日本大学アメリカンフットボール部大麻事件

〜 今度こそ廃部にすべきだ 〜



日本大学アメリカンフットボール部の部員が部の寮で乾燥大麻と覚醒剤を隠し持っていたとして逮捕された
スポーツマンとしてあり得ない恥ずかしい事件だが、この事件をめぐる大学の対応が呆れるほどひどい

日本大学は事件を去年から把握していたが、相変わらずの隠蔽体質により、これを伏せていた。
その言い訳として「警察から指導があった」とか「事件性が無いから」とか嘘を並べ立て、見苦しい対応に終始していた。
そんな子供だましでなんとか逃げ切れると思ったのだろうか。思ったんだろうなあ。

その後、事件が明るみになって批判が大きくなったもんだから、慌ててアメリカンフットボール部に対して無期限活動停止処分を課していた
ところが、なんと、たった5日後に活動停止処分を解除してしまった。もう開いた口が塞がらない。

日本大学は処分解除の理由として「この度の問題は部員1名による薬物単純所持という個人犯罪であり、個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは、競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰することになり、学生の成長を第一に願う教育機関として最善の措置ではないと判断したためです」と説明している。

この言い分は一見もっともだ。その通りだ。
しかし、この言い分が通用するためには、今回の事件が部全体に蔓延したものではなく、あくまでも一個人の犯罪であると証明されなければならない
そのような証明が一切なされていない段階で早々に処分が解除されたのは、大学として真相究明に全くやる気が無いからに他ならない。

日本大学アメリカンフットボール部の出場資格を停止した関東学生アメリカンフットボール連盟が資格停止の理由として挙げているのは
  (1)日大アメフト部側から、逮捕された部員以外の部関係者全員が違法薬物に潔白であると保証できない旨が示されたこと
  (2)逮捕された部員以外の部の関係者に違法薬物を使用した者が存在している疑いが払拭できないこと
  (3)再発防止策の提示ならびにその実施がなされていないこと
  (4)部関係者(指導者、学生を含む)の責任の所在が明らかでないこと

だ。
関東学生連盟は「連帯責任以前の問題だ」と言ってる。全くその通りだ。まことに至極当然の理由だ。

日本大学のアメリカンフットボール部については、5年前に犯罪的なトンでもない悪質タックルをして大問題になった
あの時、私は「この事件は一選手の問題ではなく、部全体、あるいは大学全体の体質によるものだから、少なくとも日本大学アメリカンフットボール部は廃部処分にするしかない」と言った。
あれから僅か5年で、再びこのような不祥事が発生した事を考えると、この腐りきった日本大学アメリカンフットボール部は絶対に廃部にするべきだ。

(2023.8.11)



〜おしまい〜





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