 一)を購入。


2月25日(日)

 オープン戦開幕、さて今年のタイガースは?

 LESLEY SHIELDS、ISABELLA MASINA、KRISTY McGILLIS。

 さてこれは何のことだろうか。 これを見ただけでピンと来たひとはすごい。 というか、マニアックすぎる。 ヒント。 人名である。 え、そんなことはわかってる? カタカナで書くとこうなるかなあ。

 レスリー・シールズ、イザベラ・マッシーナ、クリスティ・マクギリス。

 どうだろう。 見覚えがあるだろうか。 女性の名前である。 3人の女性。 女優? スポーツ選手? 実業家? どれも少しずつ合っているけど、ちょっと違う。 もちろん外国人である。 しかし、海外よりも日本で有名なのだ。 注目するのは姓より名前。

 レスリー、イザベラ、クリスティ。

 いつも3人一緒なのである。 だが、その裏には1人の男が糸を引いている。 彼の名は……さすがにこれを明かすとわかってしまう。 では、彼女たちの日常をのぞいてみようか。 きっとこんな会話を交わしているのだ。

 レスリー「今日は客が多いわねえ、イザベル」
 イザベラ「しぃっ! 見つかるかもしれないから、黙ってなさい」
 クリスティ「でも、ずっと身動きせずに立ってるのってつらいのよ」
 イザベラ「何言ってるの。 そんな風に堪え性がないから背筋力が伸び悩んでるのよ」
 レスリー「ねえ、あの眼鏡の男の子、彼女に洋服をおねだりされてるみたい」
 クリスティ「本当ね。 どうやら私たちの出番らしいわよ」
 イザベラ「じゃあ、いくわよっ!」

 レスリー「あっ、いいもの見つけた。 ねえ、みんなでやりましょうよ」
 クリスティ「レスリーって、そういう子供っぽいものが好きなのね」
 レスリー「いいじゃない。 せっかくリゾート地に来たんだから。、 ほら、顔出して」
 イザベラ「そうね。 3人揃って、写真撮りましょう」
 レスリー「あ、この前の眼鏡の男の子」
 クリスティ「あらら、懲りない子ね。 今度はお食事?」
 イザベラ「じゃあ、いくわよっ!」

 さあ、もうわかっただろう。 まだわからない? じゃあ、最後に決めゼリフで締めてもらおう。

 レスリー「レッ!」
 イザベラ「イッ!」
 クリスティ「クッ!」

 カンペキダッ!! でも、長々とひっぱってきたけれどオチはないのでね。

 『かめくん』(北野勇作)『マニアックス』(山口雅也)を読了。


2月23日(金)

 昼の弁当が来なくて確認したら断ったでしょって言われ、そんなわけないやろって配達してもろたけど、昼休みに間に合わんで結局ありついたんが3時。

 最近のインタビューより。

 えひめ丸事故時のゴルフで賭博の疑惑まで持ち上がった森喜朗首相
 「かけゴルフなんかするはずないだろう。 まあ、チョコレート程度のことならやり取りすることもあるけれど。 だがしかし、それも一般的な話だ。 授受があったっていう情報があるって? バレンタインデー前だったから、キャディさんがくれたんだろう。 いい大人がチョコレートもらって嬉しいわけないだろうって? 私は甘党なんだ。 料亭でも最後に必ずチョコレートを出してもらっとる。 チョコレートを現金に置き換えると話がわかりやすいだと? ……もう、君たちとは立ち止まってもしゃべらん!」

 阪神打線相手に練習試合で完封してしまった柏原純一阪神打撃コーチ
 「なんぼBチームやったいうても情けない。 新庄も大豊もおらんようになって、ただでも貧打っていわれとんのに、アピールする気もないんかい。 変化球のキレがよかった? それにしたって投手コーチならともかく、打撃コーチの球やで。 まあ、元はピッチャーやけど。 バッターに転向したさかい活躍できたと思とったけど、意外とピッチャーでもいけてたかもな」
 そこに突然現れた新庄剛志選手。
 「ボクもメジャーで行き詰まったらピッチャーに転向しようかなあ……」

