私の造った漆器 製造工程解説1−2


象谷塗り 渕摺漆 (ぞうこくぬり ふち すりうるし)



RIM00025.1.JPG15日後〜 生漆を接着剤 代わりにして、まこも と呼ばれる黒い粉末(川辺に自生するコモガヤの一種で、黒い実の部分を磨りおろして、黒い粉末にします。おもに漢方薬などに使われています。)を塗り込みます。象谷塗りは、この黒い粉末が木地の渦文様の中に入り込み、渋味のある黒色のツヤを生み出します。漆は基本的には 耐水性を増すための塗料として使われてきましたが、時にはニカワ餅米と混ぜて、接着剤代わりに使用することもあります。先人たちは、漆を万能塗料として使っていたようです。




RIM00026.JPG20日後〜 ふたたび、ロクロを使って表面を研ぎつけた後、生漆を使って ツヤを付けて行きます。この工程が渋味のある黒色 半ツヤの基になります。この ツヤ付けの工程は、奥深いツヤを出すために、数回に分けて少しづつ行います。2〜3回でツヤを付けてしまうと、表面だけからは ツヤが出ますが、器物の奥からの重みのある ツヤは出てきません。漆独特の奥深いツヤは、この工程を数回に分けて行うことで生まれてくるのです。漆器を造る場合は、決して急がない これが基本です。




RIM00027.JPG25日後〜 ここまで来ると完成 間近です。渕の部分を研ぎつけた後、渕に黒漆中塗りを入れます。(中塗りとは、仕上げ塗りを入れる前に行う、下塗りのことです。)もう一度、渕部分を研ぎつけて 黒漆上塗りを入れます。(上塗り と書いて うわぬり と呼びます。仕上げ塗りのことです。)渕が塗り上がったら、最後に生漆を使い全体のツヤを整えて 完成となります。  (制作日数 30〜35日)




RIM00163.JPG象谷塗り 渕摺漆 完成品
丸盆(径30cm 高さ2cm) 8400円
茶托 5枚組(径13.5cm) 14700円
他にも
丸盆(径36cm 高さ3cm) 14700円
浅菓子鉢(径21cm 高さ3cm) 6300円
小皿 5枚組(径18cm 高さ2cm) 16800円

価格は全て 税込みです。

天然物を使用した手工芸品のため 色・形状・寸法に若干の相違がある場合があります。


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