英語育児ノート 番外編(暗唱について)

絵本の暗唱はなんのため?暗唱、これはOK!これはタブー?

りくは3歳半から始めた絵本の暗唱によって、少しずつ英語を話せるようになってきました。
掲示板でよく話題になる暗唱について
個人的に思うことをまとめてみました。

◆暗唱ってなに?◆


暗唱というと、一般的には 丸暗記して言うことを想像しますが、ここでいう 英語の絵本の暗唱は、
CDを一定期間かけ流し、絵本を開いて ページをめくりながら暗唱することを指します。

日本の絵本でも、お母さんが繰り返し読み聞かせしてあげると、まだ字を読めない子どもが
まるで本を読んでいるかのように、お母さんの声を丸覚えしてうそっこ読みしている光景をみかけますが、
それと同じです。
英語の苦手なお母さんはCDを使って暗唱していきましょう。

◆どうして絵本のページをめくりながら暗唱するの?


子どもは、絵本のページをめくりながら暗唱することで、絵本の挿し絵からおおまかに意味を把握することができます。
さらに、おおまかに把握できれば、次のページではどんな展開になるか、想像するようになり、
そうして暗唱を積み重ねていくことで英語の読解力、語彙、表現力の養成につながります。

◆挿し絵を見ただけで英語の意味を分かっているの?


挿し絵から、英語の意味をどのくらい分かっているか(理解)のレベルは子どもの年齢にもよりますが、
言葉を覚える時期の子どもは、少ない状況から言葉のもつ意味を察知するのが得意です。
1つ1つは不確かでも、次々絵本を暗唱していくことで、
同じフレーズでも状況によって色んな使われ方をすることが分かってきます。
こうして自分で発見した意味は、大人が単語カードに書いて覚えたような学習ではなく、
習得レベルで日本語のように 力になるような気がします。

また、どのくらい分かっているか 子どもに質問しても答えない場合がほとんどです。
自分がどのくらいわかっているか、誰かに説明する能力が達していないと 子どもからは説明できません。
挿し絵が視界に入って入れば 説明できなくても色々想像しているので
細かいところは追及しないで先に進めましょう。

◆いつ読めるようになるの?


個人差がありますが、早い子で、暗唱を半年程度、一般には絵本を50冊〜100冊程度暗唱したぐらいから
自然に文字を追うようになり、ある日突然、たどたどしく読み始めるときがあります。それが読みの始まりです。

(最初文字が読めなくても、自分で「フォックス」「フィックス」と暗唱しながら、
いつも「フィ」がつくと「F」って書いてあるな、、など、気付くようです。)

ただし、早く読んで欲しくて子どもに文字を意識して暗唱させるのは避けましょう。
暗唱から 英語を聞いただけで どういうことを言っているのかイメージできる読解力を育てるには
文字ではなく、挿し絵を見ることが大事です。そちらを優先させましょう。

子どもが意識して読み始める時期はそのままで構いません。
(一人で読めるようになると、読解力もついているので、
暗唱とは別に簡単な一人読み絵本を与えると読解力が伸びます。)


◆暗唱が得意じゃないようです◆


⇒暗唱はだいたい7割でOKです。

リタラシーの最初の頃 9割暗唱できたとしても、全体の英文の量が長くなり、構文が難しくなると、
暗唱の完成度が落ちます。全体の7割できれば上出来です。誉めてあげましょう。

また、一通り暗唱を終えたあと、もう一度復習した時に、
以前より暗唱できるようになっていることも多いです。一ヶ月に4冊のペースでどんどん進めましょう。

(暗唱の速い子、英語歴の長い子は、2週間に4冊のペースでもOKです。
ただし、2週間は流しましょう。反復は記憶に残りやすくなります。)

また、復習のときに、子どもに自信を持たせるためにも
一度目の暗唱のときの半分の期間(1−2週間)はかけ流してから 暗唱してみましょう。
復習時も お母さんが寝る前に読んであげると完成度があがります。
ただし、復習はいつでもできます。
暗唱するものがなくなったら復習してみる、程度でもいいように思います。


=暗唱できない場合チェックリスト=

*お母さんが暗唱する絵本を、毎日一度読み聞かせしてあげていますか?


