Step by step

第2回 PREPARETION...

プロ資格を得るための方法は、私の知る限り2種類あります。

1.NBC協賛ショップ等スポンサーの強力なバックアップを受けるか、会長の特別推薦枠として登録する。

2.『チャプター』と呼ばれる地区大会に出場し、実績を残す。

但し、現実として上記の方法でプロ資格を得られたのはごく限定された特別な人だけです。(例:糸井重里・木村拓哉・岡村隆史など) もしあなたがJBプロに名を連ねるだけで、広告塔としてJBに多大な貢献を与えられる人物であればの方法としてプロ登録することをお薦めします。所属プロダクションを通して山下会長に直接お会いしてください。あと、もしよかったら私にサインを送ってください(^_^;)

ほとんどの場合、上記の方法を選択されると思います。そうなれば、まずチャプターに出場するための準備が必要ですが、実際にどのようにしなくてはいけないのでしょうか?

順をおって説明していきましょう。

<NBCに入会する>

各チャプターを開催・運営しているのはNBC(日本バスクラブ)であり、一般アングラーは現在チャプターへの出場が不可になっています。まずはNBCに入会しましょう。登録期間は1月1日〜12月31日まで、年会費は5000円必要です。

入会すると、会員証やNBCワッペンが送られてきます。年会費には月刊誌『BASS MAGAZINE』(定価360円)の一年分の購読料が含まれています。毎年2月号はトーナメントブックになっており、各チャプターへの参加方法やトーナメントルールなどが記載されています。

2000年度から変更になりました。いつ入会してもその日から一年間登録でき、年会費は3600円です。ただしNBCワッペンは自分で用意(協賛ショップにて購入)することになっています。

2000年7月1日よりNBCへの新規入会受付がストップしてしまいました(なんてこった!)現在入会されていないアングラーやジュニアの方はしばらく我慢してください。

NBC本部:401-0301山梨県南都留郡河口湖町船津6713-22

<免許取得>

チャプター戦は基本的に動力船によるボートフィッシングになります。手漕ぎのゴムボートやレンタルボート、またはノンボーターとして参加可能な場合もあるでしょうが、操船技術を習得し安全面への配慮を心得た者でなければ、釣りに専念できようはずありません。そもそもプロを目指すのであれば、当然必要ですね。

現在はマリンレジャーの一般化傾向も強まり、マリーナやボートショップだけでなくライセンススクールも全国いたる場所で開校されています。御自身の都合にあわせたプランで取得しましょう。満16歳から取得可能で、込み込み費用は小型4級で約10万円、5級で約8万円ほどです。また、近くに海の無い府県に住んでいる人や海でプレジャーボート等に乗ることの無い人には、内水面限定免許も良いでしょう。場合によっては5級免許よりもかなり安く取得できます。

<ボート購入>

いよいよボート購入ですが、基本的にカートップ仕様が前提となるためにタイプとしてはもちろんアルミボートになります。雑誌広告などを参考にして、自分のスタイルと予算にあったものを決めましょう。トータルバランスではVハル12フィートがベストですが、10フィートのジョンタイプやプラスチック製ボートであっても その特性を活かせばチャプターを戦うことは可能です。しかし、のちのプロ戦を考えた場合、どうしてもVハル12フィートに乗りかえが必要な日がやってきます。あくまでも現在どうしても予算的に苦しい場合だけの暫定的措置として考えるようにしましょう。

軽くて扱いやすさは最高のパントタイプ(ジョンボート)10fモデル。エレキのみの仕様で野池系レイクを中心に攻めるなら、何より軽さを求めたい。1人でのカートップも楽々なうえ、もちろん2人で乗っても大丈夫。

ランドー1044F

(28kg 3.03m)

最軽量のベーシックモデル。フットコンエレキセットで20万円程度!ついでに魚探も揃えられそう。ただしボディーが薄いため取扱いに気をつかう。酷使するとすぐに穴があくので要注意。

クイントレックス・パント-10

(33kg 3.03m)

頑丈なノンリベット構造により軽量で5馬力エンジン搭載可能な無敵モデル。ただし価格はフットコンエレキセットで約30万円弱と12f並み。ジムニーなど軽四駆と合わせるにはいいかも。

せっかくボート釣りをするのなら、持っている限りのタックルを積載したい。1人でのカートップも比較的簡単で、なおかつ2人でデッキを広々と使いたい。そんな人にはパントタイプ(ジョンボート)12fモデル。ツーリングワゴン系にベストマッチ。

ポパイ・スティールパント-12

(35kg 3.60m)

搭載可能なエンジンは6馬力ながら、ノンリベット構造でこの軽さは魅力。もちろん安定感は10フィートの比ではない。フルパッケージでも約37万円と手ごろな価格。個性と機能性重視のひとにおすすめ。

サベージSF-12F

(39kg 3.65m)

耐久性抜群のブ厚いアルミとノンリベット構造で8馬力エンジンが搭載可能。デッキ幅が125cmと驚くほど広く、喫水の深さは40cmあって波にも強い。V挺をだしぬくにはフルパッケージ約43万円の価格も妥当なところ。

プロを目指すならやっぱり欲しいVハルボート。これ一挺あればダム湖から野池まで思いのままに楽しめる。しかしその機動力が発揮されるのはやはりトーナメントシーン。アルミの利点を活かせばFRPバスボートだって怖くない(?)クロカン四駆と組み合わせれば抜群の存在感。

シーニンフ12K

(46kg 3.68m 幅1.40m)

アルミボートといえば12K!言わずと知れた大人気モデル。リベット構造により波の衝撃を吸収するため乗り心地は快適。ロング&ワイドボディーなのに超軽量で10馬力といえどスイスイ走る。フルセット約50万円。

ステーサーST-360VN

(55kg 3.56m 幅1.33m)

トータルバランスに優れたモデル。コンパクトにまとめられたボディーはもちろんノンリベット構造で15馬力を搭載しても耐久力抜群。相性の良いジョンソンエンジン付フルセットで約55万円。

サベージSV-12FK

(49kg 3.50m 幅1.40m)

ショートボディーに絞り込みノンリベットながら49kgに軽量化、クラス最速を誇る。他のアルミボートには絶対に抜かれたくないならこれだ!15馬力搭載フルセットで約57万円。

クイントレックスV-12

(65kg 3.63m 幅1.46m)

とにかくデカい!広々としたデッキにくわえ60cmもの喫水のおかげで荒波もなんのその。かなりの重量級だが、柳栄次プロはこれをカートップしてワールドプロシリーズを戦っているぞ!

自分なりの個性を求めるならセミVタイプという手段もある。パント(平底)型なので静止時の安定性があり、そのくせフロントはV字に切れ込み走行性能が高い。絞り込みの少ないバウ形状のため思ったよりデッキを広く使えるのも魅力。各メーカーから次々と新製品が発売されているので注目したいところ。

ランドー1250V

(38kg 3.61m 幅1.28m)

とにかく軽いジョンボートが人気のランドー社製セミVハル。みなさんジョンかVハルか迷っていませんか?1人でのセッティングも楽チン、それでいて5馬力までのエンジンが搭載可能とくればもうコレしかない!フルセット約40万円で無限のフィールドが待っている。

エクスプローラー12

(52kg 3.52m 幅1.32m)

走破性はもとより、喫水の深さ55cmと安定性にも優れている。ノンリベット構造と1.6mmアルミは兄貴分のクイントレックスV-12ゆずりで高い耐久性を誇る。さまざまばバスフィッシングシーンで今後の活躍を期待させる一挺であること間違いなし。15馬力フルセットで約58万円。

1999.3.1

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