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ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。


無雪期


三嶺(1893) 高の瀬(1741) 次郎笈(1929) 剣山(1955


名頃〜見越の間は R439の舗装路を経由したら 約10km、標高差480mの 行程です。
下山後の 車の回収が、自転車か徒歩 の場合は、R439を下りで使う方が、気分的にも、体力的にも、ずっと楽なので、三嶺→剣山というコースになります。

剣山→三嶺のコースの方は累積標高差は約480m位少なくなりますが、下山後 車の回収を徒歩で するのは 登り返しの480mが気分的に堪えます。オートバイとか2台以上の車を使い あらかじめ 下山口に バイクとか車をデポしたりして、おけるのなら、後は楽になるのですが、車のデポに手間が掛かります。 -------車の回収について

どちらにしても 徒歩10km位など 大したことない、と思えば、剣山周辺の混雑を避けた時間帯に ここらを通過できるようにさえすれば、起点が剣山からでも 三嶺からでも どちらでもよく 自分の気に入った方をとればよいのです。

実は 私の好みは 縦走のフィナーレに 標高が一番高い山を もってくる方 なのです。  

平成15年6月21日  晴れ 曇り 

名頃 5:32 --平尾谷登山口6:08-- 三嶺 (8:08-8:23) -- 白髪避難小屋10:14--高の瀬 (12:24-12:46) --丸石避難小屋13:26-- 丸石 13:54 -- 次郎笈 (15:22-15:47) -- 剣山 (16:40-17:08) -- 見越 18:06
下りはデポしてあった自転車でダウンヒル標高差500m快走  名頃 18:50

累計歩行距離 23.5km 累計標高差 2655m


剣山 周辺は、すっかり遅い時間帯で通過したため、山頂付近で出会ったのは、この日小屋に泊まりの ただ一人の宿泊者だけで、全く静かな山が満喫できた。
平成14年5月19日 曇り 時々雨

名頃 5:10 -- 平尾谷登山口5:43--三嶺 (7:56-8:10) -- 白髪避難小屋9:55--高の瀬 12:05 --丸石避難小屋12:54-- 丸石 13:28 -- 次郎笈( 14:48-15:10) -- 剣山(16:01-16:16) -- 見越 17:11
下りはデポしてあった自転車でダウンヒル標高差500m快走  名頃 17:52

累計歩行距離 23.6km 累計標高差 2640m


剣山周辺はツアー登山団体等で、いつも混雑するが、リフト終電が出た後に西島神社を通過するようにして、混雑を避けた。
平成13年4月28日 晴れ 曇

名頃 5:17 -- 平尾谷登山口5:46--三嶺 (7:46-8:10) -- 白髪避難小屋10:27--高の瀬 12:35 --丸石避難小屋13:48-- 丸石 14:14 -- 次郎笈 (16:03-16:20) -- 剣山( 17:00-17:22) -- 見越 18:20
下りはデポしてあった自転車でダウンヒル標高差500m快走  名頃 19:05

累計歩行距離 23.6km 累計標高差 2640m


連休とあって剣山周辺はツアー登山団体等で混雑。
17時15分 剣山山頂 「ツアー登山の一行が立ち去ると、とたん静かな山頂になった。だが 一瞬にしてガスにおおわれ次郎笈など何も見えなくなった。」
平成12年6月24〜25日  曇 雨

久保 12:45 ---西山林道登山口 14:04--- 天狗峠16:33---天狗塚 (16:53-17:30)---天狗峠17:49---お亀岩(18:37-19:10)---西熊山 19:45 -- 三嶺 (21:02-21:16) -- 白髪避難小屋 泊(23:08--6:11)--高の瀬 8:06 --丸石避難小屋8:56-- 丸石 (9:23-9:43) -- 次郎笈 (10:57-11:18) -- 剣山( 11:59-12:12) -- 見越 12:51

下りはデポしてあった 自転車でダウンヒル標高差 約800m 20km快走  久保 14:15着

累計歩行距離 27.72km 累計標高差 3219m


 所用があり 済ませてから 出かけたので 当初の予定が 大幅に狂い 、久保を 昼過ぎの とても 遅いスタートとなってしまった。それでも 縦走を 目指すことにした。
17:00天狗塚山頂 「ガスが掛かり 西よりの風 視界50m 時折雨がパラパラと降る いけるところまでいこう 」
お亀岩避難小屋は 4人ほど 先客あり 明日のことを考え ともかくも 先へ行くことにした。
三嶺山頂はアマチュア無線の運用中で アンテナが立ち テントが張られ  中で 無線交信をし ていた。
白髪小屋は 普通 寝込んでいる時間帯 なので 細心の注意を払い そっと 戸をあけたら 無人だった。
11時59分 剣山山頂 西よりの風ガス。 着いたときは 誰もいなかったが 遠方からの ツアー登山の14人 一行がやってきて賑やかになった。
帰り自転車で 一気に下ってきたら 久保のバス停前で 24日夜 お亀岩で出会った人が 下山して バスを待っていた。