言葉を覚える時期の子どもは1番身近な人の声を真似するので、
お母さんに読んでもらうのは、1番てっとり早い暗唱の誘い水になります。

子どもの前で、わざと間違えて読んだり、つまったり、次の単語を読めないふりをすると、
子どもの方が先に教えてくれることがあります。
これが暗唱できるようになっているスタンバイOKの合図です。

遊んでいるときに ぶつぶつ言っている気配があったり、
何気ない時に、お母さんが暗唱の最初の一文を言うと、続きを言い始めたり
するときもあります。タイミングよく暗唱を誘ってみましょう。

*コミュニケーションのためには、相手の気持ちや次に起こる状況を
想像する力(イマジネーション)が必要です。
その力をはぐくむためにも、日本語に限らず、英語の絵本も、お母さんの読み聞かせは意味があります。

お母さんに絵本を読んでもらうと、子どもは、絵と、英語から最大限想像力を働かせながら
自分のペースで英語のまま次のシーンを想像する機会を与えられることになります。

⇒読み聞かせしてあげると、私の発音が悪いけど・・

一時的にお母さんそっくりの発音になりますが、CDをかけながしておけば心配いりません。


*他のお子さんが完璧に暗唱していると思っていませんか?

7割できれば上出来。途中ページを抜かしてもOK。言い間違いもそのままでOKです。
暗唱の基準を緩めましょう。
また、暗唱の速いお子さんもいますが、暗唱できる子、できない子の2種類ではありません。
それぞれ、好みによっても左右されます。

*知らず知らずプレッシャーを与えていませんか?


*子どもにも好みがあります。暗唱は歌を歌うのと同じです。気が向かないものは暗唱しません。

1ヶ月かけながして暗唱の気配のないものは、インプットはされているので深追いしないで先に進めましょう。

◆どうしてどんどん新しい絵本に進めていったほうがいいの?



日本の家庭で、親が日本語で接している場合、英語をしゃべることができる機会も限定されます。
そこで、絵本を使って擬似的に英語体験を積んでいきます。

・英語体験とは?
⇒英語でくりひろげられているお話を英語のまま感じる体験。

日本語でも、実際にそのシチュエーションに身を置き、人の話を聞いたり、
ときには自分の意見を話したりして言葉のスキルアップをはかっていきますが、
英語の場合は絵本を暗唱することで、擬似的に英語のままお話を感じ
英語を使う体験をし、自然に読解力や会話を獲得していくことができます。

◆英語の絵本の暗唱は、日本語を覚えるプロセスでいうと、どんな役割?


●日本語の場合

子ども3歳。朝、パパが出社の準備しながらママと会話している。
その会話を聞きながら 食卓でパンを食べている。

ときどき会話に参加しながらも、パパ,ママの会話の具体的な内容はわからないけど
なんとなく想像している。ときどきさっぱり分からない大人の会話もあるけど、
意味は深追いしない。分かることだけ、聞いて自分なりに色々感じている。

興味のある話題の時は、どうなるんだろうと聞き耳を立てている。
(このときの自分以外のパパママの大人の会話を理解しているかどうか説明できない。
また、聞いて分かっても、同じレベルの言葉を話せるとは限らない。)


●それでは英語の絵本の暗唱は?

<りくちゃんが、ある主人公を中心としたお話を暗唱する場合の例>

暗唱することで、主人公のセリフ以外もとりあえず全部口に出して言っている。

ページごとの挿絵と英語から、
今まで聞いたことがある単語、自分が体験してきたことをヒントに、
意味を想像してイメージしている。
(コミュニケーションには その言語での、イメージ力が大事と言われています。)
次のページがどんなお話になっていくのか想像したりもしている。

大人にどんなお話だった?ときかれるとちょっと困る。
ぼんやり分かっているだけなので、そんなことまでは説明できない。
ときどき意味が分かったものを使ってみると、お母さんが驚いて喜んでいる。

*日本語の場合だと、自分以外の会話を声に出してまで言ってみることは必要ありませんが、
数少ない英語の機会を最大限生かすため、
声に出して言うことで、記憶に留めます。また、そうすることで、英語の発音もよくなります。



◆5冊を完璧に覚えるのと、10冊を7割ぐらいの暗唱で進めていくのでは、
どちらが英語力につながりますか?


