オバマ大統領就任

〜 日本の政治が情けない 〜



恥ずかしながら、オバマ大統領が就任式で行った演説に心を打たれました。

(石材店)「変わり映えのしない合成写真で“明けましておめでとうございます”って書いたっきり、
       何の記事も出ないから、今年は反省して筆を断ったのかと思いましたよ」
(幹事長)「だって年明け早々に満濃公園リレーマラソンがあったりして忙しかったのよ」
(石材店)「でも、その満濃公園リレーマラソンの記事だって、まだ書いてないでしょ」
(幹事長)「あと2日くらい待ってね」
(石材店)「それにしても、共和党を応援していた幹事長とは思えない感想ですね」


基本的には僕は共和党支持だけど、今回の選挙に関して言えば、ヒステリックおばはんのヒラリーさえ落選すれば、マケインでもオバマでもどっちでもOKだった。なんちゅうてもオバマは初の黒人大統領だし、若いし、何かしら斬新な事をやってくれそうな期待が持てる男なので、ま、期待半分でお手並み拝見ってな感じだった。

(幹事長)「いやあ、しかし、今回の演説を聴くと、なかなか良かったよなあ」
(石材店)「さすがは幹事長。英語を聴いて分かったんですね」
(幹事長)「さっぱり分からん」


恥ずかしながら、字幕無しでは、何を言ってるのか分からなかった。僕の英語力も中学生レベルに落ちたみたい。日常会話のような話し言葉じゃなくて、はっきり分かりやすく明瞭に発音してくれているんだけど、それでも聞き取れなかった。なので、今回、感動したのは、字幕を読みながら感じ取った口調だ。

演説の中身自体は、特に驚くような内容ではない
政治運営、経済政策では、「われわれが今日問うべきなのは、政府が大きすぎるか小さすぎるかではなく、政府が機能するか否かだ」などと述べて、「大きな政府」批判を牽制し、目先の経済危機に素早く必要な手段を講じつつ、長期的には財政規律の維持も両立させる姿勢を明らかにした。また外交政策では、国際協調路線をとることを強調し、イスラム社会に対しても「相互の利益と相互の敬意に基づいた新たな道を模索する」と、新たな連携を探る考えを表した。だが、これらは、これまでもオバマが強調してきたことであり、目新しい内容ではない。

感動したのは、国民に団結を呼びかけ、一緒になって困難を乗り越えようと訴えた部分だ。ちょっと長いけど、抜粋して引用してみます。


試練の時に米国が前進を続けられたのは、我ら人民が、先達の理想と、建国の文書に忠実でありつづけたためだ。それが我々の伝統だった。我々の世代にとっても、そうありつづける。
今日、私は我々が直面している試練は現実のものだ、と言いたい。試練は数多く、そして深刻なものだ。短期間では解決できない。だが知るべきなのはアメリカはいつか克服するということだ。
この日に我々が集ったのは、恐れではなく、希望を選んだためで、争いの代わりに団結を選んだからだ

我が国の偉大さを再確認する時、我々は偉大さが決して与えられたものでないことを理解する。自分で手に入れなければならないのだ。我々のこれまでの旅は、近道では決してなかったし、安易に流れるものでもなかった。
それは心の弱い、仕事より遊びを好み、富と名声からの喜びのみを求める人々の道でもなかった。むしろ、リスクを選ぶ人、実行の人、創造の人の道だ。恵まれた人の場合もあるが、多くはその仕事については知られず、長く困難な道のりを歩み、我々を繁栄と自由へと運んでくれた人々だ。
我々のために、彼らは、ないに等しい荷物をまとめ、海を渡って新しい生活を探した人々だ。我々のために、彼らは額に汗して働き、西部に住み着き、鞭打ちに耐え、硬い土地を耕してきた人々だ。

我々を今見ている他の民族や政府に対して言いたい。巨大な都市から、私の父が生まれたような最も小さな村まで、米国は平和で尊厳ある将来を求めるすべての国々とすべての男女、そして子どもの友人であり、もう一度、指導力を発揮する用意があることを知ってほしい、と。
貧しい国々の人々には、我々が一緒に汗を流すことを約束する。農地が豊かになり、きれいな水が流れるようにし、空腹を満たすとともに、飢えた心も満たす。そして我々のように比較的豊かな国々は、国外での苦しみに無関心でいたり、影響を気にとめずに、地球の資源を浪費はできない。世界は既に変革しており、我々もそれに合わせて変わらなければならない。