 そろって入籍発表をした反町隆史と松嶋菜々子
 「ライブが終わってから婚姻届を書いて、出しに行きました。 初めてのことなので緊張しましたね。 ご存知の通り、GTOの共演がきっかけです。 アーティスト活動が忙しくてまだと言ってましたけど、仕事が安定してきたので決めました。 来年、NHKの大河ドラマで共演しますから、そちらもよろしくお願いします」
 そこに突然現れた国広富之と松崎しげる。
 「その大河ドラマの主人公は俺達です。 みなさん、是非見てください。 タイトルは『トミーとマツ』 久々に復活です!」
 冷たい表情の反町と松嶋。
 「あのう、『利家とまつ』なんですけど……」


2月18日(日)

 東京国際マラソン、高橋健一は優勝したものの、後半失速し、記録にやや不満。

 本日は入学試験であった。 というわけで、ってどういうわけかわからないが、1年前にもやった入試ネタ。 今回は面接編。 ただし、今日あったのは学力試験だったと一応断っておく。
 「では、次の人」
 「はい。 失礼します」
 「じゃあ、そこの椅子に座って、受験番号を言ってください」
 「○○○○番です」
 「あまり緊張しないようにね。 といってもなかなかリラックスできないだろうけど。 そうだ、一度深呼吸してみるかね」
 「え? いいえ、大丈夫です」
 「ふむふむ、遠慮がちな性格と……」
 「あ、やります、深呼吸。 スー、ハー」
 「ははあ、積極的といわれたいのかな。 まあいい。 では、1番から6番までのうち、何番にしますか」
 「え、何がですか?」
 「質問の内容が選べるんですよ。 あなたは最初だから何番を選んでも構いません」
 「じゃあ、2番」
 「では、2番の質問です。 1分間に12問、1問の解答時間は5秒です」
 「え、そんなに短いんですか?」
 「Time is Moneyというでしょう。 では、面接質問ターイムショック!」
 「えっ?えっ?」
 「今年、メジャーに野手として初挑戦することになった日本人はイチローともう一人は誰?」
 「何でこれが入試問題なんですか?」
 「巨人に対して強い敵愾心を燃やす阪神期待のドラフト1位、即戦力ピッチャーの名前は?」
 「だから何で野球なんですか?」
 「今年、足を使った野球を標榜して阪神野村監督が名づけた7人の快速選手のニックネームといえば?」
 「しかも、全部阪神関係の問題じゃないですか」
 「阪神での3年目に賭ける野村監督が縁起を担いで選んだヤクルト時代と同じ今年からの背番号は?」
 「そんなのわかりません」
 「今年、阪神に入団した新外国人選手といえば、ペレスとクルーズともう一人は?」
 「だから、知らないです。 あ、最初の問題は確か新庄ですよね」
 「昨年度のペナントレース、阪神タイガース135試合の戦績は何勝何敗だった?」
 「すみません。 私、中日ファンなんです」
 「中日から阪神に移籍、昨年戦力外通告されて再び中日に戻った大豊選手の下の名前は?」
 「いくらファンでもそこまで知りません」
 「トルネードスピン!」
 「うわ、何するんですか! 椅子を回したりして」
 「正解が5問以下の場合はこうなります」
 「びっくりしたじゃないですか」
 「では、次の質問にうつります」
 「また、阪神の問題なんですか」
 「それはあなたが前の問題で2番を選んだからです。 セ・リーグで2番目に古いチームですからね。 今度は違います」
 「全部、野球の問題だったんですか」
 「それはノーコメント。 ところで、今の気持ちは?」
 「さっきのなんとかスピンで目が回ってます」
 「じゃあ、行きますよ。 まずは第1問」
 「今度も椅子がまわるんですか」
 「いえ、そんなことはありません。 最初の質問です。 俗に炭酸ガスとは何のこと? A.酸素、B.窒素、C.二酸化炭素、D.塩化水素」
 「あ、やっとまともな化学の問題が。 えーと、Cです」
 「C……ですか?」
 「え? はい……」
 「本当にCでいいんですね」
 「……ええ」
 「……正解です!」
 「どうしてそんなにもったいぶるんですか」
 「では、第2問目、行きますか?」
 「え、やめてもいいんですか?」
 「いいですけど、その場合、100点満点で10点しかつきません。 さっきの質問が0点でしたからね」
 「そんなあ……。 じゃあ、やります」
 「問題、環境ホルモンの正式名称は? A.内分泌混乱化学物質、B.内分泌撹乱化学物質、C.内分泌騒乱化学物質、D.内分泌淫乱化学物質」
 「え、えーと、AのようなBのような……」
 「ライフラインを使ってもいいですよ」
 「は?」
 「オーディエンスとフィフティフィフティ、それにテレフォンがあります」
 「オーディエンスって、誰に聞くんですか?」
 「ああ、そういえば受験生が緊張するからとか言って、用意してなかったですねえ」
 「テレフォンってどこに電話があるんですか?」
 「携帯電話持ってないんですか? じゃあ駄目ですね」
 「そしたらフィフティフィフティしかないじゃないですか」
 「そういうことになります。 どうしますか?」
 「じゃあ、お願いします」
 「では、フィフティフィフティ! 残るのは……BとD」
 「ああ、じゃあBです」
 「……正解! これであなたの点数は20点になりました。 次へ進みますか?」
 「やるしかないでしょう」
 「昨年、ノーベル化学賞を受賞した白川博士が合成した電導性高分子とは? A.ポリエチレン、B.ポリアセチレン、C.ポリスチレン、D.ポリプロピレン」
 「難しい。 もうライフラインはないんですか」
 「ありません。 自力で答えを選んでください」
 「うーん、D……かな」
 「Dでいいですか?」
 「多分……」
 「ファイナルアンサー?」
 「……ファイナルアンサー」
 「……残念! 降りてください」
 「え、降りる? 終わり? え、何?何?」
 「また、次のチャレンジを期待してます。 では、次の方!」
 「これって不合格ってことですか?」
 「結果は追って沙汰するので首を洗って待っているように!」
 「ひえーっ」
 うーん、長いだけで切れがない。 だれてるなあ。 田村正和に一喝されそうだ。 エンブレム飲んでみるか。