絵本をどんどん暗唱していくことは、絵本の数だけ擬似的に英語体験を積むことになります。
10冊の絵本にあたった子どもより、100冊の絵本に当たった子どもほうが
英語体験が10倍あるわけですから、獲得する英語力も差が出ます。

暗唱によって、それぞれのお話の中に身をおいて、実際に口を動かして声に出して暗唱することで、
実際の生活シーンの中で発言しているような疑似体験になっています。
暗唱するまでには、繰り返しCDを聞いているわけですから、
多少間違いやいいにくいものがあってもかまいません。(7割でOK)


なぜなら、子どもは 多くのものから共通するルールや意味を自分で発見したとき、
1番習得する、といわれていますが、
1つのテーマからだけでは、英語全体のルールや意味を把握するにはヒントが少なすぎるのです。
朝食シーンだけで日本語を学ぶのが困難なのと同じです。

暗唱で不確かな部分は深追いしないで、どんどん暗唱を進め、
たくさんの英語体験をさせてあげましょう。
そのほうが、子どもが気付くヒントが多く、早道です。


英語を理解でき、お話にハマルほど読解力がついてくると
子どもによっては、一人芝居のように絵本の中の登場人物になりきって 暗唱する子もいます。
(日本語で、テレビアニメのセリフを覚えきって
一人芝居しているお子さんをみかけますが、日本語でのイメージ力がつき、
日本語で感じることができている証拠です。

この場合、日本語でも英語でもインプットが少ないと一人芝居することはないと言われています。


◆暗唱中の間違いはどうしたらいいの?

◆子どもは 日本語でも、お母さんが言い間違いを直しても、
次のシーンではまた同じ間違いをおかします。
英語の場合も(暗唱に限らず)何度言っても、He playsのsを抜かしたりということが
聞かれます。では、子どもに正しい文法を覚えさせるにはどうしたらいいでしょう?


子どもは、唯一、自分で自分の言葉の間違いに気付いたとき初めて
今までの間違った情報(文法)を訂正し、
正しい文法を獲得するということが言われています。

親は 子どもの英語の訂正して、子どもにプレッシャーを与えるより、
どんどん新しい絵本で英語に触れる機会を与え、「気付き」のチャンスを与えることが早道。

子どもが何かのはずみに自分の間違いに気付いたとき初めて、
より上級の文法を獲得できることになります。
また、お母さんがイチイチ指摘しないほうが、子どもにもストレスになりません。

次々絵本に当たって、同じフレーズが色々なシチュエーションに出会えるのは、
子どもに正しい文章を発見したり、間違いに気付かせるチャンスです。
間違いはほっておいて、暗唱を頑張ったことをしっかり誉め、次の絵本に進めましょう。



⇒子どもがお母さんに訂正されなくても
自分の英語の間違いに気付いて 正しい文法を学ぶきっかけ実例

CD-ROMのリーディングソフトで遊んでいたり、
自分の声を録音したものを聞いたり、絵本をめくっていたとき。

不完全に暗唱したものを時期をおいて音読することも、文字と対応させることができるので
自分の英語の間違いに気付くきっかけになります。


また、暗唱の場合、その文法を理解していないフレーズ、理解していない単語は
間違いが多いですが、そもそも最初から理解してバッチシ暗唱できるなら
すでに読解力もついているので暗唱する必要もありません。
または、簡単すぎることになります。

リタラシーの暗唱を始めた頃に間違えたり、不確かだった文法も、
リタラシーが終わる頃には いつのまにか間違いも減っているものです。
1つ1つを確実にしていくより、どんどん先に進めましょう。


暗唱の終わった絵本は見せてもいいの?


構いません。暗唱だけでおしまいにするのはもったいないので
普通の絵本として使いましょう。


◆暗唱する前に好きなものを好きなだけ見せてもいいの?
◆暗唱は定期的に小出しがいいの?

方針によります。

七田式では 右脳のために、常に新鮮な情報が必要なため、見せないほうがいいといわれています。
短いお話のときはいいのですが、長い量 暗唱するようになると、計画的に小出しの方が子どももスムーズです。

ORTなど、暗唱目的の絵本じゃない限り、好きなだけ見せて楽しんだ後、
最後に飽きた頃、レベルの低いものから順に 暗唱で整理していってもいいと思います。
(七田式じゃなくても、スモールステップで、少しずつ、というのは、
言葉の修得において、1番習得が早く効果的と言われています。)

◆暗唱で覚えた単語は忘れるの?


