県立香川中部養護学校・見学メモ(2001.11.16.)
以下は<私的メモ>なので、ご笑覧ください。
育成会会員その他30人ほど、最初会議室みたいな所で、校長先生からお話。パンフ「学校案内」「県教委からの現場実習のお願い」「中部養護からの現場実習のお願い・・・やる気まんまん」
3歳〜18歳まで。子ども214名。来年度はもっとふえるかも。県内の養護学校としては、突出して大きい。
全職員140名くらい。先生120名くらい。小学部では、1.5人の子どもに1人の先生。
中・四国で唯一、幼稚部。3歳児から。15名在籍。他、幼児の相談もされているう。
県内の他の養護学校、幼稚部はないが、月2回くらいの幼児教室はされているようである。附属「やまもも」東部「わくわく教室」等。)管理人は、子ども(現在小6)が幼児の頃、養護学校には近づきたくもなかったが、このごろの保護者さん、養護学校を有効利用されている。幼稚部に行き、小学校は、地域の特学というのも多いらしい。
小学部、40%が自閉。12月初めの学校祭の練習に励む。
以下は、知人から聞いた話。養護小学部、教科書の代わりに絵本が支給される。(特学だと、使わなくても、通常の教科書をくれる。)養護は、行事のための準備に、すごく時間を費やすらしい。鉛筆が減らない、とか。
中学部、1学年、4クラス。障害の重い軽い混ぜて、等質のクラスになるようにしている。
それぞれの学習については、所属クラスは一種の基地であって、そこから、また、それぞれのタイプに応じて集めて学習、というやり方。国語と算数はグループ別学習。
1月下旬、管理人が個人で見学した際の、中3「国語」…1番目の教室:習字をする態勢づくり。生徒6人くらい先生2〜3人。2番目の教室:「春」という漢字を学び、毛筆で書こうとしていた。生徒3人先生1人。3番目の教室:カルタ作りで、ちょうど、乗り物の絵を描いていた。わいわい楽しそうな印象。生徒6人くらいで先生2人。4番目の教室:いわゆる「硬筆」か。字をより形よく書こうと練習。生徒6人、先生2人。(以上、人数については、だいたい、である。)
中1・2 水曜日1日作業学習 中3 木曜日1日作業学習
中学部は、「ものをつくる喜び」をもってもらうため、全工程を1人で経験していく・・・生徒が取り組みやすいように工夫するのが、教師の仕事。
対して、高等部では、実社会での実情に沿って、工程を分けて、作業を担当させ、自分の役割を自覚させる。
高等部 1学年35名 15名が重複学級(D・E) 20名がふつう学級(A・B) レベルによって分けているということ。
重複学級 毎日2校時が、1〜3年まで通して体育。
当日、2、3年生は現場実習で、重複学級の1年生のみが体育館で運動しているのを見ることができた。重複というのは、だいたいにおいて、知的障害に自閉が重なって・・・ということ。 ダウン症の生徒もいたが。
障害の程度(療育手帳) 重度・最重度120名 55% 最重度38名、軽度37名、残りは、重度・中度で占められるが、手帳無しも8名
軽い肢体不自由の生徒はいるが、メインは、知的障害。隣接の高松養護学校、身体障害および、身体と知的の重複。
高等部になると、現場実習。1年生は、2学期に1週間。2年生、1学期に2週間、2学期に3週間。
1、2年は、集団実習。登校して学校から実習先へ。製麺センターでうどんをつめる。スーパー流通センターで、つめる。園芸センター。みやげものの袋づめ。
3年は、個別実習。 1学期3週間。2学期4週間・・・入社試験のようなもの。決まらなかったら、3学期にも2週間。
福祉就労を目指す場合は、2週間のスパンで。平成15年度からは、措置から、施設長との契約ということになる。
寄宿舎 48名定員で、現在41名。小豆島等、遠方の場合、無条件で入れるが、入寮希望者多い。生活習慣の確立のため、1〜2年入寮したり・・・。
18:50までは、寮母、8〜9人。19:00〜、上2人、下2人、舎監1人。
スクールバス 中部のバスと高松養護と併用のバスの2台。定員35名のバスで、なかなか乗れないらしい。
バスもふやしたいが、昨今の財政事情により、なかなか。
見学は、10名くらいずつ3グループに分かれ、それぞれ主事の先生がついてくださり、まわる。参加者の希望に応じて、2グループは、小学部中心に。1グループは、中高中心に(管理人はこっち)。
学校が大きいので、作業の種類も多く8種類(HPを見てくだされ)。案内の先生、「職業訓練学校は技能を習得するための場所で、養護学校では、仕事に対しての姿勢をつくる場所」ということ、力説された。
この後、近くの小規模作業所Doやまびこを見学し、中部養護学校卒業生のお母さんからお話を聞く機会を得たが、学校で仕事に対する姿勢を植え付けられたことを、たいへん評価されていた。