2001年10月の本のほらあな


「銀杏坂」 10月13日
著者:松尾由美、出版社:光文社

これはなかなかいいぞ!わし好みのミステリー連作短編。落ちがう〜んって言う感じではあったが、それぞれの 事件はほんとに不可思議な出来事が織り交ぜられていて楽しい。たんたんと進んでいくストーリーもなかなかっす。 松尾由美の作品を読んだのは久しぶりだったけど相変わらずいい仕事してまんな。

「三鬼の剣」 10月21日
著者:鳥羽亮、出版社:講談社文庫

直心影流、毬谷直二郎が主人公の剣豪小説。針ケ谷夕雲の創始した天下無敵の剣、無住心剣流の奥義を極めた弟子に譲られる 長谷川道場主の座。三人の弟子がその座を争うのだけど、毬谷直二郎はどう関わってくるのか?・・・なかなか面白いです。 久しぶりにこの手の剣豪小説を読みました。だが正直言うと活劇なのはいいんだけど、ちょっと奥が浅いっす。ミステリー作家 だけあって謎をちりばめているところなんか悪くないと思うんだけど。今後に期待いたします。

「隠猿の剣」 10月21日
著者:鳥羽亮、出版社:講談社文庫

といいながら、2冊読んでしまった。つまりそれなりに面白いということ。これも直心影流、毬谷直二郎が主人公の剣豪小説。 今度は忍者集団が相手だ。秘剣を極めるため修行に出ていた直二郎が、江戸に戻るとお家騒動に巻き込まれちゃったりする。 どうも変な違和感があるなと思ったら、なんだか登場する剣豪が形にこだわりすぎ。講談社だけあって昔の講談っぽい(笑)。 撃剣のシーンがどうも説明しすぎです。そのせいでちゃちに感じてしまったのだった。とはいえ2冊読ませてくれたので ちょっと期待しています。ほかのも読もうかどうか考え中(今、超貧乏(^^;)。

一つ前に戻ります。

トップへ戻ります。