わいわい広場のログより
====================
りくはニコロデオンを見てるので、私が知らない単語もたくさん言ってるんですが、
4歳のとき castor oil という単語を覚えて使っていたことがありました。

これは、私だけがこっそり辞書をひいた結果、「ひまし油」のいう意味だったんですが、
そのとき、この、いかにも使用頻度の低そうな単語を、4歳の子が今後ずっと覚えてるのかなあ?と
素朴に疑問に思いました。

りくが5歳になって、あるときふとそのことを思い出して
「猫に飲ませてぎゃーって言ったの、なんだった?」と最初にcastor oil が出てきた状況を言って質問してみると、
りくはまだ 即答で答えることができました。さらに1年たった最近、また、「castor ってなに?」と聞いてみると、
(oilをつけると分かりやすいので castor だけで聞いてみました。)
忘れてしまっていたんです。

でも、そのときすぐに「なんかお薬の名前みたいな感じがするね」と言って
どんな意味か教えて〜〜と騒ぎました。

・・で、そういえば、私たちも言葉を聞いた時、意味は分からなくても
「なんか、人名みたいな感じがする」と思ったり「犬の種類かな?」と思ったりしますよね。
そんな風に使わない言葉は 忘れはしますが、何か言葉としてニュアンスは残っていくんじゃないのかなあ・・と思いました。

castor oilについては、今はまた覚えているので、またしばらくたって聞いてみようと思います。
以上
◆暗唱しても忘れています。今までのことは無駄???

イメージをつかみながら暗唱することで、英語のニュアンスは残ります。

また、暗唱で様々な英文に繰り返し当たることで文法のルールもつかんでいます。
また、CDを使っての暗唱は、耳で聞いたことをそのままリピートすることになりますが、
一度発音したものは、記憶痕跡といって脳内に記憶されるので
いったんその言語を忘れたとしても
将来大人になって もう一度英語をやり直した時に
すぐにきれいな発音で話せるようになる、と言われています。

読めるようになるというスキル面もあります。英語の本を一人で読めるようになると 英語学習の支えになります。

以上のように、暗唱によって目指しているのは、
1つ1つのお話の英語を確実なものを積みかねることではないので、忘れていても気にしないで大丈夫です。

◆全くのオウムがえしです。


⇒読み聞かせはしていますか?
使える英語にしていくには、その英語の意味を把握する必要があります。読み聞かせしてあげましょう。

◆暗唱できなかったものは無駄なの?


*どの子にも、暗唱できにくい本、また暗唱できにくい時期もあります。

その場合も、CDをかけ流していれば、
実際に声に出して暗唱する気配がなくても、意味をともなって「知っている英語」として記憶されるので
無駄ではありません。(ただの雑音で終わるわけではありません。)

また、復習のときに暗唱できるようになる場合もあるし、
実際に、りくも、うちでは全く暗唱しようとしなかったものなのに、
その絵本の内容を、英会話教室でことこまかく先生に話しているのを見たこともあります。

理解や発語を促進するためにもお母さんが読み聞かせしてあげるなどし、
あとは気にしなくて構いません。

*年齢の高いお子さんの場合、
CDからではなく、音読練習からの暗唱できるようになっても効果は同じ(英語の読解力が身につきます)です。

**最低2週間は流しましょう。

いくら次々大量に与えた方がよくても、最低2週間は聞いた方がよさそうです。
反復は長期記憶にとどまります。日本で英語に触れる時間は貴重で
数も限られているので、1つ1つを大事にしましょう。

すぐに暗唱できるお子さんも、2週間はかけましょう。
一日に流す量は、暗唱用絵本の場合その絵本の手引きに従います。

(暗唱用の絵本じゃない場合、一日に流す量は
その子の英語のインプット量によりますが、
一日20分〜一時間程度。機械音なので流しすぎに気をつけましょう。)

◆反復が大事なら、流し続けていいの?


1ヶ月たてば、暗唱できなくても インプットはされています。
次の絵本に変えましょう。

◆今までとしおの一日(パルキッズ)などインプットは、
意味が分かっているとは思えません。無駄だったの?

