子供放置禁止条例
埼玉県議会が子供を放置する事を禁止する条例を制定しようとして、世間から大非難を浴びて早々に撤回した。
県会議員の想像力欠如を如実に示すアホな議案だった。
議案は
・小学3年生以下の子供を家などに残したまま保護者などが外出することを禁止する
・小学4年生から6年生については禁止ではなく努力義務とする
・県民は、虐待を受けた児童等を発見した場合は、速やかに通告または通報しなければならない
なんて言うトンでもないものだった。
具体的には、
・子供たちだけの自宅での留守番
・子供だけ家に残してゴミ捨てに行く行為
・子供たちだけで公園などで遊ぶこと
・子供たちだけでの登下校
・子供におつかいさせる行為
などが「放置」であり「虐待」に当たると言う。
しかも、それを見かけたら密告しろと言うのだ。
あまりにもひどい。呆れてものも言えない。
子供に留守番させるのが放置なのか?どこへ行くにも子供を連れていけと言うのか?実現不可能だろ?
買い物どころかゴミ捨てに行くのも放置で虐待なのか?ゴミ捨てにどれだけ時間がかかると言うのか?ゴミ捨てをした事がないのか?
子供だけで公園で遊ぶのが禁止なのか?遊ぶ時も親が見張ってないといけないのか?見張られてたら子供も楽しくないだろ?
子供だけで通学するのが虐待なのか?通学は子供だけでするのが正常だろ?常識だろ?全ての親が送り迎えなんて不可能だろ?
子供にお使いをさせたら虐待なのか?お使いをする事で子供は社会的に成長する。それを否定するのか?
本当に本当に呆れてものが言えない。怒りが収まらない。
こんなトンでもない条例を考える議員ってのは、世の中の仕組みを全く知らない極端なまでに知能が低い議員どもだ。
腹が立って仕方ない。こんな奴らはみんな縛り首にするか北朝鮮に島流ししたいぞ。
埼玉県民はこんな知能の低い議員を選挙で選んでいたのかと呆れるが、たぶん埼玉県に限らず、国会議員から村会議員に至るまで、日本中の議員が似たような知的レベルなんだろう。
このトンでもない議案は県議会の委員会で賛成多数で可決され、近々本会議で採決される予定だった。
しかし、埼玉県には1007件の意見が寄せられ、このうち反対意見が1005件、賛成意見が2件だったとの事だ。阪神タイガースの勝率をはるかに上回る圧倒的な勝率だ。
こんな知能の低い議員どもを選んでしまった埼玉県民だが、さすがに怒り心頭なんだろう。
また、しばしば政府寄りの姿勢が問題視されるPTAですら、県議団に対し「ほとんどの保護者が条例違反にあてはまる」などとして改正案に反対する意見を伝えた。
埼玉市のPTA協議会は改正案に反対するオンラインの署名活動を行っていて、2万7千人以上の署名を集めた。
PTA協議会の会長は「子供の自由を奪ったうえで子育てに関する責任を親だけに押しつけるような条例だ。子育て支援を充実させるという社会の流れと逆行している」と話している。
このようなあまりの批判の大きさに慌てふためいた議員どもは、早々に議案を取り下げた。当たり前だ。
また、「埼玉県は子育てがしにくい」との声が噴出したため、県知事は大慌てで「条例は議会が勝手に制定しようとしたものであり、県には何の事前相談も無かった」と弁明している。
しかし、そもそも一体なぜこのような愚かな条例案が出てきたんだろう?
議員なんて、国会議員から村会議員に至るまで、すべからく自分の事しか考えていない自己中心的な人間ばかりだから、たぶん選挙に有利だと思ったのだろう。
「児童虐待を防ぐために活動しているんだ」なんてアピールしたかったのだろう。
なのに、あまりにも子育ての実態を知らないから、こんなトンチンカンな条例を制定しようとしたのだろう。
本当に呆れてものが言えない。
このような愚かな条例を制定しようと動いていた議員については、ちゃんと覚えておいて、次の選挙では絶対に当選させないようにしなければならない。
(2023.10.12)
〜おしまい〜
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