 『六番目の小夜子』(恩田 陸)読了。 満足である。 一方、購入本は『ミミズクとオリーブ』(芦原すなお)『失踪HOLIDAY』(乙一)


2月17日(土)

 畑山、ドローにて薄氷の防衛、素直におめでとうとは言い難く……。

 ♪聞いてアロエリーナ ちょっと言いにくいんだけど
   聞いてアロエリーナ

  CMを見てもアロエリーナって何かわからない人が多いの
  アロエが入ってることだけしかわからないかもしれないわね
  シワが増えたとか若く見えるとかいってるから化粧品かとも思うけど
  実はこんにゃくゼリータイプのダイエット食品なのよね
  レモン味とマスカット味とカムカム味があるの
  カムカムって何のことかわからない人はいるかしら
  でもわからなくてもいいのよ
  あんまりわかってもらおうと思ってないから

  き、聞いてくれてあーりがと アロエリーナ♪
\_____ ______________/
.         |/

  ヾ¥//     ∧_∧
  ヾ|〃     (∀・ ,,,)∩゛
   □.     (∩∩ . ⌒つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

というわけで、2chのモナー大好き板で優良スレとして好評を博しているアロエリーナモナーのパクリである。 ちょっと言いにくいけど聞いてほしいことがある人は、前後にアロエリーナの曲を口ずさみながら告白しよう。 絵がずれて見えるブラウザは相性が悪いということで、我慢してもらいたい。

 『BRAIN VALLEY』(瀬名秀明)読了。


2月13日(火)

