もどるつぎへ                              

                 (月刊アビエルト誌1月号、投稿済!)
         超能力レポート・パート33!
               ― 動きはじめた流れ…!! ―

                                   会員番号10686 玉川 芳伸




【プチ調整教室in京都…!】

「タマちゃん、なんか最近の関西のPH会…、元気ないと思わへんか? そやから、なんか一緒にやらへんか?」
「あぁ、そうですね。そう言われてみれば元気ないですネェ。大阪講習会にも調整師とかはほとんど来なくなっちゃったし…。以前のPH大阪講習会と言えば、"石を投げたら調整師に当たる"と言われる位に凄かったのにねぇ〜…。」
「なっ、そやろ。なんかエエ企画を考えてぇな…」
「よっしゃ。わかりました!」

と、大阪の前田調整師と電話で話していました。これが切っ掛けとなり、「なんかやろうかな…」と夏頃からずっと考えていたのです。

これまでにも数々の企画を通していろいろな人と関わり、そんな人達とエネルギーの話等をしていると、中には「私は身体治しには興味ない」とおっしゃる方も確かにいらっしゃいますが、やはり「自分でもやってみたい」という方が圧倒的に多いのです。そりゃぁ、「エネ球」を創っても、「封入」が出来ても、「味替え」が出来ても、そこから先が無いのですからネ。

興味の無い人には、「それがどうしたの…?なんか役に立つの…?」という世界でしかないのですから…。中には、「そんなの、ただの思い込みじゃないの…」とか、「マインド・コントロールされてるだけじゃないの…?」とおっしゃる方までいるくらいですからネ。
世の中って、「役に立たないこと」や「目に観えないこと」は、なかなか認めようとはしないものなのでしょう。その上、誰もなかなか教えてくれようともしない…。
だからみんな途中で挫けちゃうんでしょうネ。

現に自分の過去を振り返っても、エネルギーのことをもっと知る為にも、エネ技術を取得する為にも、能力アップをする為にも、"調整師の道"を選ぶしか地方に住みエネ友のいない私には他に方法が無かったのですから…。しかし、「プロにはなりたくない」と言う人も、この"エネルギーの調整"という技術が使えれば人生が便利で楽しいことも確かなのです。

そこで考えたのが以前調整師協会が行っていた、そして我々も卒業した『TDE式調整師養成学校』の、もっともっと"お手軽コース"があってもいいんじゃないだろうか…。
いわゆる「プチ調整師虎の穴」とか「プチ養成コース」みたいなものです。
お金もたいしてかからずに現役の調整師から、エネ技術の指導や、実際に出来ているか否かの検証をしてもらえれば、こんな幸せなことはないと私は思ったのです。私だって、そんなのがあれば入りたかったし、そうしたら今ごろ調整師にはなっていなかったかもしれませんネ…。(笑)

そういう企画を考えているところに振って沸いたように出てきたのが、「私たちプロの調整師になりたいんです!玉川さんのインターン生にしてください」という女性たち(エネキャン)の話でした。これらをドッキングさせて何か楽しいことが出来ないだろうかと…。

そこで考え付いたのが『プチ調整教室』だったのです。「プチ」は私が、「調整教室」は前田さんが考へ、その二人のネーミングの合体でした。場所も前田さんの提案で、観光を兼ねて遠くからでも来て頂けるように大阪から日本の古都京都に移しました。
エネキャンの二人に提案したところ、「絶対に行きたぁ〜い!やります!行きます!」と二つ返事が返ってきました。

そんな折り、PH関西が『エネ説明会』を行う場所を探しているという話まで飛び込んできたのでした。これがまた好都合なことに、私たちが借りる予定の会館は(だいたい何処でもそうらしいのですが)午後は1時から5時までの4時間をまとめて貸し出し時間帯にしてあり、バラ売りのような時間貸しは出来ないという話でしたので、私たちの当初の予定では2時から5時までしか必要が無く、ちょうど前半の1時間が余ってしまうのです。

「ねっ!」
これを「流れ」と言うのでしょうネ! まるで誰かが図ったように、話が面白いようにトントンと進んで行くのでした。

そうして迎えた10月19日の第1回目『プチ調整教室』。我々も最初はどうやって進めていけば良いものやら分からなかったのです。しかし9月に北海道で行った"タマ&ラッキー&イクちゃん"の『トリプル調整法体験会』が大変面白くて、まだ私たちの記憶に新しく刻まれていましたので、今回は前田さんとWで行う『調整法体験会』をその時間内でやっちゃおうという、「一粒で三度美味しい」集まりに発展していったのでした。

