読み聞かせ動画の著作権問題

〜 横暴を極める著作者 〜



またまた著作権の横暴が目に余る事件が起きている。
新型コロナウイルスについてマスコミが飽きもせずバカ騒ぎしているせいで、仕方なく自宅で過ごす時間が長くなっている子どもたちのために絵本の読み聞かせ動画の投稿が広がっている。
例えば、サッカーJ1川崎フロンターレは公式戦中断期間の特別企画として、中村憲剛選手を始めとする選手たちによる絵本の読み聞かせ動画をユーチューブにアップしている。「新型コロナウイルスの影響で外出できない子どもたちを思いやり、少しでも家にいる時間が楽しくなるものを届けたい」との趣旨だ。
また、声優が児童文学や童話などを読み聞かせる音声をインターネット上に無料公開する「せいゆうろうどくかい」の動きも広がっている。

ところが、このような善意の動きを潰そうとする強欲な動きが出てきた。本の著作権を持つ出版社どもの横暴だ。彼らは「動画を許可なく公開すると著作権法に違反する」として警告を出している。
もちろん、著作権は保護されなければならない。そんな事は分かっている。分かりきっている。
しかし時と場合を考えろ!今、世の中が大混乱してる中でバカみたいに著作権保護を叫ぶ強欲な著作権者には大きな怒りを覚える。
まるで、コロナウイルス騒ぎで各国が振り回されているスキを狙って軍事行動を激化させている悪の帝国中国と同じだ。

そもそも著作権については、著作権者の強欲ぶりが以前から大問題だ。大きな問題になってきたのは音楽分野でのあこぎな強欲JASRACの横暴だ。
例えば、ビートルズの曲をピアノやハーモニカで演奏して客に聴かせていたバーの経営者が逮捕され、懲役10月、執行猶予3年の判決を言い渡されたりしている。JASRACの横暴にも腹が立つが、その判決を出した日本の裁判所のレベルの低さにも呆れかえる
また町の小さな音楽教室で先生が演奏する事も規制され始めている。
JASRACは文部科学省の出先機関だが、文部科学省がやっている悪行と言えば、ゆとり教育による日本人総白痴化だけではないのだ。JASRACの行為は音楽文化の消滅につながる暴挙だ。音楽について全く理解していない文部科学省の役人の天下り先にすぎないJASRACなんて解体すべきだというのが私の持論だ。

だが、今回の問題を考えると、JASRACの解体だけでは済まないような気がしてきた。
出版社も含めて、もっと幅広く著作権のあり方を考え直さなければ、一部の著作権者が金儲けするだけで、文化は死滅してしまう

(2020.4.20)



〜おしまい〜





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