去年の紅白歌合戦

〜 深まる混迷 〜



去年の年末に、オリンピックに次ぐ全国民的大イベントである紅白歌合戦について書いた。
私は子供の頃から紅白歌合戦は欠かさず見てきたが、最近は知らない人ばっかりが出てつまんないって嘆いた
紅白歌合戦の出場者を見て「知らない人ばっかりだ」なんて嘆くのは、昔から年寄りの決まり文句だってのは分かっている。それでも、それが事実なんだから仕方ない。

とは言いつつ、やはり昨年末も久しぶりに家族揃ってすき焼きを食べながらチャンネルを紅白歌合戦に合わせていた。いくら知らない歌手ばかりとは言っても、紅白歌合戦を見ない大晦日なんて考えられないからだ。
そして呆れかえった
なんじゃ、ありゃ〜!?

やたらつまんない映像が多く、我々は歌合戦を見ようとしているのに、一体、何を見さされているんだろう?って感覚になった。
演出もやたら光を使ったりした過剰な演出のオンパレードで、本当につまんない。途中でやたら色んな中継があるし、事前VTRも多くて、本当に辟易する。
歌合戦なんだから、あくまでも歌がメインのはずなのに、つまらない凝った演出を見せるために歌があるような印象だ。

去年の東京オリンピックの開会式や閉会式も同じような感じで、一体これは現実なのか、それともフェイクなのか分からなかった。
悪名高い北京オリンピックで、花火のライブ映像と称して流されたものが実はCGだったという事があるが、それと区別がつかなかった。今回の紅白歌合戦も似たような作りだった。

今回の紅白歌合戦のテーマは「カラフル」だったそうだ。
そもそも、なんで紅白歌合戦にテーマがあるのかも分からないが、「カラフル」なんてテーマは理解できない。一体、どういうテーマなんだ?「紅」と「白」の対抗戦は止めたのか?
「多様性」という意味だとの解釈もあるが、歌合戦なんだから、バカみたいにSDGSとかジェンダーフリーなんかを押し売りするのは止めてもらいたい。
歌合戦は歌に集中しろ

近年の紅白歌合戦の視聴率低迷については、若者がネットの配信サービスやゲームに流れてテレビ離れしている事が大きな要因と言われており、それを食い止めるために訳の分からない過剰な演出に走ったのだろうが、あんな事をしたところで若者が関心を抱くわけがない。
逆に、我々のような古くからの紅白歌合戦愛好者が離れていくだけだ。
バカみたいにジェンダーフリーを叫ぶのなら、そもそも男女対抗の紅白歌合戦の存在意義が無くなってしまうぞ。

(2022.1.4)



〜おしまい〜





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