徳島県美馬郡一宇村
徳島県三好郡東祖谷山村 
高知県香美郡物部村

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ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。

無雪期20分のところが積雪期1時間半から2時間掛かることもあります。
コースタイムはご参考程度にしてください。


積雪期

矢筈山(1848 ) 石堂山(1636)白滝山(1526)東祖谷山村より
平成15年2月15日 晴れ

深淵 8:03 --落合峠 10:11 -- 矢筈山 (12:16-1305)-- 石堂山 13:53 -- 白滝山 14:43 -- 深淵 16:28

 累計歩行距離21.3km 累計標高差1624m


 13時矢筈山頂「快晴 南の風 プラス5度 ジッとしていると寒いが 、もう素手でもいられる。朝方は冷えたが、日中の日差しは春の趣だ。雪はまだ多い。 1600mより上は新雪が2,3センチ積もっている。下の雪は締まってきている。剣 次郎笈 丸笹 塔の丸 三嶺 天狗塚 など全部見える。」
狩猟シーズン最終日である。 この日から 川魚の釣り解禁日までは登山者が大手を振って静かな山歩きが出来る。
  この日も 天気には恵まれた。
平成14年2月9日 曇り

鎖谷 --落合三加茂線10:18-- 落合峠 12:00 -- 矢筈山 (14:33-15:29)-- サガリハゲ 16:52 ---落合三加茂線 18:12  -- 鎖谷

 累計歩行距離 15.5km 累計標高差 1639m 


15時10分矢筈山頂「はじめ 雲が流れ 時折小雪が舞う 視界が遮られる方が多かったが、そのうち、ガスが消え高曇りとなる 北よりの風強く吹く  マイナス5度 雪の量はまずまず ジッとしていると寒い 剣 次郎笈  三嶺 はまずまず見える 北側は少し視界が悪い やがてガスが抜け讃岐平野が見えてきた。」
平成11年1月30日 晴れ

深淵 8:07 --風呂塔林道---白滝山 10:37-- 石堂山 (11:47-12:15)-- 矢筈山 (14:00-14:42)--落合峠 16:40 --深淵 18:35

 累計歩行距離21.3km


14時30分 矢筈山頂 「快晴 西の風 やや強い マイナス4度 やや寒い 一の森 剣山 次郎笈 高の瀬三嶺 天狗塚 牛の背 手前に 丸笹 塔の丸 奥に 天神丸 平家平 高城山  三嶺 天狗塚 北に 高越山 吉野川 阿讃山脈 讃岐平野など全部見える。」
落合峠 のすぐ下で 雪の中に 脱輪した車が 放置されていた。その下から 4WDの轍あり
  



やはり 谷沿い ではGPSログは乱れる


カシミール(杉本智彦氏作)利用
国土地理院の数値地図25000(地図画像)「高知」「剣山」利用

 矢筈山 頂上近く

 石堂山石塔


冬の深淵

 何年か前には 深淵では 冬でも 越冬する 人がいたりして トレースがつき 竈の煙が立ち上ったりして 人の気配があったのですが、最近では 冬季期間中は 里におり 用事があると 里から 深淵の家へ 車で 通ってきているようです。
深淵集会所(小学校跡)までは 毎冬  除雪サービスの対象となっていて 適宜除雪はされてあって 決して交通途絶ではないものの やはり厳しい自然条件の元で 越冬して 生活し続けるのは 大変なようで、今では 深淵の住人は 冬には みんな 里に 降りて しまい、深淵の冬は 静かな山里になります。。
ある年の冬 家にもっどていた 深淵の住人から  昔 中学生のころ 暗闇で 落合峠を越え 通学しいた話を 聞きました。そりゃ 通学とは さぞ 大変だなと 思いました。
 そういえば この道の 道中に 江戸時代の 嘉永 弘化 などの年間の石仏があったりして 昔のひと は ここを歩いて 往来していた証拠を 見ることができます。ここらの道を通るたび 昔の人の脚力は 本当にすごいなあ とつくづく 感じます。
私が持っている 一番古い 昔のガイドブックにも 落合峠から国鉄三加茂駅まで徒歩7時間という記述もありますから、昔の登山者も凄かったと思います。私などもすでに 自動車時代の 軟弱派の世代です。それでも まだ 除雪サービスの始まらない 時分 、大雪の年には 三加茂町 奥森清から落合峠まで しっかり雪道をラッセルして歩いた 記憶があります。しかし 歩きを 生活の中に 当然のように 取り入れていた 昔の歩き主体時代の 世代には とても かないません。 
 こうした 昔からの 山里も このところ 高齢化で 集落に廃屋がボツボツと 増えてきているのは 誠に残念なことです。