現役の調整師の調整を見学するチャンスというのも、実は有りそうで、これがなかなか無いものなのです。だって自分が依頼して客になるしか方法が無いのですからネ。
しかも自分が調整を受けていたのじゃジックリと観察することも出来ない訳ですから…。
エネ技術を研鑚するには、「観て、盗んで、真似る」という作業も必要ではないかと考えて、『プチ教室』の3時間の内、頭の2時間をこの見学の時間に当てたのでした。
そして最後の1時間を「質疑応答」と「エネ指導」の時間にいたしました。

終了後の飲み会で一番多かったご感想が「W調整の時間の最後に、タマさんやラッキーさんが取り出した依頼者の内臓や骨を、我々参加者全員一人一人に手渡してくれた時が一番エネルギーを感じることが出来て大変興味深くて面白かった…」というものでした。
そしてその次に多かったのが、「2時間黙ってW調整を見学し続けるのは辛い…。眠くなる
…。」というご感想でした。

「なぁ〜るほど…」
このご感想を参考にして、第2回目である11月16日は『W調整』を参加者全員で同時に行うという「集団で行う調整」に切り替え、これが大変な好評をいただくことに繋がっていくのでした。

まず『W調整法体験会』にご予約をいただいていた方には、一人づつ順番に会場前方中央の椅子に腰掛けて頂きます。そして参加者を座った位置で半分に分けて、前田さんのチームは「骨・筋肉系」の調整を。私のチームは「脳を含めた全内臓系」を、ひとつひとつ一緒に取り出しては調整していくのです。調整とは言いながらも、受ける人に直接手を触れる訳でもなく、それぞれが座る席の関係から距離も位置もマチマチですから、事実上は集団で行う『遠隔調整(遠トリ)』になる訳ですネ。

一人の依頼者に30分ほど時間をかけていたので、やはり時間が足りなくなり、最後には二人の依頼者に前に出ていただき、二人のエネ体を合体させて全員で同時に調整して、終了後別々にして元に戻すという離れ業までやる始末。これこそ、複数の人を同時に遠隔でトリートメントしてしまうという発展型の遠隔トリートメント、いわゆる『集団遠トリ』を行うことも出来ました。

もちろん今回が初めてのご参加という方もいらっしゃいましたし、非会員という方もいらっしゃいました。そこで会場では『エルビードヌエボ』のMDと、『エナジーシャワー』の香を「この場限り」という設定を付けて使用しました。

半分くらいの時間が経過したところで話の内容や指導方法に偏りが無いように、前で遠トリを指導しながら行っている私と前田さんが受け持つチームをチェンジしました。自分担当チームの参加者の人達と各自の手の中にあるエネルギーの感想等を話しながら行うのです。そして、ご自分が手の中に取り出した内臓や骨と、私たちが各自に手渡す肉体の各部位のエネルギーの違い等も前回同様に確認作業を行いました。

『プ調(プチ調整)』を2時間も続けていると、非会員さんたちの中にも「あっ、私の手の中で骨が動いているのが分かる…」と目を白黒させて言い出す方もいらっしゃいましたし、私が手の中に取り出したある部位のエネルギーに対して、思わず「痛てっ!」と言ったのと全く同じカ所で一緒に痛みを感じる方もいらっしゃったようでした。
これは非常に面白かったですネ…。(笑)

この日の3時間で行える人数は6人が限度でした。飛び入りで希望される方もいらっしゃいました関係から都合9人になっていましたので、残念ながら3人の方は次回にしていただきました。

そして全員で「みっちり、こってり」と、延々3時間に渡って遠トリを続けるのです。
これは結構大変なものがありました。『プ調』後の飲み会で前田さんが、
「タマちゃん、これはもう『プチ』どころやないでぇ〜。こんな本格的なのをしばらく続けたら、ひょっとしたら現役調整師を追い抜く会員さんが出るかもしれんなぁ〜。ふぅ〜…」
と、ため息まじりに話していたのが印象的でした。

「いいじゃないですか、べつに調整師がPH会員や能力者の頂点にいる訳じゃないんだから…。普段から言ってるように元々はみんな何も変わらないんですよ。スタートは同じ。ただし、研鑚した人はそれなりにアップし、研鑚しない人、他人から何か貰えると思って何もやらない人には何も起こらない。それが当然の成り行きでしょう…。

私はこれまで自分で経験してきた事を残らず全部伝えたいのです。それだけですヨ。山岸前会長が生前の講習会で"エネルギーは他人に伝える、教えるという作業を通して初めて自分のモノになるのです。だから何も隠すことはないのですよ。伝えることが大事なのです。"って仰っていた意味が最近ようやく分かるような気がするんです。その為には、まずは自分が動かないと、行動しないと『流れ』はやって来ないんじゃないでしょうか?

