2000年9月の本のほらあな


「本朝霊域紀行」9月30日以前

著者:藤田庄市、出版社:新潮社

日本各地の霊域を旅する。以前雑誌の「シンラ」に連載していたのが単行本化されたんです。
歴史を交えながらそれぞれの霊地を回っているんだけど、美しく撮れた写真が添えられ、ちょっと
神聖な気持ちになりました。わしも行ってみたくなったけど高所恐怖症なので高く険しい山は無理?

「やかまし村の子どもたち」9月30日以前

著者:アストリッド・リンドグレーン、訳者:大塚勇三、出版社:岩波書店

純粋だった子供の頃を思い出した。いまだって純粋なつもりだけどそう思ってるのは本人だけで
周りから見ると全然違って見えるかもしれない。子供の頃は今考えると小さなことがとんでもなく
面白かったんだよね。しかも南国生まれのわしはちょっと雪国にあこがれてもいるのだった(笑)。
読み終わったあとジーンとした…。ついでに夢にまで出て来てしまいました(笑)。この続きが2冊
あるはずなので機会があったら読みたいにゃ。そそ、余談だけどこの作者、いまだに健在らしいです。
もう90歳を越えているとか。映画の方にも関わってんですよね。見てないけど(^^;。

「真夜中の檻」9月30日以前

著者:平井呈一、出版社:創元推理文庫

翻訳家としてしか知らなかったけど創作もあったんだ・・・。中には2編の創作と評論がぎっしり。
とりあえず創作について述べると、正直ちょっとありきたりの感はぬぐえない。でもなんだか古風な
雰囲気は嫌いではありません。発表が昭和35年とあるけど、もっと古いようにも感じられました。
評論の方はというとこちらはなかなか楽しめた。今となっては古典に入るような作品の紹介だけど
やはり怪奇物の翻訳・紹介などで一時代を築き上げただけのことはあると思いました。

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