ハンター

 冬場に よく 入っていたのは ハンターや 猟師です。雪道に付けた動物の足跡を追っていく ハンター達の雪山のトレースの付け方 や 猟場から猟場へ移動する 山道のトレースの付け方 から 想像した 実に丁寧な歩きかた など、 地元ハンターの トレースからは 色々な教えを たくさん 勉強させてもらったような気がします。丁度 嘉門次など 日本アルプスの黎明期に活躍した 有名ガイドの ほとんどが 猟師 出身だったように、 登山者の大先輩役は 猟師であるのは間違いないことです。
 ただし 禁猟区 とか 休猟区などの設定で 猟場が 変わったのでしょう、ここの山域での ハンターのよく出てくる所も 変わるようです。
毎年11月15日から2月15日までは狩猟シーズンです。入山の際は くれぐれも ご注意下さい。


4WD

もう一つ この山域で 最近 ことに騒がしいのは 4WD車です。除雪のない 冬季閉鎖中の 林道に勇猛果敢に入っていって かなりのラッセルをしながら峠をめざす クロスカントリー走行をよく見かけます。これらの4WD車は 4WD車 でも  普通のノーマル仕様車ではなく 車の走行性能を ハイチューンアップした4WD車ばかり 何台かで グループ コンボイ を組み 雪道をラッセルしていく 走行自体を楽しむ 4WD走行派です。格段に走行性能を上げている 4WD車でも 雪の多さで たびたび スタックして 皆で 除雪したりして レスキューしながら 峠を 目指します。  チャージングを 繰り返すときの 何度も何度もエンジンを吹かした音が谷間に響きますが、雪が多ければ 遅々として 全然進まないで 歩いた方が 早くなりますが、それでも 彼らは 車から 離れず 困難な作業を繰り返し 峠を目指します。車体が堅雪でこすれたり、雪に隠れた 見えない落石など との接触とかで、車もだいぶ傷むようで、よく 車の 部品 や塗料が落ちていたり します。 こうして やっと 峠に着いて そこから 山に登ろうとするような人は こうした4WDの人には まず いません。4WDの走行派は 走ることに意義あり ですから、峠に着くのが最終目的なのでしょう。また たぶん 峠に着くまでに 十分 体力を 消耗していまい、峠から登山する どころでなくなるのです。無理なクロスカントリーの末 峠近くで 力尽き 脱輪し越冬した車も見かけたことがあります。ここでは 地元の人の手助けなど まず 不可能です。また マナー を逸脱した4WD車や SOSを発して地元の人に迷惑をかけたりすると やがて 安全対策として 閉鎖ゲートが設置されるようになります。4WD走行派の方々も、他人に迷惑のかからぬよう 、くれぐれも ご安全な範囲内で 4WDお遊びを楽しんでください。
大体 登山の人は そこまで無理しないで 軽く いける範囲の安全圏で駐車し  そこから 歩いていきます。私など は 歩きの 登山者ですから 絶対安全圏内で 早々と 真っ先に 駐車します。歩きの方が ずっと山を楽しく満喫できます。一度スタックしてしまえば 30分ぐらいはあっという間にたってしまいます。そんな リスクのある 危ない走行するより いち早く そこから歩いていくようにしたほうが ずっと早く安全です。登山者は本来 冬季閉鎖ゲート賛成派なのです。

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平成15年10月5日 改訂増補