北京オリンピックのボイコット

〜 みんなでボイコットしよう! 〜



アメリカ国務省の報道官が、突然、来年2月に開催される北京冬季オリンピックへのボイコットに言及した
まだ「ボイコットをする」とは言っておらず、「ウイグル族に対する人権侵害は容認できないので、同盟国との間で北京オリンピックを共同ボイコットすることについて協議したい」と言ってる段階だ。

国務省高官はその後、「共同ボイコットに関し、同盟国や友好国と議論していない」と述べ、トーンを落としているが、中国政府による新疆ウイグル自治区でのウイグル族に対する人権侵害への反発から、アメリカ国内で北京オリンピックのボイコットを求める声が上がっているのは事実だ。

北京オリンピックのボイコットという点だけで捉えると、突然、降ってわいたような話に見えるが、アメリカ国内では中国政府による新疆ウイグル自治区での人権問題がくすぶり続けてきたことが今回の発言の背景だ。
ウイグル族への迫害をめぐっては、バイデン政権は「ジェノサイド(集団殺害)」と認定しており、ジェノサイドが行われているような国で開催されるオリンピックに参加することについて、アメリカ議会では「北京オリンピックは容認できないので開催地を変更すべきだ」なんて言う決議案が出されている
ウイグル族への人権侵害では、アメリカだけでなく、EUも足並みを揃えて対中国制裁を発動しており、EU内からも北京オリンピックのボイコットや開催地変更を求める声が出ている。

もちろん、まだ「ボイコットする」とは言ってないし、今の段階では単なる脅しであり、このようなメッセージを中国に投げ掛けることによって、中国がどのように反応してくるのかを伺っている段階だろう

当然ながら、悪の帝国である中国側は猛反発している
中国は、北京オリンピックを、中国の発展ぶりを世界に示す国家の威信をかけた一大イベントと位置づけており、習近平は「オリンピック開催は共産党と国家の一大事であり、国際社会に対する厳かな約束だ」なんてわめいているから、ボイコットなんかされたら大恥なので、なんとしても避けたいところだ。
しかし、一方で、アメリカが追及しているウイグル族に対する迫害についても「完全な世紀の嘘だ」と言い張っており、こちらも譲れない。
なので、もしアメリカが本気でボイコットを検討し始めても、打つ手は無い

(幹事長)「素晴らしいなあ。こんな素晴らしい展開になるとは思ってなかったよ」
(石材店)「何を言ってるんですか?」


支離滅裂トランポからヨボヨボバイデンに政権交代した時、「また中国がやりたい放題になるなあ」なんて心配していた。
トランポの前の口先だけの弱腰オバマの時、中国を徹底的にのさばらせてしまい、取り返しのつかない被害を世界に与えてしまった
再び民主党政権になったので、あの悪夢が再現されるのかと絶望的な気持ちだったが、なぜかヨボヨボバイデンはトランポよりもさらにずっと中国に対して強硬な姿勢を示している
これは嬉しい誤算だ。

(幹事長)「いけいけバイデン、突っ走れ!」
(石材店)「もうトランポは見捨てたんですね」


前回の記事で東京オリンピックへの不参加を決めた北朝鮮をオリンピックから永久に追放せよ、と主張したが、その際、中国と韓国とロシアも一緒に永久追放しろと提案した。
まさに、それに通じる事態に急展開してきた訳だ。

オリンピックのボイコットとなると「選手が可愛そうだ」という声も噴出する。モスクワオリンピックをボイコットした時の混乱が思い出されるからだ。
しかし、そうではない。ボイコットではないのだ。中国と北朝鮮と韓国とロシアをオリンピックから永久に追放し、民主主義の世界でオリンピックを続けていくのだ。
独裁国家はオリンピックから締め出せばいい。そんな国と仲良くする必要は無い。
なので、北京オリンピックをボイコットするのではなく、どこか別の民主主義国で開催すればいいのだ。なんなら日本でやればいい。
「今からでは時間が間に合わない」という声が聞こえてきそうだが、東京オリンピックのように1年遅らせれば良い
また、これまでのオリンピックのように新しい施設を造りまくるような事はせず、既存の施設を活用して簡素にやればいい。その方が良いに決まってる。

今回の降ってわいたように見えるアメリカの思い付きの北京オリンピックボイコットだが、これを契機に、中国の永久追放について真剣に議論していこう!

(2021.4.8)



〜おしまい〜





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