 エネルギーのことをよく『渦巻き』とか、『らせん』って表現する人がいますが、もし本当に『渦』になっているのならば、その中心に立って渦を回すのは自分自身じゃないのかな?中心に立って自ら渦を回すからこそ、その渦は外に向かって無限に広がって行く。何処かにボーっと立っているだけで外から渦が来るのを待っていたんじゃ、その渦は最後は排水口に吸い込まれて消えちゃうだけでしょ…。何もせずに待ってるだけ、何処かのエネルギースポットに行っただけ、誰かの話を聞いてるだけ、御題目のように祝詞やお経を唱えるだけじゃ、実は何の『流れ』もやっては来ない…。

これってエネルギーの世界に限った話じゃなくて、人生それ自体がそういうモノじゃないんでしょうか…?」
と、ほろ酔い気味の私は応えていました。

とにかく、こういう風に2回の『プ調』はなんとか無事に終了したのです。
しかし、この間一番大変だったのは、実はエネキャンの二人だったのではないでしょうか…。


【エネキャンたち…!】

エネキャンは普段は普通に仕事をし、生活をしている二人の女性たちです。その『エネキャン』という名前の通りに、最初は3人でスタートする予定でした。それがスタートを目前にして2人になり、「エネルギー界のキャンディーズ」は返上して「エネルギーが使える、出来る」という意味の英語の「CAN」を当てて「エネキャン」と改名いたしました。

その後、今だから話せますが、私の体験談『超能力レポート・パート25』に登場している『金髪女性陰陽師』が、いきなり電話で「私もプロとして真剣にこの道で食べて行きたいんです…。私がそういう気持ちになったのは、実は2年前に玉川さんの調整を受けた時からなんです。あまりにも私が使っているモノとは違う…。あれが切っ掛けでした。私にとっては初めての経験でした。だから教えてください。何とかお願いします…」と相談され、その後我が家にまでお願いに来たのでした。

「ゴースト・バスター木村さんに教われば…」と言ったのですが、「木村先生が、玉川さんに教わりなさいと言いました」と…。
そんなぁ〜、「お願いします」って言われたって、私は困ってしまうのです。なんせ私は調整師協会で一番エネルギーに鈍感なことを自負しているくらいなのですから…。

困った挙句、"そうだっ!エネキャンの二人に取り敢えず会わせて、二人が気に入ってくれたら一緒にやってもらえばいいんだ…"と、実は第1回目の『プ調』に参加し、エネキャン二名と対面させる予定だったのです。しかし、彼女はやっては来ませんでした。その連絡すらありませんでした…。

でも、これでヨカッタのかもしれないと私は思っています。
彼女に「あなたはどういう種類のエネルギーを使っているの?そして今現在どういうことが出来るの?」と尋ねた時に、「私は昔から、苦しんでる人や痛がる人に自分が数珠を持った手を当てるとその痛みが取れるんです。でも、その後自分が痛くて苦しくて仕方がないんです…」と言っていました。
「ふぅ〜ん…。 それじゃぁ、『陰陽師(おんみょうじ)』って言うくらいだから『式神(しきがみ)』とかも使えるの?」と半分ジョークのつもりで尋ねたら、「はい…」とアッサリ返事をされてしまいました。(この時わたしは「目が点」になっていましたが…。笑)

"うぅぅ〜む。これではあまりにも種類が違い過ぎる。「エネキャン」と「陰陽師」の合体…。「エネルギー」と「氣」か…。でも、なんだかとっても面白そう…。"と、内心ワクワクしていたのです。

「あなたは、その今までの技術を全部捨てることが出来るの? そしてこれからの半年間、一切それらの話すら人前でしないことを約束できますか?」という私の問い掛けに「はい」と応えていた彼女だったのですが…。
まぁ、縁が無かったのでしょうネ。

話をエネキャンに戻して、彼女たちの内一人は『第6期TDE式調整師養成学校』を卒業し、伝授も受けています。そしてもう一人は他団体の『ヒーラーコース』なるものを卒業したヒーラーさんです。彼女は実際にお金を頂戴してヒーリングをしていると聞いていました。そんなお二人に教えることなど私には何も無いのですが…。

