私の造った漆器 製造工程解説3−1




変わり 後藤塗り (かわり ごとうぬり)

国の伝統工芸品である 香川漆器の代表的な伝統技法のひとつ 後藤塗り にアレンジを加えてオリジナル作品に仕上げました。後藤塗りが持つ独特の朱漆文様にアクセントを加え、なおかつ 研ぎ出し方にも、ひと工夫入れてみました。純和風の後藤塗りの基本工程は変えずに、より個性的な後藤塗りに変化させてみました。朱漆が織り成す、微妙な塗り文様をお楽しみ頂ける作品に仕上がりました。


RIM00041.JPG2日目〜 初日に栃の樹をくりぬいた白木地生漆で木固めの塗り込みを行った後、2日目も同じ作業を繰り返し行います。(前回も説明したように、塗りと塗りの間には、研ぎ という工程が入ります。続けざまに塗りを入れることはありません。)生漆を塗っては、研ぎを入れるという工程が数回続きます。この工程は漆器の耐久性に非常に大きな意味を持つ大切な作業です。仕上がってしまえば、目に触れることのない「縁の下の力持ち」的な重要な工程です。




RIM00060.JPG14日後〜 生漆での木固めの塗り込みが終わると、黒漆を使って中塗りを入れます。この中塗りの工程を4〜5回繰り返して行い(中塗りと中塗りの間には、水研ぎの工程が入ります。)表面を平らにしてから、後藤塗りの基本色となるサンヨウ朱サンヨウ朱とは朱色の染料を混ぜ合わせて造る朱漆です。普通の朱漆は朱色の顔料と漆を混ぜて造りますが、サンヨウ朱だけは染料から造る特殊な朱漆です。)を塗り込みます。この時のサンヨウ朱は後の工程で文様付けを行うため、粘り気のある堅い状態のサンヨウ朱を塗ります。




RIM00062.JPG14日目続き〜 後藤塗りの基本色となるサンヨウ朱を塗り込んだ後、塗り面が乾かないうちにタンポ(真綿を麻布などで包んで丸いタンポを作ります。)を使い、トントンと塗り面をたたいて凹凸の文様を付けて行きます。粘り気のある堅い状態のサンヨウ朱を塗るのは、この工程の時に凹凸の文様が付きやすくする為です。タンポでの凹凸文様が付け終わると、そのままの状態で2〜3日乾かせます。これで後藤塗り独特の朱漆の塗り文様の基が出来上がりです。   次のペ−ジにつづく・・・・


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