小松から見た戸祇御前山(最奥の尖った山)。この山頂に集まった数十人が一揆を決意します。伝説では、この山頂から上がった狼煙が、たちまち全領に伝わったと言います。
 実際には、この反対側の父の川に降り、人々を集めてこの小松へ下ってきます。










                                                                   ここ岩谷まで下ってきたとき、吉田藩平井代官が行く手を遮りました。先頭の数名を逮捕したところ、百姓は激高しました。代官は、庄屋宅へ逃げ、さらに右手の山から逃れました。










                                                                                                                                                                                                                                          ここは出目(いずめ)です。左手奥の広見川沿いに下ってきた一揆勢は、いったん右手奥の下流に下り、川筋方面を集めて、再びここに出てきます。吉田藩横田奉行が願いを聞き取ろうとしますが、裸足で田んぼの中を走って逃げたと書き残されています。
 「横田から あぜ道つとう 逃げ
上手・・・」と狂歌でからかわれています。
 近永は目前です。そして、宇和島藩友岡代官が、願いを聞くと言って立ちはだかることになります。







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