我々の試練は新しいのかもしれない。それに立ち向かうための道具も、新しいかもしれない。我々が成功するかどうかは、労働と誠実さ、勇気、フェアプレー、忍耐、好奇心、忠誠心や愛国心にかかっている。
我々米国人一人ひとりが、自分自身や国家や世界に義務を負っていることを認識し、こうした義務を嫌々ではなく、喜んで受け入れることだ。私たちにとって、困難な仕事に全力で立ち向かうことほど、自らの性格を定義し、精神をみたすものはない。

なぜ男性も女性も子供たちも、どのような人種、宗教の人々も、こうして就任式に集まることができるのか。なぜ約60年前なら地元のレストランで給仕されなかった可能性のある男の息子が、こうして皆さんの前で宣誓式に臨むことができるのか。これこそが、我々の自由、我々の信条の意味なのだ

我々が誰なのか、我々がどれほど遠くまで旅してきたか。今日という日を、それを記憶に刻む日にしよう。
アメリカよ。希望と美徳をもって、この氷のような冷たい流れに勇敢に立ち向かおう。そしてどんな嵐が来ようとも耐えよう。
将来、我々の子孫に言われるようにしよう。試練にさらされた時に我々は旅を終わらせることを拒み、たじろぐことも後戻りすることもしなかったということを。我々は地平線と注がれる神の愛を見つめ、自由という偉大な贈り物を前に送り出し、それを次世代に無事に届けたのだ、ということを。


ここまで言われたら、国民だって「団結しよう」っていう気分になるんじゃないか。また、これは単にアメリカ国民にだけ向けられたものではなく、全世界に向けられた演説だ。たかがアメリカ一国の指導者に過ぎないのに全世界をコントロールしようだなんて思い上がっている、との批判もあり得るが、しかし現実問題としてアメリカ大統領は世界中に影響力を及ぼすものであり、それを自覚した上で行動しなければならないし、我々も見守らなければならない。


ところで、今回のオバマ大統領の就任式の報道がすごかった。テレビも新聞も大騒ぎだ日本の首相の就任より、はるかに派手に扱っている。自分の国の政治に対して冷淡な扱いをしながら、このバカ騒ぎぶりは、何なんだ。普段は日本もアメリカも嫌いで中国や朝鮮の手先となって売国路線を突っ走る毎日新聞なんか、ものすごい報道ぶりだった。一体、これはどうした?たぶん、アメリカがリベラル化して中国や朝鮮と手を結んで、一緒になって日本を攻撃するのを期待しているのだろう。

ただ、マスコミのバカ騒ぎぶりも仕方ないと思う。なぜかと言えば、日本の政治状況が余りにも貧困で情けないからだ

麻生首相については、僕は最初っから「こんなん選んで国民をバカにしている」と憤っていたが、予想通り全く指導力が無く、末期的様相を呈している。なんで、あんな頭の悪い年寄りを担ぎ出したんだろう。もう信じられない。小泉をカムバックさせろ。それしか道は無いぞ。小泉政権で自民党は古いしがらみから解き放たれ、新しい社会へ変革する政党に生まれ変わったのかと期待していたのだけど、大半の人は古いままだったということだ。定額給付金だなんていう最低の政策をばら撒く一方で、この時期に消費税引き上げを明言するなんていう支離滅裂な政治センスは唖然とするばかりだ。

ところが、この崩壊寸前の自民党に対して、民主党も盛り上がらない。普通ならもっと支持率が上がってもいいと思うんだけど、政党支持率は自民党と均衡している。なぜか。それは民主党もアホだからだ

先日の参院予算委員会には呆れた。民主党の石井副代表が麻生太郎首相に対し、ばかでかいパネルをわざわざ用意して漢字テストをしていたのだ。そりゃ、漢字もロクに読めない麻生はアホだ。そんな事は民主党に言われなくても国民は分かっている。それなのに、わざわざバカみたいにパネルをこしらえて国会に持ち込み、漢字テストするなんて、あまりのレベルの低さに涙が出たわ
前例の無い経済危機に直面した今、もっと急いでやらなければならない事が山積しているだろう?一体、何の目的でやっているのか?もちろん、民主党としては、次の選挙で勝つために麻生のアホさ加減を強調したかったのだろうけど、そんなアホな漢字テストしなくても麻生のアホさ加減は分かっているし、むしろ民主党も幼稚なんだって事があからさまになっただけだ。

世界中が大変な今、目先の選挙目当ての姑息な猿芝居は止めて、もっと真剣に政治に取り組んで欲しいと願っているのは、僕だけじゃないぞ。

(2009.1.23)



〜おしまい〜





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