 日露潜水艦関連事故対応後手後手駄目駄目首脳電話会談。

 NASAの無人探査機NEARシューメーカーが太陽系小惑星エロスへの着陸に成功した。 小惑星への探査機着陸は史上初である。 エロスは火星と木星の間に広がる小惑星帯にあるピーナッツ型の小惑星で長径が約34km。 ニューヨークのマンハッタン島くらいの大きさで、地球に近い位置にある小惑星としては最大級だという。 6500年前にユカタン半島に落ちて、恐竜滅亡の原因になったと推定されている小惑星でさえ直径8kmというから、これが落ちてきたら……。 あ、別にこの小惑星が地球に衝突する危険性があるというわけではないのか。 しかし、これが地球に落ちてきたらどうなるんだろうか。 何しろ落ちてくるのは恐怖の大王ならぬ、愛の神エロスなのだ。 もう、あんなことしたり、そんなことしたり、想像するだけで……。
 えー、こほん。 NEARとはNear Earth Asteroid Rendezvous、すなわち近地球軌道小惑星ランデブーの略だという。 頭文字をとった略称なのか、Nearだけをとった略称なのかは不明なのだが……。 この計画は地球に接近する軌道をもつ小惑星や彗星に関する謎を解明することを目的としている。 あ、やっぱり衝突の危険を考えてるんじゃないか。 シューメーカーは96年に打ち上げられ、去年からエロスの周回軌道に入って表面撮影などを続けていた。 これらの画像は、小惑星の内部構造の解析に利用され、その起源や進化の研究が行われるという。 そして今日、1年間の活動を終え、燃料切れを前に当初の予定になかった軟着陸に挑んだのである。 せっかく近くまで来ておきながら離れて写真を撮るだけでは物足りなかったのだろう。 この際だから、エロスにじかに触れてみたいと思うのも人情というもの。 そう、まるでアラーキーや篠山紀信のように……。
 あー、ごほん。 ともかく着陸は無事成功した。 しかし、その裏には実は隠されたドラマがあったのだ。 探査機として96年に地球を飛び立ってから2000年までの4年間、シューメーカーはただ飛びつづけるだけの単調な日々を送っていた。 もちろん、エロスに接近してからは働き詰めの1年が続き、その後は宇宙空間に捨てられる運命であることも承知していた。 そこで彼は、役目を終えた後、ただ1人エロスを独占して快楽の日々を過ごすことを夢見て、ある決断をした……。 燃料切れが近づいたその日、彼はNASAの研究員にエロスに着陸させてくれと願い出た。 だが、着陸仕様を備えていない彼の機体が衝撃で破損することは目に見えており、真っ向から反対された。 それでも、彼は制止を振り切るようにして着陸に臨んだ。 そして成功。 NASAの研究員は、地球の1000分の1という弱い重力が幸いしたと発表した。 だが、真実を知るものはシューメーカーしかいない。 着陸成功の秘密が、エロスに到着するまでの4年間をかけて彼が丹精込めて作りつづけてきた靴にあったということを……。 そして今、ナイキとアシックスがエロスに向けて有人探査機を送り出そうと水面下で闘いを繰り広げていることを……。 その隣りで密かに宇宙のことでは負けていないと月星火星……おっと、月星化成がとらぬコンバースの皮算用をしていることを……。

 なにはともあれ日記が久々に4日間も続いたということで、これはこれでよいことである。 しかし、読書が全く進んでいないのはどういうことか。 とりあえず、今日『BRAIN VALLEY』(瀬名秀明)の下巻に突入したということだけは報告しておこう。 どうもSFって読む速度が落ちるんだけど、なんでかなあ。


2月12日(月)

 3連休なのに、3連出勤だぴょーん。

 一部で好評? CMツッコミの世界、始まり始まりぃ〜!

 第一生命の堂々人生。 「なぜあなたは私の親のこと、までもぉー!(までもぉー!) 心配してくださるんですか」 「どうしても気がかりなんだ、あなたの親御さんのこと、までもぉー!」(までもぉー!) 孝行しナイト! そう、あんたの親のこと、までもぉー!金儲けのネタにするのさ。

 「なかったことにしてください、今までのこと。 前例のない缶コーヒー」 「酸素、酸素は必要なのか。 要らないんだよ、駄目になるんだよ味が」 「時間、時間をかければよい、嘘なんです。 長いと味がだれますから」 「エンブレム。 信じられますか?」 畳み掛けるねえ、田村正和。 ところで、一体何を信じろって言うてるんやろか、彼は?

 缶コーヒーのボス。 「この件に関してだが、レッド、君の意見は?」 「私は異存ありません」 「グリーン、君は」 「概ねこの方向で」 「では、オーレンジ、調査結果を」 「はい」 「まいったなあ」 21世紀のニューヒーロー、21レンジャーってか。 「君は会社を馬鹿にしーているのかね」 ちょっととちったようだね、シルバーくん。 でも、優先席に座っているのだから勘弁してあげよう。

 マクドナルドのウイークデイスペシャル。 「今日何曜日だっけ?」 「平日よ」 「今日何日だ?」 「平日です」 「何食べたい?」 「平日っ!」 「間違いなく」 「平日だよな」 君たち、そんなに平日が好きなのか? 悪いけど、私は休日が好きだ。 週末が好きだ。 祝日が好きだ。 休みたいぃー!!