インプット(英語の核作り)

(英語の畑を作ってます。
英語は日本語の畑の上には育ちません。)
トラクターが通りやすい道や水路も作ってあげます。
⇒英語の核を作り、文法作成能力を働かせるものになる英語の基礎工事を行う。
ここでは、英語が聞こえる環境を作ることが大事です。(周囲の話し声が望ましい)

絵本の暗唱教材(読解力養成)

⇒(畑の上に、英語の木を育てます。)
⇒英語の基盤ができたあと、実際に英語を運用していく力をつけなければいけません。⇒言葉として運用していく力を育てていく。

インプットと、絵本の暗唱はその目的が違います。

パルキッズもテキストを読んであげるなどして、意味が分かるにこしたことはありませんが、
意味が分からなくても、脳内に英語の核を作るという目的からいうと さほど気にすることはありません。

(インプットによって得るものは、日本語の場合で言うと、
環境としての日本語(ニュース,井戸端会議など)から得ている力です。)


ただ、大人が思うより子どもは意外と吸収し、把握しています。

子どもが、初めて聞いた下品な言葉を喜んですぐに使い始めるのも
その言葉の雰囲気を把握するのが早いと感心してしまいます。

としおの一日を暗唱したり、テキストで意味も把握できると、
英語の核作り以外に、英語の運用力養成にもつながります。
教材をフル活用という意味では お得です。ただ、としおの一日を暗唱する場合、
量をこわけにしてあげたほうが暗唱しやすいと思います。)

◆それでも絵本の暗唱が これでいいのか心配になります。
子どもも暗唱が得意とは思えません。


絵本の暗唱は、我が家が実践してみた方法なので 同じような方に参考になればと まとめましたが、
暗唱が1番いい方法だと、みなさんにお勧めしているわけではありません。
お子さんにあう方法を見つけてあげてください。

また、お母さんが毎晩読み聞かせしてあげることで弾みがつき、
暗唱できるようになっていくお子さんが多いですが、
全く暗唱ができなくても、このようにお母さんがたくさんの絵本をコンスタントに読み聞かせしてあげることだけでも
半年後、一年後には相当の英語力になると思います。

運用力のなかでも、実際に話す力を伸ばす、という点では、声に出して暗唱することがいいと思いますが、
絵本の読み聞かせによって、聞いて分かる力(聴解力),絵本から次のお話を想像する力
(しいては、相手の気持ちを想像する力)が育てば、
将来必要になったとき、コミュニケーションできる力に結びつくような気がします。

1センテンスごとに主なフレーズを抜き出してリピートして練習する方法では、
なかなか実際に会話できるようになりにくいと言われていますが、
多分、そういった練習をかさねても、次にどんなことを言うべきなのか、
相手はどんな気持ちなのかなど想像する力に結びつかないからだと思います。
(ブツ切りのフレーズを覚えても、会話には結びつかない。)

そのように英語でも日本語でも言葉を使うには、言葉をイメージできる力が必要だと思います。
話せるようになるには、聞いて意味が分からないと話せませんし、
聞いて意味が分かる、ということは 聞こえた瞬間どういうことを言っているのか
イメージできなければいけません。

絵本によってイメージの貯金をしてあげると、どんどん意味の分かる英語が増えてきます。
そして、意味が分かると、実際に使える英語になっていきます。

絵本は何よりの教材と言われますが、以上のように
暗唱にこだわらず、絵本に触れさせてあげることは大事だと思います。



ここからは、英語の習得について専門家の説をご紹介します。

ナチュラルアプローチより

ナチュラルアプローチとは・・

クラシェン:1983年、『ナチュラル・アプローチのすすめ』(藤森和子訳、大修館書店)で
第2言語習得に必要な5つの仮説を発表。以来、多くの注目を集め、
アルクの児童英語教師通信講座でも履修項目に導入され、
現在 この理論をベースに絵本を使った指導法を行い成果をあげている有名教室もあります。
クラシェンの理論はまだ仮説ですが、英語育児にも参考になるルールが多いので、
絵本の暗唱や英語の習得に役立つ知識としてご紹介します。迷ったときの、参考にしてください。

英語習得のルール@◆「子どもは そのときの子どもの能力より
少しだけ上の理解可能な英語に触れたとき 1番習得する。」

⇒子どもにいきなり大人用のビジネス英語を読み聞かせしても 運用力養成には役に立たない。
また、一度意味を理解したものや、同じものばかり聞いていても英語力の伸びにはつながらない。