しかし、ヒーラーコースを受けた彼女に聞くと、女性であるが故に「恐い」経験をすると教えられました。「出張調整を行うにも、自宅に来て貰うにも、相手が男性の場合何が起きるか分からない恐さが常に付きまとう…」と言うのです。

"あぁ、なるほど…。女性にはそういう悩みがあったんだ。それなら『遠トリ』をやればイイじゃん…。あっ、そうか! 彼女たちは『遠隔専門調整師』である私に『遠トリ』を求めているんだ…。"と初めて知ることになるのでした(に、鈍い…)。

それならば弟子でもインターン生でもなく、競い合うだけの『競争』をするのではなくて、「共に学び、そしてい、共に何かをりあげていく」という『共創』の場で、一緒にエネルギーで遊んだり研鑚したりしながら共に学ぶ仲間になろうと提案し、こんなことから始まった『エネキャン』です。

ただし私が彼女たちに関わるのは11月から4月末までという半年間に限定させてもらいました。そして私は、エネ技術はもとより、その研鑚の方法すら何も教えません。「エネ技術は前田さんに教えてもらってネ」とも告げています。
ただ私と関わることで何かの切っ掛け(気づき)になれればいいなぁと思っています。そう、私は彼女たちにとっては、ただの『切っ掛け』に過ぎないのですから…。
エネ技術なんて、誰しもそんなに大差ないのです。"調整の姿がカッコイイなぁ〜"って人のを、見て・盗んで・真似てればいいんです(笑)。

それよりもエネルギーに関わり、生きることの楽しさを知って欲しいと思っています。

今、彼女たちは毎日の仕事を終えて帰宅した後に、各自が家で毎日のように友人・同僚等5人づつを『遠トリ』し、その感想をレポートに書き記しているはずです。そして私のホームページに用意した二つの部屋(掲示板と体験談の部屋)への毎日の書き込み、その上、次から次へと私が提案する企画のプレッシャーに、二人は毎日おそらく目が回るおもいをしていることでしょう…。(笑)

でも、こんなことを真剣に出来るのは今だけなのかもしれません。私たちの時には何もありませんでした。それを考えると、彼女たちは幸せなのかもしれませんネ。
これから『プロの調整師』、あるいは『プチ調整師』や『家庭内調整師』を目指し夢みる女性たちの為にもガンバッテ(顔晴って)欲しいと思っています。

そんな彼女たちにも少しだけ良いことが起こりました。
私は常々、調整とは心身だけに影響を及ぼしているとは考えていませんでした。
それと言うのも、私の『遠トリ』を受けた方々からこれまでにも様々な不思議な体験談を聞かされていたからです。

「遠トリを受けている間に就職が決まった」とか、
「必要だと思うと、それに見合うお金が入ってくる」とか、
「店が繁盛しだした」とか、
変わったところでは、
「遠トリを受けた翌朝から、突然人の発しているオーラが観えるようになった」とか、
「直感が冴えてきた」等々、
どうやらその方を中心とした『環境』にまで何らかの影響を及ぼしている…。言い換えれば何か良い変化が起きているようなのです。

その顕著な例が、今回の京都でエネキャンの二人の身に起きた出来事でした。
彼女たちは第1回目の『プ調』の後、予約をしていたホテルにチェックインしたところ、どうやら先方の手違いで予約したはずの部屋が塞がっており、1泊15万円もする『超スイートルーム』に宿泊出来たらしいのです。その夜、枚方にある前田さんの家に泊まっていた私たちの携帯にも、随分と興奮した声で電話を掛けて来たくらいですから…(笑)。

それが1回なら偶然もあるでしょうが、実は2回目の『プ調』後も、先方の手違いからか、『超豪華和室』に宿泊することになるのです。こうなると偶然とは考え難くなります…。

「エネルギーを調整する」「エネルギーで調整する」と言うことは、実はそんなものまで動かしているのかもしれませんネ。
そう考えた方が、トリートメントするのが楽しいですよネ(笑)。だからこそ、これからも研鑚を続け、いっぱいラッキーな体験を楽しみたいと思っています。

まだ『エネキャン』が始まって1ヶ月足らず…。しかし、もう既に3ヶ月程経った気がしています…。こんなエネキャンたちとのお付き合いも、4月末までまだまだ続く珍道中!!
果てさて、これから先も何が起きることやら…。また楽しい体験がございましたら、ご報告させていただきます。

ありがとうございました。

                            2002年11月24日(日)高松の自宅にて

                          もどるつぎへ                                                          


LaLast Update : 2002/12/23st Update:2002/4/24