2003/4/8 ●住宅の地盤情報提供、全国規模でデータベース
 
 地盤調査を手掛けるジオテック(東京、中村義勝社長、03・3280・0541)は住宅建築の前に地盤の補強が必要かどうか調べられる全国版のデータベースを開発した。同社や、フランチャイズ店が調査した北海道、沖縄や一部離島を除く全国約五万カ所のデータを反映した。住所を入力して調査データをもとに地盤の安全性を確認できる。
 開発した「ジオダス」=写真=は国土交通省国土地理院の地図上に、同社が「スウェーデン式サウンディング試験」に基づいて実施した調査結果を収録した。建築の予定地を町名単位で入力すると地図を表示し、良好な地点や軟弱な地点のほか、過去に地盤補強工事をした地点を色分けして示す。
 同社のホームページで調査結果を反映させた地図を無料で閲覧可能。会員サービスでは推定地盤断面図や地盤診断書なども提供する。会員料は月額三千円から。
 工務店向けに提供するほか、不動産鑑定時の地盤情報などとして需要を見込む。初年度で、三百会員の獲得を目指す。


【コメント】
 地盤の調査は、個人の鑑定事務所では難しいので、こういうのは重要ですね。

2003/4/24 ●焼き鳥のにおい我慢して/神戸、住民の敗訴確定
 
 近所の焼き鳥チェーン店のにおいが我慢できる範囲内かどうかが争われた訴訟で、最高裁第1小法廷(深沢武久裁判長)は24日、逆転敗訴の2審判決を不服とする住民側の上告を棄却する決定をした。住民の敗訴が確定した。

 1、2審判決などによると、神戸市垂水区の住民3人が1999年、チェーン店側に市の規制基準を超えるにおいを発生させないよう求めて提訴。1審神戸地裁は「住民は窓を閉め切っての生活を強いられている。不動産の価値も下がる」として、悪臭防止と約70万円の支払いを命じた。

 しかし、大阪高裁は「店側は改善策を講じており、においは我慢できる範囲内」として1審判決を覆し、住民の請求を退けた。


【コメント】
環境要因で「におい」です。むずかしいですね。

2003/5/25 ●土地の実売価格を公開へ
  国交省、来年の国会に新法
 
 国土交通省は24日、土地や住宅など不動産の実際の取引価格の情報を一般に公開する方針を固めた。来年の通常国会に新法案などを提出、今後2、3年以内の実現を目指す。

 現在、一般の人が知り得る不動産価格は、広告に出される販売希望価格などに限られている。取引価格の公表によって、不動産関連の市場の透明性が向上し、不動産取引の活性化や優良物件の資産評価の安定などが期待される。

 宅地や新築・中古の一戸建て住宅、マンション、事業用地、更地などの取引価格を対象とし、公開はインターネットを通じた方法を中心に検討している。

 公開する情報の内容は、地目や土地建物の面積など登記簿で確認できる情報だけでなく、取引の時期や総額など。ただ個人情報保護の観点から所有者名は除く考えで(1)具体的な住所(2)建物の建築年や構造(3)借地の権利関係−なども公開するかどうか検討課題としている。

【コメント】
鑑定士でも単純に事例から判断するのは難しいんですけど、意味があるのでしょうか?まぎらわしくなるだけではないのでしょうか?

2003/5/30 ●敷金返還求め集団提訴
 
 賃貸マンションを退去する際、修繕費用名目で敷金の一部を不当に差し引かれたのは消費者契約法に違反するとして、福岡市などの元借り主二十一人が三十日、総額約七百万円の返還をそれぞれの家主側に求める訴訟を福岡簡裁などに起こした。敷金返還の集団提訴は昨年十月の関西地区に次いで全国で二例目。
 訴えたのは、同市内の賃貸マンションなどに居住していた五十―二十代の会社員ら。
 訴えによると、元借り主らは昨年末から今春にかけて、マンションなどを退去した際に過失がないのに壁や床の補修費として敷金から差し引かれたり、不足分を追加請求されたりしたと主張。消費者利益の不当な侵害を禁じた消費者契約法違反に当たるとして、一人当たり八十三万―六万円(原告平均三十三万円)の返還を求めている。
 転居時の敷金精算を巡るトラブル対策としては、旧建設省(国土交通省)が一九九八年、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を作成。家具の設置に伴う畳のへこみや壁の画びょう跡など、通常の生活で生じる自然消耗は家主側の負担になるとしている。ただ、罰則などがないため泣き寝入りする借り主も多いのが実態だ。
 敷金返還を求めた全国初の集団提訴となった関西地区の訴訟では、提訴された七十九件のうちこれまでに五十件が和解などで解決。平均で請求金額の約七七%が返還されているという。
 福岡敷金問題研究会の田中裕司弁護士は「住居の原状回復義務とは入居当時の状態に戻すことではない。借り主には入居時に室内の写真を撮るなど証拠保存を心がけてほしい」と話している。

【コメント】
「入居時に写真を」とは厳しいですね。入居側も大家側も、景気がわるくなった証拠でしょうね。