漆器 Q&A

このコ−ナ−では、漆器に関する疑問にお答えします。



Q. 「漆器は弱い。」と聞きますが、それは正しいのでしょうか?

A. そもそも漆は樹木の表面に傷がついたときに、樹木自身が出す自らの治療のための樹液なのです。樹木の表面にできた傷を保護するために、樹木がつける薬のようなものです。当然、耐久性はあります。我々の祖先は、その樹液(漆)を器物に塗ることを考えつきました。漆を塗れば、水分の吸収を防ぎ耐水性が増します。本来、漆器は丈夫なものなのです。



Q. 「漆器は扱いが たいへん!」といいますが?

A. 皆さんは、漆器の扱いに過敏になっていませんか?漆器の扱いはそれほど神経質なものではありません。要は、常識的な扱いです。ただ、もともと電気の無い時代から受け継がれたものですから、電子レンジ・食器洗浄 乾燥機などの電化製品の ご使用は避けて下さい。



Q. では、洗う時はどのようにすればよいのでしょうか?

A. 洗剤は酸性でもアルカリ性でも大丈夫です。ただ、研磨剤の入った洗剤の ご使用は避けて下さい。陶器やガラスを洗うのと同じ要領で、スポンジなどの柔らかいもので洗って頂ければ結構です。重要なのは、ここからです。洗った後は柔らかい布で水気を拭き取って下さい。陶器やガラスなどは これで終わりですが、漆器の場合はもう一枚別の柔らかい布で二度拭きをして下さい。とりたてて、ゴシゴシと強く拭く必要はありませんので、普通に 二回 拭きをして下さい。こうすると、漆器のもちが驚くほど良くなります。



Q. ほかに、洗う時の注意点はありませんか?

A. そうですね、よく漆器は 「ぬるま湯で洗いなさい。」と言われますが、極度に熱い湯でなければ、水で洗っても問題ありません。それから、できれば漆器を洗う時は陶器やガラスとは別に洗って下さい。洗いオケの中で陶器などと、ぶつかると漆器に傷がつき、いたみやすくなりますので、お気を付け下さい。



Q. 漆器の表面が くもってきた時 どうすればよいのですか?

A. はいはい、これは漆器をお使いの場合よく経験されることと思います。漆器のツヤが悪くなる場合 ほとんどの原因が表面に不純物が付着して、くもりの元凶となっています。こんな時は、綿100%(肌着やTシャツ 白色が良い)の布で、くもりガラスを拭く要領で軽く息を吹きかけて、やさしく拭いて下さい。表面にツヤが戻るまで何度も繰り返し行って下さい。決してゴシゴシと強く拭かないで下さい。あくまでも、やさしく〜やさしく拭いて下さい。これで大抵のくもりは取れますが、それでもダメな場合は専門店に ご相談下さい。人によれば、テレピン油やシンナ−類で拭き取れば良いと言う方もいますが、一般の方が、そのようにすることは、お勧めできません。



Q. 使わないで、かたづける時はどうすればよいでしょうか?

A. しばらく使わない場合は、ティッシュペ−パ−などの柔らかい紙・布で包み 日陰で保管して下さい。できれば、風通しの良い日陰がベストです。漆器は直射日光を たいへん嫌いますので展示場所・保管場所には、ご注意下さい。当然、お使いになられる時も直射日光の当たる場所は避けて下さい。



Q. 新しい漆器に漆のにおいが残っている時はどうすればよいでしょうか?

A. こんな時は、酢を入れた ぬるま湯か米のとぎ汁で洗って下さい。これを数回・数日 繰り返し行えば比較的早く漆のにおいは なくなります。でも、新しい漆器から出る漆の ほのかな香りってのも、なかなか良いものですよ。



Q. 古くなった漆器を修理して使うことはできますか?

A. 可能です。もちろん傷み具合によりますが、基本的には可能です。素地にワレが入っている場合には、修理ができない場合もありますが・・・・大正・明治以前の古い漆器の中には、今となっては めずらしい形状のものがあります。これらは、作風を壊さない意味での修理を お勧めします。つまり、これ以上の傷みを防ぐための修理です。古い漆器には、その時代・時代を写した形状や絵付けがほどこされていますので、全面を修理するよりは、古い時代の作風を残したまま部分的に修理する方が良いと思われます。詳しくは、お近くの専門店に ご相談下さい。


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