「死刑のはんこ」発言で辞任

〜 間違った発言ではないが 〜



法務大臣は死刑のはんこを押すときだけニュースになる地味な役職」などと発言した葉梨康弘法務大臣辞任した
無能な野党は鬼の首を取ったような大はしゃぎぶりだ。自分たちは無能で政策立案能力がゼロなので、与党のスキャンダル追及しかできないからだ。

(石材店)「いきなり野党を批判するところを見ると法相を擁護するんですか?」
(幹事長)「葉梨法相を擁護するつもりは毛頭ない」


なぜ法相を擁護しないかと言うと、あんな事をシャアシャアと言うのは政治家としては失格だと思うからだ。
政治家は本当の事を言ってれば良いってもんではない。いくら正しい事でも言ってはいけない事がある

彼の発言は以下のようなものだ。
「法相になり3カ月になりますが、だいたい法相というのは、朝、死刑のはんこを押しまして、それで昼のニュースのトップになるというのはそういう時だけ、という地味な役職なんですが、今回はなぜか旧統一教会の問題に抱きつかれてしまいました。ただ抱きつかれたというよりは、一生懸命その問題解決に取り組まないといけないということで、私の顔もいくらかテレビに出るようになったということでございます」

くだらない発言だ。それは仕方ない。なぜなら内輪のパーティーでの発言だからだ。最初からウケを狙ってしゃべっただけの話だ。
そもそも、こういう内輪のバカ話を大袈裟に取り上げる野党やマスコミの下品さは許せない。

この男は法律の素人かと言うと、決してそうではない。
東京大学法学部を卒業して警察官僚を務めていた経歴からも分かるように、法律のプロだ。なので、彼が言った事は基本的に正しい。正しいというか、本当の事だ。

法務大臣の仕事なんて、本当につまんない退屈な仕事だろう。
他の大臣なら政策に自分の意見を色々と反映させることができる。もちろん、それなりの能力は必要だ。無能な大臣なら官僚の操り人形になる。しかし経験や能力があれば、ある程度は自分の考えを政策に反映させることができる。
しかし法務大臣の仕事って、そういうものではない。法務大臣が自分の考えで政策を変える事なんてほとんど不可能だ
法律を作るのは国会の仕事であり、多くの国会議員が自分の利益を考えてああだこうだと必死になって議論する中で、法務大臣ができる事は限られる。あくまでも事務的な管理業務であり、内容を左右する事はできない。
そのほかの法律の運用にしたって法務大臣が左右できる事なんでほとんど無い。法治国家の法務行政を大臣が簡単に変えられるようでは困るからだ。
なので、彼の発言は本当の事を言ったまでだ。
もちろん、だからと言って、そういう発言をシャアシャアとするのは政治家としては失格なので、辞任は止むを得ないと思う。

ただ、もっと重要な問題がある。死刑の執行の問題だ。
無能な野党やアホなマスコミがキャンキャン騒いでいる死刑のはんこの問題だが、アホだから根本的にみんな勘違いしている
死刑は法務大臣が決めるものではない。死刑を決めるのはあくまでも裁判所だ。
刑事訴訟法では死刑判決の確定から6ヶ月以内に法務大臣が執行を命令するように定めている。死刑判決が出た以上は、死刑執行するのが義務なのだ。
それなのに、やる気の無いだらしない法務大臣がたくさんいて、なかなか死刑のはんこを押したがらない。
死刑確定数より執行するが少ないと、未執行の凶悪犯がどんどん溜まっていく。死刑囚をたくさん抱えればそれだけ国民の負担が増えるだけだ。

「死刑執行を最終判断する職責への自覚が無い」なんて批判が出ているが、死刑を決定するのは裁判所であり、法務大臣が最終判断するなんて法治国家としてあるまじき行為だ
死刑判決が出ても、なかなか執行せずにダラダラ引き延ばしているから、こんな問題が出てくるのだ。
死刑制度が存続している以上は、法律にのっとり、速やかに死刑執行するのが正しい姿だ。

(2022.11.12)



〜おしまい〜





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