2月11日(日)

 F1グランプリ、安芸で開幕、赤星、藤本、沖原、上坂、平下、高波、松田のF1セブンだ、タイガース!

 ドラえもん最新情報。
 「最近ドラえもんに凝ってるんよね」
 「ほぉ」
 「いろいろ集めてるわけよ」
 「何も持ってないで」
 「ドラえもんの靴下を履いてるらしいやん」
 「ああ、それでよかったらあげよか」
 「そんな使い古し、いらんよ。 ていうか、なんでそんな靴下持ってるん?」
 「ひとつは、どこでもドアの陰から顔を半分出して覗いてるやつ」
 「そんなこと聞いてない。 ていうか、一足じゃないの?」
 「もうひとつは、タケコプターつけて飛んでいく後ろ姿」
 「なんで後ろ姿やの」
 「自分は何持ってるん」
 「いろいろ。 携帯の待ち画面もドラえもんなんよ。 ほらっ」
 「これもタケコプターで飛んでるやん。 のび太くんを運んでるの?」
 「そうそう。 日によって画面が変わるんよ」
 「明日になったらスネ夫を運んでるとか」
 「違うよ。 机の引出しからタイムマシンに乗り込む画面とかになるんやって」
 「ジャイアンやったら重くて運びづらいやろなあ」
 「そやから違うって」
 「しずかちゃんを運ぶときはパンツを見えんように気をつけな」
 「もうええよ。 そうそう、去年まではドラえもんって21世紀からやって来たことになってたけど、今年になってから22世紀のネコ型ロボットに変わったんよ」
 「え? 昔から22世紀生まれやったで」
 「ホンマ? 何でそんなこと知ってるん。 実はドラえもんオタク?」
 「そんなん、ドラえもん世代にとったら当たり前のことや」
 「ドラえもん世代って何歳くらいやの」
 「鉄腕アトム世代以下、アンパンマン世代以上ってとこかな」
 「わからへんわ」
 「40代はブルース・リー世代、30代はピンクレディー世代と考えると目安になるでしょう」
 「一昨日のナイトスクープネタやん」
 「ばれたか」
 「でも、ドラえもんの色が昔とは違ってきてるって、知らんやろ」
 「え? 昔は赤かったとかいうなよ。 シャア専用やないんやから。 最初から青かったで。 ははあ、最近は黒いんやろ。 携帯画面でも何か運んでたし」
 「宅配便か! 青は青やで」
 「てことは模様がいろいろなんやな。 チェックとか、渦巻き状とか」
 「それやったらウルトラ100兄弟というページをどうぞ」
 「ウルトラの森ってのはどないや。 失言症のウルトラマン」
 「病気だったら仕方ないね。 でも、スポーツ観戦症にもかかってるらしいね」
 「昨日はゴルフ三昧で顰蹙買ってるし。 ま、それはええとして、最近のドラえもんって何が違うの」
 「あのねえ、昔のドラえもんは今より青色が濃かったんよ」
 「今の方が薄いってこと? それは今のドラえもんが偽者やって言いたいわけ?」
 「そう、影武者」
 「誰に狙われてんねん!」
 「やっぱ、ネズミでしょ」
 「それとも色が褪せてきてるんやろか」
 「え、22世紀の技術の粋なのに?」
 「そやかてドラえもんって、蚊に血を吸われるくらいの性能なんやで」
 「さすが、ドラえもん世代。 でも、蚊に刺される性能ってええの、悪いの?」
 「少なくとも色褪せするのは性能がええとはいえんなあ。 あ、もしかしたらメンテナンス用かも」
 「調子が悪くなると色が薄くなるってこと?」
 「つまり、最近のドラえもんはお疲れ気味」
 「なんでロボットが疲れるんよ」
 「そして最後には真っ白に燃え尽きてしまうわけ」
 「ジョーのように?」
 「そう。 で、青と白の部分を分けてた黒い線もなくなる」
 「うわっ、そんなんドラえもんじゃない! こんなんじゃ(ピ〜〜)の方がましやん」
 あなたならどう表現しますか、って、こういう終わり方、ずるい? だって、いいオチが思い浮かばんかったんやもん。


2月10日(土)

