Qちゃん落選

〜 陸上競技連盟の横暴を許すな! 〜



高橋尚子選手がアテネオリンピックマラソン代表から落選してしまった。

これについては、日本全国1億2千万人のマラソンファンから猛烈な抗議の声が上がっているので、敢えて僕が書かなくてもいいんだけど、やはり書きたい。書かずにはいられない。
陸上競技連盟は何を勘違いしているんだ!

確かに、高橋選手は、昨年11月の東京国際で無様な記録で2位に終わった
しかし、今回の選考でただ一人、高橋選手を推薦した小掛副会長が言うように「東京国際が高橋の力ではない」なのだ。たった1回のレースで決めるなんて、むちゃくちゃやぞ。オリンピックのマラソン代表を選ぶ選考レースは東京、大阪、名古屋と3レースあり、一発勝負ではないかのごとく言われているが、各選手が3レースとも出るわけではないので、個人にとっては、やはり一発勝負だ。選考レースを1レースだけにすると、その日のコンディション調整に失敗した選手が気の毒なので3レース用意している、なんて言ってるけど、どっちにしたって、各選手とも、最初からどれか1つのレースに絞ってコンディション調整しているんだから、1発勝負と同じだ。そして、自分が参加したレースに、たまたま失敗しただけで、非常に有望な選手が代表に選ばれないなんて、ひどすぎる。裏を返せば、たまたま、非常にラッキーに、そのときだけ良い結果が出た選手が選ばれるのなら、過去の実績なんて無関係になってしまう。

マラソンをやってる人なら誰だって分かると思うけど、タイムなんて、その日の体調はもとより、コースによっても全然違うし、その日の気象状況でも全然違う。さらには、参加しているライバルの走りにも影響される。3レースやったって、出場する選手がバラバラでは、公平に判断できるはずがない。そんな事、最初から分かっている。

代表選考の公平性の確保のためには、単純なタイム比較も仕方ない、なんて論調があるが、勘違いするな。公平性なんてどうでもいいんだ。言っておくけど、オリンピックの代表は選手のためにあるんじゃない選手へのご褒美のためにあるんではない。これは、はっきりさせておかなければならない。一番頑張った選手に贈る努力賞じゃないんだぞ。公平性なんてどうでもいい。オリンピックで勝てる可能性の高い選手を選ばなければならないのだ。その意味で、前回のオリンピックで金メダルを獲り、その後、世界最高記録も樹立した高橋選手が最もメダルに近いってことは、誰が考えても当然のことだ。それを、たった1回のレース結果でトンチンカンな結論を出す陸上競技連盟は、選手選考の資格などない!

言っておくが、代表選手の選考は何も陸上競技連盟内だけが勝手にやっていい話ではない広く国民には意見を言う権利がある。なぜならば、選手を派遣する経費は税金から出ているからだ。いくら専門家だと言っても、このようなトンチンカンな結論を出す陸上競技連盟の横暴を、我々全国1億2千万人のマラソンファンの国民は見過ごすわけにはいかないのだ!

マスコミは、どちらかと言えば、今回の選考に好意的だ。「曖昧さが無くなった。透明性が増した」っていう理由だ。しかし、こななんを真に受けてはいけない。こいつらは、あらゆる分野において日本の国益を考えない超個人主義的なバカ集団だから分かってないのだ。て言うか、人を非難するのは大好きだけど、人から批判されるのは臆病な連中だから、敢えて人から非難されないような論調にしているのだろう。この態度は、陸上競技連盟がとった態度と全く同じだ。陸上競技連盟も、おそらく、一番批判が少ないだろうと思って高橋選手を落としたんだろう。しかし、そうはいかないぞ。我々全国1億2千万人のマラソンファンは怒り狂っているのだ!

しつこく言うが、オリンピック派遣は頑張った選手にあげるご褒美じゃないんだぞ。日本として勝ちにいかねばならないんだぞ。サッカーに関しては、この問題について非常に理解が進んできており、マスコミの態度も概ね間違っていない。それなのに、こと個人種目になると、どういう記事の書き方をすれば同情を引けるか、と言うようなふざけた基準でしか記事を書かないから、本末転倒になっちゃう。

とにかく陸上競技連盟の選考方針が極めて曖昧だったのが根本原因だ選考レースの結果と過去の実績を総合的に考慮するというものだから、全国1億2千万人のマラソンファンの誰が考えても、圧倒的な実績を誇る高橋選手は選ばれるだろうと思っていた。高橋選手自身もそう思っていただろう。だからこそ名古屋を欠場したのだから。過去の実績は一切考慮しない、と断言していれば、高橋選手も名古屋に出ていただろうし、そうなれば間違いなく優勝していたはずだ
もちろん、我々全国1億2千万人のマラソンファンは、過去の実績を考慮しない一発勝負の方がいいと言ってるわけではない。あくまでもオリンピックで勝てる選手を選ぶのだから、過去の実績は非常に重要だ。
高橋選手は圧倒的な実績を誇るんだから、今回の選考に当たっては、最初から高橋選手は当選させて、あとの2人分の枠を争わせればよかったのだ。「どうせ、高橋選手はどれかのレースで優勝して順当に選ばれるだろう」と高をくくっていたんだろうけど、そなな姑息な事はせずに、正々堂々と最初から「高橋選手は圧倒的な実績があるんだから、予選免除で文句なく選ぶ」と言えば何の問題も無かったんだ。陸上競技連盟には、そういう正論を堂々と言う勇気が無かったんだ。批判を恐れた腰抜けめ!

過去にも陸上競技連盟は、アトランタオリンピックの代表選考のとき、バルセロナで銀メダルを獲得した実績を評価して有森裕子を選んだら、さんざん非難された事があるので、それを回避したかったのかもしれない。しかし、結果は、有森は銅メダルを穫ったんだから、あれは誰が考えても正解だった。やはり実績を上げているというのは非常に重要な事なのだ。だから、予選なんて免除して、高橋選手は絶対に選ぶべきなんだ。
陸上競技連盟は「今後、選考方法を改める考えがある」なんて言ってるけど、今後じゃ遅いんだよ。今からでもなんとかしろよ。補欠にも選ばれなかったので、可能性はゼロに等しいけど、怒れる全国1億2千万人のマラソンファンが、選ばれた3選手を闇討ちすれば、高橋選手の再選出もあるかも
あるいは、どうせ期待薄の男子は1人か2人でいいから、その代わりに女子選手の枠を4人にしてもらえないかなあ

そうそう、その男子の方なんだけど、女子の方に話題を独占されて、ほとんど全く無視されているけど、この選考結果も、かなり予想外だった。
油谷、国近のほかに、てっきり、びわ湖で2位になった小島が選ばれるのかと思ったら、福岡で国近に次いで2位だった諏訪が選ばれた。確かに諏訪は、福岡で国近と僅か3秒差だったから、そんなに不思議でもないけど、でも福岡で7位だったにもかかわらず、それにくじけずにびわ湖に再び挑戦して日本人1位になった小島の方が、アピール度が高いと思ったけど、単純にタイムで選考したようだ。そのため、小島は補欠にも選ばれなかった。
何度も言うけど、タイムなんて、コースによっても全然違うし、その日の気象状況でも全然違うし、参加メンバーによっても全然違ってくる。それを単純に比較するなんて、アホみたい。それなら何も選考委員会を開く必要もないよ。

(2004.3.17)



〜おしまい〜





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