香川漆器の説明


このペ−ジでは、香川漆器の歴史を中心に ご説明を致します。


香川の漆器は、江戸時代(香川県が讃岐と呼ばれた藩政時代)に、藩主の保護と奨励のもと発展しました。
寛永15年(1638年)水戸の国から松平頼重公が、讃岐の国 高松へ入封され 漆芸や彫刻技法を奨励して、幾人もの名工を育てました。


幾人もの名工のなかでも、注目されるのは 後に香川漆器の始祖として、後世に多大なる影響を残した 玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)です。
象谷(ぞうこく)は、1806年 讃岐の国 高松で生まれ、20歳で京都へ遊学し 京都の塗師や彫刻師・絵師との交友を深め、その多彩な才気を磨いて行きました。そして、象谷は 中国の明時代や東南アジアの漆芸技法 きんま・存清(ぞんせい)・彫漆(ちょうしつ)などを幅広く研究し、そこに日本古来の漆芸技法を加味して新しい漆芸分野を開拓しました。


また、象谷後に創案者の名前から「象谷塗り」と呼ばれる まったく新しい独特の漆芸技法も開発しました。64歳で亡くなるまで、3代の讃岐藩主に仕え、今日の香川漆器の基礎となる さまざまな漆芸技法で、数多くの作品を残しました。この功績が象谷を香川漆器の始祖と呼ばしめる理由なのです。


象谷亡き後の香川漆器は、象谷の実弟である 藤川黒斎や、「後藤塗り」と呼ばれる新しい漆芸技法を創案した 後藤太平、昭和の時代に入ってからは、人間国宝に指名された、磯井如真・音丸耕堂ら数々の人々によって 今もその伝統技法の保護と新たなる発展に努めています。


また、香川漆器は昭和51年に 四国で初めて きんま・存清・彫漆・後藤塗り・象谷塗り の5つの技法が「国の伝統的工芸品」の指定を受けました。



かたくるしい事を色々と ご説明しましたが、香川漆器は今でも全国で5本の指に入るほどの漆工芸品の生産量を誇り、ご家庭や料理店・旅館・ホテルなどで使用されています。あなたも、知らないうちに香川漆器をお使いになったり、香川漆器にお目にかかったりしているかも知れませんよ・・・・そういう私だって 日本全国を旅していると 「え〜っ!こんな所でも 香川漆器が使われているんだ〜」と 驚く場面に何度も出くわしたことがあります。目立たないけど、けっこう 香川漆器は がんばっているんですよ!


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