社会党化した民主党

〜 無責任野党に転落 〜



昨年末の衆議院選挙で惨敗し、野党に転落した民主党が、どんどん良識を失いつつある
小選挙区定数の「0増5減」に伴う区割り改定を実現する公選法改正案に反対の構えを見せているのだ。

(石材店)「幹事長は0増5減に賛成なんですか?」
(幹事長)「断固はんたい!」


なぜ僕が反対するかと言えば、詳しくは去年の秋に参議院選挙の違憲判決が出た際に述べたが、要するに、一連の選挙区見直しは、独善的で視野の狭いアホな弁護士どもが全国各地で1票の格差をめぐる訴訟を起こし、これまた頭の悪い裁判所が違憲判決を連発しているもんだから、仕方なく選挙区の区割りの動きが加速されているのだが、そもそも思考停止的に1票の格差を埋めるのが適切な対応とは言えないからだ。
東京のマスコミは嘘ばっかり撒き散らしているけど、実は世界を見回してみても、そんなバカみたいに1票の格差にこだわる国は少ない。なぜなら、人口だけに比例して機械的に定数を割り当てたら、過疎地を代表する議員が居なくなってしまうからだ。そんなバカな事が許されるのか?これを国連で考えれば分かりやすい。1票の格差なんて言い出したら、日本の票は中国やインドの1割になってしまう。それで良いのか?本当に、そんなんで良いのか?
良いわけがない。国土の均衡ある発展は、地方に住む人間だけでなく、結局は都市部に住む人も含む全国民に利益をもたらす。なぜなら、国土の発展ってのは、そこに住む人だけの問題ではないからだ。
何かと不都合ばかり引き起こして制度疲労を呈している参議院なんて、このままじゃ存在意義が無くなってしまうんだから、割り切って、アメリカの上院議員のように、各県から2名ずつだけにしたらいいくらいだ。それでもアメリカの上院議員ほどの1票の格差にはならない。

(石材店)「そこまで反対なのに、なぜ民主党を批判するんですか?」
(幹事長)「やってることが支離滅裂だから」


一連の選挙区見直しには断固反対の私だが、それは置いておいて、民主党の対応には呆れかえる

なぜなら、もともと今回の0増5減法案は、まだ民主党が政権の座についていた去年の11月に自民党と公明党と一緒に成立させたものだ。今回の区割り見直し法案は、政権を引き継いだ自民党が、それに基づいて進めているものなのに、野党に転落したからと言って、突然、反対に回るなんて、もう呆れてものが言えない。まるで、政府のやる事に対しては、なんでもかんでもアホみたいに機械的に反対していた、かつての社会党と同じだなんの責任も無い万年野党の無様で醜い姿だ。民主党は政権交代が可能な責任政党だったはずなのに、衆議院選挙で惨敗したら、すっかり昔の無責任野党に先祖返りだ。

一時は、あれほど期待を寄せて応援していた民主党なのに、もう、残念と言うか、虚しさが残るなあ。

(2013.4.15)



〜おしまい〜





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