2001年04月の本のほらあな


「ラストショウ」 4月23日以前
著者:クライブ・バーカー、出版社:集英社文庫

たまたま手元に読む本がなかったのでつい読んでしまったの。実をいうと「血の本」シリーズ1冊も読んでなかったんだけど(^^;。 このシリーズがあるのは10年以上前から知っていたんだけどなんとなく読みそびれてたんです。で、これがなかなか面白い。これ、 もちろん短編集なんだけどどれもこれもそこそこ出来がいいのです。でもやっぱり一番気に入ったのは表題になった「ラストショウ」。 いわゆるほしいものを手に入れる代償として悪魔に魂を売り渡すお話なんだけど設定がなんとなく気に入ったっす。

「士魂の光芒」 4月23日以前
著者:新潮社編、出版社:新潮文庫

これは「時代小説最前線」というサブタイトルもついているとおり、新進気鋭の作家から現役で活躍している大御所までの 作品がずらっと載ったアンソロジーです。個性的でどれもこれもそれなりに面白い。にやりと笑えるようないいのもあった んだけどどれだか忘れちゃった(^^;。時代小説好きは読んで損なしっす。

「春の高瀬舟」 4月23日以前
著者:平岩弓枝、出版社:文春文庫

「御宿かわせみ」シリーズの24巻。このシリーズはもう定番です。やっぱりそれなりに面白いんだけどちょっと鼻についたのは とってつけたように物語の最後に江戸の景色を描いていること。なんかありきたりすぎてちょっとがっくり。中身はいいのにな。

「木島日記」 4月23日以前
著者:大塚英志、出版社:角川書店

おどろおどろしいという言葉がぴったりでございました。折口信夫の登場する怪奇な物語です。(それだけかい(^^;)。 あ、わしはもちろんこの手の作品は大好きです。

「夏合宿」 4月23日以前
著者:瀬川ことび、出版社:角川ホラー文庫

青春ホラーというか、ブラックなホラーというか、コメディホラーというか、すげー面白いってわけでもないんだけど 気に入ってしまいました。一番気に入ったのは青春ホラーの部分かな。表題作の「夏合宿」は諸星大二郎のコミックを 思い出してしまいました(西遊妖猿伝)。それに女性がギリシャに旅する話(題名忘れた)。この中に出てくる本は わしにとってもとっても懐かしかったです。

「タイタス・クロウの事件簿」 4月23日以前
著者:ブライアン・ラムレイ、出版社:創元推理文庫

ラブクラフトのク・リトルリトル神話の継承者の一人だそうです。作品のレベルは一部ちょっと・・・という感じだったけど だいたいは面白かった。ホラーでこういうキャラが登場するのは多いようで少ないの。(たぶん)ちょっとタイタス・クロウ を主人公とした長編のほうが読んでみたくなりました。

「お葬式」 4月25日
著者:瀬川ことび、出版社:角川ホラー文庫

うー、さすがに2冊目をあんまり間をあけずに読むとつらい、ちゅうかくどい。軽くて読みやすいことは読みやすいんだけど・・・。 短編集なの。中で気に入ったのは表題作の「お葬式」と「ホテルエクセレントの怪談」と「萩の月」。1番は「萩の月」かな? 「お葬式」はなかなかユニークな風習?を持つ一家というか親族のお話(カニバル系?)。「ホテル・・・」が気になったのは 長いことホテル暮らしをしていたせいか?「萩の月」は(まよいが)がテーマ。この作品はなかなかよかったです。

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