(絵本で英語力を伸ばしていくには、基本的に少し上のレベルの英語に触れることが大事。
また、同じものを掘り下げるより、先に進めるほうが効率的。)

ルールA◆スモールステップで少しずつ与えてあげたほうが、一度に大量与えるより
英語力UPに結びつく。


⇒絵本で英語力をつけたい場合は、少しずつレベルの上がるものに触れていくのが効果的。
 
ルールB◆絵本の英語の意味が全く理解できなければ 運用力には結びつかない。


意味も分からず CDを丸暗記(全くのオウムがえしの暗唱)ではしゃべれる英語にはなりません。

ルールC:◆子どもが習得している場合、
どの国の子どもも自然順序に従って一定の順番で文法を習得していく
自然順序(natural order)とは・・

クラシェンによると、英語圏の子どもも日本の子も、英語を無意識に習得している場合、同じ順番で 文法を使えるようになっていき、
しかも、この順番はあらかじめ決まっている、といわれています。

●例:英語の習得の場合、どの国の子どももこの順番で覚えていくという自然順序がある。

1、進行形ing,複数形,be動詞

2. 助詞、冠詞

3、不規則動詞の過去形(wentなど)

4.規則動詞の過去形、3人称単数、所有格


ただし、自然順序は母語の影響を受けることはある。
(日本人の子は、日本語にはない、theなどの観念の習得が遅め。
その代わり、日本語でよく使われる、〜’sなど所有格は他国の子どもより早めに習得される。など。)

*子どもが、wentが言えるのに、
普通の動詞の過去形が言えないのは 言葉を自然順序にそって習得している証拠。
これが分かるのに、これがまだ分かっていないと思うのは早急。
(大人が考える簡単な文法と、子どもが自然に習得していく文法の順序は違う。)


*親や先生は、先に特定の文法を強化するような語りかけをしたり、
文法ごとにまとめたテープに編集して聞かせるというのは役に立つ?

⇒その部分が先に習得されるが、そこまでしなくても、自然順序にそって習得される。

(言葉全体でみると、1つ1つの文法にこだわるより、
次のお話に触れていき、子どもが自ら正しい文法に気付くチャンスを与えてあげた方が効率的。)

ルールD◆文法からは 言葉を生み出しません。


人間は本来、感情や考えを言葉で表現する能力がそなわっていて、その能力に従って発話するので、
親や先生に教わって意識的に学習した文法の知識は、自然の発話の正確さをチェックする役割しか果たさない。

レッスンやワークで文法をリピート練習しても構いませんが、言葉の習得とは別の次元のもの。
文法からは発語はうまれません。

ルールE緊張やプレッシャーを与えられると習得できない。
子どもが最初から自分は英語がダメだと思っている状態では伸びません。

子どもをリラックスさせ、今できることをそのまま認め、
精神的にも英語を気持ちよく続けられる環境を作ってあげることが早道。
(少し大きくなったお子さんには、英語へのモチベーションも与えるとよい。)

*子どもが英語をしゃべっているシーンを見ると、とてもうれしく思いますが、
慣れてくると、子どもがまだキチンといえない英語が気になったりします。

ただ、子どもにとって、英語でおしゃべりすることは親を喜ばせるテストではありません。

言葉を矯正するチャンスは後からいくらでもあるので
(遅くても中学で文法を習えば絶対に分かることですから)
小さいうちは、英語への興味津々の大人になれるよう応援してあげましょう。
幼児期に少々しゃべれることより、
英語への好奇心や興味でいっぱいな大人になることのほうが大事だと思います。


◆ 子どもに発話の強要をしない。
⇒効果を求めない。できたことだけ認めて喜んであげる。

◆親は子どもの発語の誤りにでなくメッセージに反応してあげましょう。

(子どもが話しているとき、親は、子どもの口から出る英文の文法に反応するのではなく、
子どもが言おうとしている内容に反応してあげるべき。

⇒I go to the park yesterday.と言った場合、
I went と すぐに誤りを直すのではなく、子どもが言おうとしている内容
(公園に行ったという話)に対して応答してあげるべき。

◆のびのびおしゃべりできる環境を作ってあげましょう。

⇒同居のおばあちゃんが英語に反対している、など、英語が話しづらい雰囲気は
英語の習得によくない。

以上、雑記帳的にまとめました。●英語育児ノートTOPへR-Trainへ