 「えひめ丸」、米原潜に衝突、沈没。

 日本火山噴火予知研究所、特別会議室にて秘密裏に行われた会話。 昨年7月24日の続きである。
 「心配していた通りのことが起こった」
 「どないした」
 「富士山が危ない」
 「ああ、例の低周波地震の件か」
 「去年の三宅島近海地震のときにあれほど注意を喚起していたのに、誰も真剣に耳を貸そうとしなかった」
 「そやけど、遺伝子組換ナマズを使うた某国の陰謀やなんていうても信用ならんよ」
 「うむ、その点は反省している」
 「少しスタートは遅れたかも知れんけど、ちゃんと検討組織もつくられたことやし、なんとか対策は練られるやろ」
 「さあ、そこだ」
 「どこやの?」
 「……」
 「そやから血が騒ぐっていうてるやん。 もう長い付き合いなんやからわかってや」
 「久しぶりにボケられたからな」
 「気にすなって。 で、何か気がかりなことがあるんか」
 「そう、まだ予知研の連中は気がついていない」
 「何にや。 予知研が落研と間違われやすいってことか」
 「……」
 「そやから慣れろって。 それにしても落語系のクラブって落語研究会しかないんかなあ」
 「何の話をしているんだ?」
 「"おちけん"って落語研究会やからそない呼ぶんやろ。 落語部だったら"おちぶ"、落語愛好会やったら"おちあい"、落語連合会やったら"おちれん"……」
 「ら抜き言葉はよくないぞ」
 「ほな、”おちられへん”」
 「どうして大阪弁なのだ?」
 「冷静なツッコミ、ありがと。 で、予知研のやつらが何に気づいてないんやって」
 「連中は富士の状態をわかっていない」
 「ナマズが山中湖におるってか」
 「その話はするな。 問題は低周波地震という特性にあまり重要視していないということだ」
 「低周波がどないしたんや。 まさか、河口湖のへんにおったら肩凝りが治る、とかいうんちゃうやろな」
 「……どこでその情報を入手した?」
 「はあ? そんなもん思いつきに決まっとるやろ」
 「そうか。 ともかく、高周波ではなく低周波というところが問題なのだ」
 「じんわり効いてくる、とか」
 「……だから一体どこからそんな情報を聞いたのだ?」
 「いや、そやから低周波治療器からの思いつきやって」
 「本当か? いや、実はその通りなのだ」
 「何が?」
 「だから、富士山の近くでは肩凝りがじわじわ治っているという人が増えている報告が集まりつつあるのだよ」
 「マジ? でも、それはええ話やん。 何が危険なん?」
 「この事実がマスコミに漏れたらどうなると思う」
 「そら、肩凝りで困ってる人は喜ぶやろな」
 「例えば、私の妻だ」
 「それはよかったやないか」
 「彼女は、私を愛しているなら富士山麓に別荘を買って、などとねだってくるに違いない」
 「そんなにひどい肩凝りなん」
 「すぐに効き目があるのなら1泊2日くらいの小旅行で済ませられるが、じわじわというわけだから長逗留が必要なのだ」
 「それにしたって、別荘って」
 「肩凝りの原因が私にあるというのだ。 どうも、私を見ているとストレスが溜まって仕方がないらしい」
 「それはもしかして別荘に別居するっていう、一石二鳥の話?」
 「えーい、こんなことならいっそ富士山なんぞ、噴火してしまえばいいのだ」
 「おいおい、気持ちはわかるけど」
 「だが、本当に噴火したいのは私の方なのだ。 あいつは気位ばかりが高くてすぐに私に向かって文句をいう。 私こそストレスが溜まっているのだ……」
 「ああ、止まらなくなっちゃったよ。 それを聞かされてる俺のストレスはどうなるっていうんだ?」

 久々に本屋へ。 『マニアックス』(山口雅也)『最後から二番めの真実』(氷川 透)『黒祠の島』(小野不由美)『六番目の小夜子』(恩田 陸)『上と外4』(恩田陸)『ハルモニア』(篠田節子)『かめくん』(北野勇作)『ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド』(上遠野浩平)を購入。
 一方、読了本は『床下仙人』(原 宏一)のみ。 ニッポンのサラリーマンの悲哀を毒味たっぷりに描く奇妙な短編集。 なかなかのアイデア作である。



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