マイナポイントをゲットしよう

〜 急げ急げ! 〜



マイナポイント事業が9月から始まった
これは、いつまで経っても普及しないマイナンバーカードの普及に向けた取り組みだ。

マイナンバーカードは、これまた全く普及しなかった住民基本台帳カードの後継として、2016年1月に交付が開始されたカードで、個人番号を証明するための書類として利用するほか、身分証明書としても使える。
また、カードのICチップに入っている署名用電子証明書なんかは、民間や行政のオンライン手続きやインターネットアカウントへのログインなどに利用可能だ。
とはいえ、個人番号を証明するためには、全国民に送られてきた通知カードで十分であり、また身分証明書なら運転免許証で十分であり、マイナンバーカードが無ければ不便っていう場面が無いため、全く普及してこなかった
私も早く作っておこうとは思いつつ、無くても何の不便も無いため、ズルズルと先延ばしになっていた。

このように、いつまで経っても普及しないマイナンバーカードを早く普及させようということで始まったキャンペーンがマイナポイント事業だ
これはキャッシュレス決済サービスを提供する決済事業者を通じて買い物したら、その25%相当のポイントが付くというものだ。上限額は5000円なので、大したことないと言えば大した事ないんだけど、国がタダでくれるっていうものは、もらっておかなければ損だ。

国がタダでくれるっていうものと言えば、いまだに苦々しく思い出されるのがふるさと納税制度だ。
ふるさと納税制度は非常におかしな制度で、本当の自分の故郷に限定して寄付をするのなら素晴らしい制度だけど、全ての利用者はお礼の品を目当てに自分とは無関係の自治体に税金を寄付しており、歪んだ制度になってしまった。
日本全国で合算して考えれば、税収が減ったところと税収が増えたところがあるが、その額はプラスマイナスゼロではない。税収が増えたところも返礼品のコストがかかるから、その分だけ全国で合算すれば税収が減ることになる。本来なら住民の福祉のために使うはずだった税収が、お礼の品に使われてしまうのだ。
ふるさと納税制度によって税収が減る自治体も、減った分の大半は国から地方交付税で補填されるため、実はあんまり痛くはない。なので、国の税収の中から、寄付を受けた自治体と寄付をした個人が利益を分け合うっていう制度であり、つまり、ふるさと納税制度を利用しない人が回り回って損害を被っている不公平な制度なのだ。
こんな制度は、良識ある市民からすれば、明らかに亡国の制度であるから、私はこの制度が大嫌いで、見向きもしなかったのだが、石材店から指摘されて目が覚めた
この制度で得する額が半端じゃないのだ。私の場合、めいっぱい活用したら10万円以上の品をゲットできるとのことなのだ。そこまで額が膨らむのなら、制度が嫌いだなんて言ってはおられない。なぜなら、活用しないと回り回って損をするからだ。て事でフルに活用して、パソコンやカメラなんかをもらった。
しかし、その後、制度が見直された事もあり、こういう家電製品なんかは少なくなり、結局、私が制度を活用したのは2年間だけだった。そして、それ以前に制度を活用してなかったことを大いに後悔したのだ。

(ピッグ)「2年間活用したんなら、後悔することないじゃないですか?」
(幹事長)「わしの欲深さを理解しておらんな」


こういう手痛い後悔があるので、マイナポイントは僅か5000円と言えども、是非ともすぐにゲットしようと思った
ところが、マイナポイントをゲットするためには、当然ながら、まず最初にマイナンバーカードを作らなければならない。(これが事業の趣旨なので当たり前だ)
コロナウイルスのバカ騒ぎの中で、国民全員に一律10万円を配るなんていう世紀の大愚策が行われた時、マイナンバーカードがあればオンライン申請で優先的に10万円をゲットできるという話になり、早速作ろうかと思った矢先に、マイナンバーカードを利用したオンライン申請でトラブルが続出して、すぐに受付停止になった。
それで、やっぱりマイナンバーカードは役に立たないなと思って放っておいたが、マイナポイントをゲットするためにはマイナンバーカードは必須だ。

てことで、マイナポイント事業の事を知ってすぐに申請した。ところが、いつまで経っても役所から音沙汰がない。もともと申請してからカードができるまで1ヵ月という気が遠くなるような時間がかかる制度なんだけど、今回は、私のようにマイナポイントが欲しいために慌てて申請する人が殺到しているからだとは思うが、もの凄く時間がかかり、結局、カードが出来たのは2ヵ月後だった。まさに天文学的な時間軸だ。
今どき、クレジットカードだって長くても数日で出来るのに、いったいなんでこんなに時間がかかるのか全く理解不能だ。お役所仕事ってのは、まだまだ健在のようだ。

