98年10月の本のほらあな


「スワン・ソング」10月4日

著者:ロバート・R・マキャモン、訳者:加藤洋子、出版社:福武文庫

正直言うと文庫本とは言え分厚い本の厚さにちょっと怖じ気づきました。でも読んでそんのない
本でした。最初の150ページはとろとろと読んでましたが、それ以降は割合すらすらと一気に
読めました。ぼくが読んだマキャモンの中では最高と言っていいでしょう。なによりこの厚さに
関わらず一番読みやすかったような気がする。舞台は第3次世界大戦が勃発したのちのアメリカ。
世界中を死が覆い尽くしたのか。。。いや人々もわずかに生き残っていた。しかし怪我と病と
飢えなどに苦しむ人々。。。やがて善と悪との戦いが始まる。いやー、涙なくしては読めないかも。
物語はいつもの通り複数の話が絡まり合いながら進んでいきます。けなげで不思議な能力を持つ
少女スワンとその周囲を取り巻くさまざまな人々。実際にそんな戦争が起きたらぼくはどうするのか?
ある意味で究極の選択を強いられる状況でもまともに生きていけるのか。。。そんな状態はこない
ほうがいいに越したことはないのだけれど。。。

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