残念ながら 途中 避難小屋で 宿泊して一泊となって しまったが 予定通り 朝早く 出発できてたら 一日コースになっていたかもしれない。
平成10年7月5日 晴れ

奥かずら橋付近 4:24 --- 名頃 5:09 --三嶺 7:52 -- 白髪避難小屋9:20--高の瀬 11:36 -- 丸石避難小屋12:33--丸石 13:03 -- 次郎笈 (14:34-14:55) -- 剣山 (15:56--16:20) --西島 16:44 #### 見越 17:00 ---- 奥かずら橋付近 18:28

累計歩行距離 32.4km 累計標高差2640m



痛恨の失敗

 剣山から下山中、西島付近で盛んにリフト最終便16:45のアナウンスがスピーカーから流されていた。当初から乗るつもりなど全くなかったのに、遠方から、あまりに再々の ご案内放送が聞こえてしまい、リフト場に付くと、まるで赤提灯に吸い込まれるように、ふらりと、何気なく剣山リフトに乗ってしまった。その後 、見越から延々と道路歩きがあったのに、一時の気迷いで たった1350mの距離の区間が抜けてしまい 徒歩で 正確に完全トレースする意図が、見事に くじけて飛んで行ってしまった。甘い誘惑に うち克ち 強い意志を 最後まで 持ち続け 初期の目標を 貫徹するのは いかに難しいことか つくづく思い知らされ、 誠に貴重な いい教訓になった。



カシミール(杉本智彦氏作)利用
国土地理院の数値地図25000(地図画像)「高知」「剣山」利用
三嶺避難小屋付近、連休でも僅かに残雪あり

 縦走路は藪あり 

ツアー登山が多い


 高の瀬付近の刈り払い作業 草いきれ と 排気ガス 騒音 振動で大変な作業です。
何年か前に刈り取られた個所も、また深い藪が生えてきていました。

 コース上 新設された標識。 
 中東山 2.2k 石立山 6.2kは 標識の見かけで判断するより 時間が掛かる。
入り口だけは 立派な標識なので 惑わされないように。 
  • このコースは 以前から著名なガイドブックで全国的に紹介されている からかもしれませんが、 連休などには 全国各地の遠方からの大勢の 登山者で賑わいます。
  • 大抵 都会から来た人は 普段に登られているのが 大都会の近郊の山域ような 整備された登山道ばかりなのでしょうか、あるいは大勢の人が 登るから 必然的に登山道が、広がってしまったからかもしれませんが、 登山道の整備のレヴェルの高いところばかりを 登られているからなのでしょう。 この山域の縦走路を歩いてみて 藪の多さを口にする場合が多いようです。
  •  この年もすれ違う いくつかのパーティーから 藪の件について よく 耳にしました。 私には この有名コースなど 整備されたハイウェイーのような感じがするのですが、藪に対する基準が全く違うのでしょう。
  • 藪が多い のは それだけ自然がゆたかな 証拠であり この山域の誇るべき特徴です。後世にもずっとこの自然を残して行かなくてはなりません。
  • ただし  以前よりは 近頃 高の瀬付近など 刈り払いが進んできましたが、 高の瀬から白髪小屋までは、それほど整備されていません。
  • 刈り払いについては、ある国立公園内で行われた「善意の刈り払い」の是非について 、大きな環境論争の種になったこともあるなど 色々議論のある ところです。たとえ善意であろうと すくなくとも 生育の遅い植生の場合には、自然環境面に与える影響は 少なからず それなりにあるのは確かなことです。
  • この山域でも 下の余談のように  親切な積もりで行った 刈り払いが 不馴れな登山者を 更に奥山に 不用意に引き込んでしまう 社会的な問題を引き起こす結果になってきています。
  • しかし、自然の復元力は物凄いものでして この山域の縦走路では  かつて隆盛した登山道が 昔 そうであったように 、少々の刈り払いも 何年後には またいずれは 元の植生に覆われるように なるのではないでしょうか。
  • 勿論 この自然復元説にも この山域でも 一部 例外はあります。 それは 心ならずも 著名山に指定されて しまった ピーク の 一部のルートと山頂などは 積極的に保護していかないと 常にオーバーユース の危険があるのが 実情なのです。
 
  •  この山域を行く登山者は コース上の藪の状況などは、それなりに ご承知おきの覚悟の上で 普段から コンパスの使い方 読図力 ルートファインディング能力 を養い、自己責任のもとで慎重に行動することを期待します
  • 余談
  • 縦走コースで道に迷い、携帯電話で SOS を出し、 東祖谷山村の村役場職員に わざわざ道案内してもらった 遠方からの登山者の例もあります。

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平成14年10月10日第一版
平成15年6月23日 改訂増補
平成15年10月5日 最新改訂増補