なんとかようやく出来上がったマイナンバーカードだが、案内の葉書を見てビックリ!カードをもらうには事前に予約しなければならないと書いてある。
なんでカードをもらうだけなのに予約が必要なのか全く理解不能だが、仕方ないから市役所に電話した。すると、なんと、「予約がいっぱいで、一番早くても9月末になる」とのことだ。9月1日からマイナポイント事業が始まるというのに、9月末だなんて、あまりにも遅すぎる。
ところが電話で案内してくれた人は「飛び込みで来てくれれば長くても1時間待ちくらいで出来ますよ」なんて言ってくれる。え?どゆこと?予約が必須ではないのか?どういう事が聞くと、予約者が優先だけど、その合間に飛び込みの人も対応してくれるんだそうだ。
一体、どういう事なんだろう。それなら最初から予約制度なんか作らなければいい。あるいは逆に、予約をもっと詰め込めばいいようにも思う相変わらず摩訶不思議なお役所仕事だが、とにかく飛び込みで対応してくれるとのことなので、早速、市役所へ行ってみた。

市役所へ行くと、普通の窓口に行くのかと思っていたら、マイナンバーカードの交付だけのために特別に設置された広い会場があり、中に大勢の職員と大勢の待ち客がいる。まるで確定申告に行った時みたいな感じ。
整理番号をもらって待っていると、30分ほどで呼ばれて窓口に行く。案内葉書や身分証明書を提示したらすぐにカードをくれるのかと思っていたら、なぜかやたら時間がかかる。係員がカードを取りに行ったまま、なかなか戻ってこないのだ。裏で何をやってるんだろう。ものすごく待ったら、ようやくカードをくれたが、本当にトンでもなく時間がかかるお役所仕事バンザイだ。

マイナンバーカードを取得したら、次にマイナポイントを予約してマイキーIDなんてものを発行してもらい、最後にキャッシュレス決済サービスを選択してマイナポイントを申込みするという段取りだ。
最後のキャッシュレス決済サービスを選択してマイナポイントを申込みするというのは分かる。それは必要だろう。
しかし、その前のマイナポイントの予約というのは全く理解不能だ。なんでそんな手続きが必要なんだろう。お役所は何を考えているんだろう。本気でマイナンバーカードを普及させようという気持ちはあるのだろうか。

って文句を言いたかったんだけど、市役所にはマイナンバーカード交付会場の一角に、マイナポイントのコーナーが設けられており、そこで親切に全てを対応してくれた
もらったばかりのマイナンバーカードと、自分が選択したキャッシュレス決済サービスのカードを出せば、とても親切に手続きを全部やってくれた。これは便利だ。て言うか、そもそも制度が面倒くさすぎるんだけど。
キャッシュレス決済サービスは何百って言う種類があるので、どれを選ぶか考えておかなければならない。一度、選んでしまうと、後から変更する事はできないからだ。

もともと私はキャッシュレス決済が大嫌いだ

(ピッグ)「嫌いなものが多いですねえ。時代に取り残されますよ」
(幹事長)「金は現金が一番じゃ。キャッシュレスになると無駄遣いしてしまうぞ」


もちろん、大金を払う場合はクレジットカードを使っているが、日常的な買い物は現金第一主義を貫いてきた。しかし、5000円のポイントが貰えるのなら手のひらを返したように態度を改めるのにやぶさかではない。
何を選んだかと言うと、イオンのワオンカードだ。なぜなら、ワオンカードにすると、国から貰える5000円にプラスして、イオンが2000円分のポイントをくれるからだ。
色んなキャッシュレス決済サービスが自分とこに客を取り込もうとして色んな特典を用意しているが、大手のクレジットカードやキャッシュレスサービスは1000円程度のところが多く、2000円もオマケがつくのは最高額だ。
マイナポイント事業は9月から来年3月までの7ヵ月間実施されるので、来年の3月までにワオンカードに2万円チャージすれば7000円分のオマケポイントが貰えるのだ。

私はイオンの回し者ではないから、ワオンカードとことさら勧める気持ちは全く無い。でも、マイナポイント自体は貰わなければ損なので、みなさん自分が一番使い勝手のいいサービスを選んで早目に申請しよう!

(2020.9.11)



〜おしまい〜





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