小牧丸桟橋で洋上慰霊
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合同慰霊祭で献花に使われた花束は、式典終了後、花一輪毎にちぎり、小牧丸桟橋から海に投げ入れ、洋上慰霊とした。
セラントラベルの一行は、ラバウル慰霊紀行と称し、四日間ラバウルに滞在するから、別途、船に乗っての洋上慰霊が計画されていたが、我々の一行は、ラバウルには2泊の予定なので、船には乗れないから、小牧丸桟橋で洋上慰霊としたわけである。
小牧丸桟橋とは、沈没した小牧丸に土砂を投入し岸壁として使用しているものである。
小牧丸は、国際汽船所属8524総トンの輸送船で、昭和17年4月18日、ラバウル港桟橋において揚陸作業中、午前10時59分頃、低空爆撃により直撃弾3発を受け、積載弾薬に引火、大爆発を起こし、船体は原型を留めぬほどに大破し、放棄となったそうである。
船員11名が戦死している。
以後、船体は、桟橋代用に供せられてきたという。
小牧丸は、沈没後、57年を経過しているが、今尚、桟橋として健在で、私たちが訪れたとき、地元民による豚の積み荷が行われていた。
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