英語子育てノートVOL7
英語と日本語の使い分け


 りくは、1歳半前ぐらいから英語の単語を話すようになりました。
私からの語りかけは日本語でしたが、りくから英語で話してきたときは 英語で返答することにしました。英語には英語で、というのが自然に思えたからです。
実際の会話は、りくが A car!と言うと、私も、Yes,it's a car.また、りくが 少し大きくなって、A red car!
と言うようになると、私は、Yes,it's a red car.That car is green.…と、簡単な言葉を繰り返しながら、
少しだけ新しいフレーズを付け加えるようにしてみました。これはりくが英語の意味を知る4歳前まで続けました。
詳しくは、親子の英語→
こちら。

また、私が英語には英語 日本語には日本語で返答したのには、もう一つ理由があります。
それは、りくに英語を始めるきっかけになったテレビ番組と同じ、以下のような説です。
(「英語を得意にする7つの方法(雑誌コード61708−27旺文社ムックより抜粋
/「英語教育」1998年6月号浜松医科大学教授植村研一」参照)


「(略)脳の中では「ウェルニッケ感覚言語野」という部分が言葉を理解する中枢となっており、これは聞くことが基本となっていて、そこから「話す」「読む」「書く」へ発展していくと考えられています。また、人間の脳は生まれつきあらゆる言語をマスターできるだけの脳細胞を持っていて、使用されない細胞は消滅していきます。そのため臨界期
(*)を過ぎると、英語のapple,uncle、
日本語の「あかちゃん」の最初の音は全て同じに聞こえてしまいます。
臨界期;健常児が周囲から音声として聞こえてくる言語を最低一つは習得することができるのは、この臨界期内だと考えられている。狼に育てられた子どもや、親の虐待などにより幼児期から人間との自然な接触がなかった子どもが保護された時点から初めて言語を教育された研究で、例えば、6歳半で発見された子どもはほぼ完璧に言語を覚えることができたが、8歳頃に発見された子どもは50語程度しか習得できず、10歳ではほとんど言葉らしきものは身につかなかったということです。

では、外国語をいつからインプットしていけばいいんでしょうか?

日本語を話せる子どもは、脳の中の「ウェルニッケ感覚言語野」に すでに日本語が存在していますが、臨界期内に英語などの外国語をインプットすると、同じウェルニッケ内に日本語とは別の独立した言語中枢ができます。つまり、子どもの脳は容量が大きく、最初に入ってきた日本語が一番乗りでウェルニッケの構造上最適な場所を占領し、次に入る英語は日本語と混線しないように少し離れたところを陣取るらしい、ということも最近の研究でわかってきています。

ここで大切なことは、特に小学低学年までの場合、日本語とは独立した中枢を作るために、日本語と英語を別々に聞かせることです。つまり、日本語は日本語、英語は英語だけで一定の時間別々のものとして聞かせることが大切で、むやみに英語を日本語の中に混ぜたりすると、すでに出来上がっている日本語用の中枢も一生懸命働こうとしますから、混線状態になってしまって、独立した中枢ができる間がなくなってしまうからと考えられています。」
(以上「英語を得意にする7つの方法」(雑誌コード61708−27旺文社ムックより抜粋)
それではNHKの「英語であそぼ」 はいいの?
テレビやビデオは英語を話す人と同じ空間を共有した場合どうなるか、を作って見せてくれる。もし日本語しか話せない子どもと、英語しか話せない誰かが遊ぶとどうなるか、ということを疑似体験させてくれます。ごちゃまぜのようにみえても1センテンス中に、日英が混ざるといったような子供が真似したらおかしいセンテンスははいっていないので、英語に親しむためにはいいと思います。ただ、ここでいう、英語の言語中枢を作るといったインプットには向かないと思います。
ということから、本当に日本語と英語の両方の言葉の中枢ができるかどうかやってみようという
気持ちもあり、日本語の混ざっていない英語だけのものを聞き、りくから英語で話してきたときは、英語、日本語のときは日本語で返答することにしてみました。
それが、りくの英語モード
(*)、日本語モードを崩さないと思ったからです。
(*)英語モードとは:
英語に触れている子は、朝起きたとき、一人で遊んでるときや英語のえほんを見てるとき、英語をぶつぶつしゃべっていることがあります。そういうときに話す英語は、いつもより高度で流暢なので もう子供についていけないと思った・・っていう声をよく聞きますが、そういうときに、英語で話し掛けると 英語で返事をする子が多いようです。これを英語モード呼んでいます。ごくごく小さいうちから英語に触れている子は、一日に何度か英語や英語的なん語をしゃべるときがあり、英語のおしゃべりの芽になっているような気がします。

