風力発電の恐ろしさ

〜 火を噴きながら回り続ける風車 〜



僕は前々から風力発電が大嫌いだ。理由は簡単。百害あって一利無しだからだ。

「風力発電は環境に優しい」などという脳天気な勘違いをしているバカが大勢いるため、全国の過疎地で醜悪な風車がニョキニョキと増殖しているが、本当に見苦しい。せっかく自然が残されている山の中に醜悪な風車が忽然と立ち並び、景観が台無しだ。この美的感覚の無さは中国人に匹敵する。それに風車は醜悪なだけでなく、ものすごい騒音がするし、電波障害もひどい。ここまで環境を破壊し尽くすくせに、風力発電の発電効果はバカバカしいほど微力である。発電できるのは風まかせで、本当に電気が必要な時には止まったままで、不要な時にガンガン回ったりする。

全く無用の長物である風力発電機なんだけど、なんと、これが、危険きわまりない物であることが判明したのだ。やったぜ!

今年の1月に、青森県六ケ所村にある風力発電機が火災を起こし、巨大な羽根2枚が燃えながら落下したのだ。家屋や森林への類焼や死傷者は出なかったが、消防署員や警察官が多数出動し、大騒ぎとなった。「環境と人に優しいエネルギー」という嘘で世間を騙してきた風力発電だが、今回の火災により、地味な環境破壊だけでなく、時には自然や人にも牙を剥き出す危険性があることを露呈したと言えよう。

事件のいきさつは、まず六ケ所消防署が出火を確認したのは1月21日の夕方。さっそく化学消防車や4000リットル水タンク車と署員20名が出動した。しかし、羽根は1枚が長さ32mもあり、重量も12トンという巨大なもの。これが火を噴きながら回っているなんて、考えただけでも迫力やなあ。おまけに当日は風が強く、いつどこに飛んでくるか分からず、あまりに危険で、とても消防車や署員が近づける状況ではなかった。消防署員は住民を守るため、風向きを考慮しながら半径約200mの消防警戒区域を設定したが、他にはなすすべもないまま、厳寒の中、昼夜を問わず監視を続けるしかなかった。2日後の23日夕方になって、燃えていた羽根の1枚が発電基の北側に落下して炎上した。翌24日の昼前にはもう1枚の羽根が、今度は南側に燃え落ちた。消防署が最終的に鎮火を確認したのは、26日正午だった。火を噴いて回りだしてから5日も経過している。

この火災を起こした風力発電機は、エコパワー社が建設中の「むつ小川原ウィンドファーム事業」で、すでに据え付けられた9基の内の1基だった。世界シェア1位であるデンマークのNEGミーコン社製の出力1500kWのもので、同社でも新型の大規模発電機だ。エコパワー社はこの事業で、最終的に同型の風力発電機22基、合計出力3万3000kWの発電施設建設を予定している。
もちろん、火災で最も慌てたのは、このエコパワー社と風力発電を国の主要輸出品としたいデンマークの関係者だった。火災発生の翌日、デンマーク・テクノロジカル・インスティチュートの担当者が早速日本に発ち、24日から現地での調査に加わった。

原因究明には相当時間がかかる模様だが、総額約60億円の「むつ小川原ウィンドファーム事業」には、「新エネルギー事業者支援」として最大で総額の約4分の1が税金で補助される。いくらバカな役人でも、風力発電は稼働率が悪く実戦力にならないことくらいは分かっているはずだけど、世間のウケを狙って、新エネということでちやほやし、ふんだんな補助金をバラまいている。

このような火災を機会に、風力発電の実像が国民に理解されればいいのだが、それは望むべくもない。なぜなら、役立たずな上に危険な風力発電なんだけど、例によって頭の悪いマスコミは大好きなんだ。環境保護派と言われている知識の乏しい感情だけに流されているヒステリー集団の尻馬に乗って、風力発電は環境に優しいから原子力発電の替わりに推進しようなんて言っているのだ。だから、今回の事件を取り上げたのは地元紙だけで、全国紙は一切知らん顔をしている。マスコミの犯罪行為と言えよう。
もし、同じ六ケ所村にある日本原燃の原子燃料工場なら、その辺のゴミ箱が燃えただけで全国紙の一面記事になり、国営放送であるNHKでさえ臨時ニュースで流したりする。全く許せないマスコミの偏向報道だ。
しかし、このホームページを読んでくれている良識ある市民の皆さんには、真実を知って頂きたい。

(2002.3.10)



〜おしまい〜





独り言のメニューへ