コースの変更


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 慰霊参加の申し込みをして1ヶ月が過ぎた。旅行社からは何の音沙汰もない。私はたまりかねて電話を掛けた。
 担当の千々輪さんの返事は、人数が少なくてどうしようかと迷っていたところ、今日三人の申込があったので、今週中にでも照会しようと考えていた。
 その人達は、ラバウルへも行きたいとのこと。その3人と一緒にラバウルとケビエンの組み合わせでは都合が悪いか? とのことである。
 ラバウルは、義父の配属先であり、乗務船舶第一若松丸の沈没したところでもある。できることなら、義父の戦死したケビエンとラバウルの双方に行きたいと考えていたのだから、尚、好都合と即刻返事したのである。
 結局、最低催行人員10名は、確保できないので、機内は添乗員無しで現地待ちとし、料金に若干の上乗せをすると言う条件で実行することとなった。
 私は、語学がからきし駄目なので、現地添乗員は必ず付けて貰うように懇々と頼み、承諾した。
 最初に申し込んだとき、最低催行人員10名が確保できるだろうかと、心配したが、どうにかこの問題も解決したのである。後で聞いたところでは、旅行社は総合的な判断で決断したそうである。

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