3歳半ぐらいまで、りくが英語に触れていたのは 一日2〜3時間でしたが、CDのかけ流しも含まれていたので、りくが聞いている英語の量は、私の日本語の語りかけの量に比べて決して少なくはありません(*)でした。(*CDから流れてくる英語は よく聞くと、言葉がぎっしり詰まっている。)

やはり、英語に触れているとはいえ、日本で生まれ日本で育つりくが一番安らぐ言葉は日本語ですから、私は 日本語が英語に占領されてはいけないと思いました。
そこで、毎日いっしょに読んでいる日本の絵本を、小さいりくと共通の話題にして
絵本をもとに会話を広げてみることにしました。子どもが小さいと、どうしても親が話すこともワンパターンになりがちなですが、この方法は 子どもとの会話を発展させるのに、とても楽でした。
*英語日本語バランスを、英語が6なら日本語は4ではなく、英語6なら、日本語も6で、やってみようと思いました。
(わいわい広場 私の投稿より)
毎日の絵本の読み聞かせに加えて、生活の中で絵本で見たものが出てくると必ず絵本も持ってきて、「ほら、こぐまちゃんといっしょ!ホットケーキ!」とか「たまご ぽとん、うそうそ、おとさないよ」とか
「せっけん つるりん!」とか、「きゅーぴーさんは、ここ、マヨネーズについてるね〜」とか、「今日エスカレーターに乗ったね〜、とこちゃんは、ここでまいごになって おとうさんもおかあさんも いなくなったね〜」とか、
「むかし・・っていうのは、こんなの。りくちゃんちのでんわとちがうね〜」とか、絵本をもとに会話を広げてました。

2、英語モード日本語モード

このように、うちでは りくの英語モード、日本語モードに合わせて会話をしてきましたが、
ほかに、子どもが小さいうちから親のほうで、これをするときは英語、このときは日本語、という一応のルールを作っておいて
(*)子供に一貫した態度を取ることも有効なようです。
*例えば、よく英語育児書で紹介されているのは、
1、ぬいぐるみを英語しか話せない友達に見立てる。→りくの場合はイルカちゃん。
2、英語の ビデオ、テレビ、絵本の時間に限って、親子で英語を使う。
3、英語の時間(英語の教室内、英語のイベント内)では 親子で英語にする。

*そのぬいぐるみに話すときは、いつも親子で英語を使います。そうすると、子どもが 使い分けができるようになっても、そのぬいぐるみに話すときは英語だけで話したり、また、英語のビデオを見てるときは、いつでも 英語で真似したり、意外と心配なく楽に英語の時間を維持できる効果があります。

日本語と英語の区別がつかないうちから英語に触れている子は、いつか必ず日本語だらけなのが普通に感じる生活が当たり前だと分かるときがきます。りくも幼稚園に入って気が付きました。そうなったときに、親は、それまで通り、日本語と同じように英語のものを楽しんでくれたらな・・って思いますが
*、小さい子が一番楽なのは、英語に触れることの 本人のモチベーションがいらないことだと思います。「英語が好き」もないかわりに、「英語飽きた」もないし、「英語もっと知りたい」もないけど、「英語だから嫌」もありません。日本語と同じです。

上のように、小さい頃から 生活の中で英語を使う場所や状況を決めておくと、子どもが日本語や英語の使い分けをするようになった後も、英語を続ける無意識なモチベーション(*)になる
ように思います。
*5歳のりくは それまでも ずっとそうだったように、英語のビデオを見るときや、英語のCD−ROMで遊ぶときは、さっと英語モードになります。これをするときは、英語っていう風に反射のように英語チャンネルに変わるので不思議ですが、自由自在な気がします。英語で話す場所(りくの場合は DWEのテレフォンイングリッシュや、月に一度のカナダの先生とのプライベートレッスンのとき)でもどんな窮地に立たされても 日本語はしゃべりません。まるで英語日本語が出てくる別々のポケットがあるかのようです。
ただ、りくから英語で話してきても、うちでは一貫して日本語で返答した場合が2つあります。
それは、1、日本語を話すべき場所。
(家族以外の第3者がいる場所。)
 と、2、日本語の絵本の時間です。

1は、りくが幼稚園や公園で困らないようにするためですが、
2は、日本語の絵本は、思いっきり日本語でしっかり感じて欲しいと思ったからです。

いつかりくが 英語で自分の思ったことを伝えるようになっても、
日本語で知りえたことや感じたことをもとに英語で書いたり話したりするので、
根本の日本語はしっかり育ててあげたいと思いました。そして、
りくも かなり早い時期から、絵本の読み聞かせのときは英語を混ぜることはなくなりました。
次は、「日本の絵本が日本語と英語の成長に与える効果」についてです。