2000年9月の映画のほらあな


「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、’99米 9月3日

監督:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス、
出演:ヘザー・ドナヒュー、マイケル・C・ウィリアムズ、ジョシュア・レナード

ホラーファンとしたことが今までこの作品を見ていませんでした(^^;。なかなか面白かった。
とっても続きが見たい作品といってしまいます。ただビデオのせいなのか?ちょっと音が聞き取り
にくくてテントの周りで聞こえてるらしい音だの声だのがほとんどわからなくっていらいらした。
物語は後半になればなるほど怖くなっていくんだけど、前半はともかく後半はかなり感情移入出来て
映像のゆれがほとんど気になりませんでした。あー、どうしても続きを作ってほしいなーー・・・。

「パラサイト」、’98米 9月4日

監督:ロバート・ロドリゲス、出演:イライジャー・ウッド、ロバート・パトリック、
パイパー・ローリー、サルマ・ハエック

ビデオを見てる時は全然気がついてなかったけどこの作品てロバート・ロドリゲス監督作品だった
のね。いやなかなか面白かったです。あの「ターミネーター2」のロバート・パトリックとか
サルマ・ハエックなんかがちょろっと出てたりするとこはさすがです(なにが?)。妙な生物に
寄生されて支配されている人に立ち向かう高校生が主人公。面白かったのはジャック・フィニィ
の「盗まれた街」やロバート・A・ハインラインの「人形使い」なんかの話が出てきたりするとこ。
まー、たしかに似てるよね。ちゅうかぱくった作品っす(笑)。この手の映画の最大の弱点という
のがやっぱり怪物かな。B級ホラーっぽくちゃちい(笑)。それ以外の部分は割りとうまくCGを
使ってたために余計残念な気がしました。でもわし的にはそれが許せちゃう作品だった。

「シャンドライの恋」、’98伊 9月10日

監督:ベルナルド・ベルトルッチ、出演:デヴィッド・シューリス、サンディ・ニュートン

なぜか久しぶりにこの手の映画を見てしまいました。ここんとこ妙な映画が多くて(^^;。
これは夫を逮捕されたアフリカ女性が都会に出て女中をやりながら勉強していたんだけど
その彼女にその家の主人である音楽家が恋をするお話。男の方はよく知らんのだが(^^;。
女の方は「M:I-2]に出ていた女泥棒さんです。どことなくベルトルッチらしい気だるさが
出てました。しかしなかなか描かれていた音楽家の男は凄いざんす。まー、人を愛するって
ことはある意味、ああいうことなのかも。ピュアな恋愛かー・・・(意味深(爆))。

「U.M.A レイク・プラシッド」、’99米 9月10日

監督:スティーブ・マイナー、出演:ブリジット・フォンダ、ビル・プルマン、
オリヴァー・プラット、ブレンダン・グリーソン、ベティ・ホワイト、メレディス・サレンジャー

UMA(未確認動物)って言う言葉に引かれて借りたのでしたが・・・。アメリカのとある
田舎の湖である男が生態系の調査?のため潜っていたんだけど得体の知れない生き物に身体
を食いちぎられ死んだ。その調査のため都会の博物館から派遣される古生物学者の女性。果
たしてその湖にいる怪物の正体は?この手の映画によくあることなんだけど怪物が出てくる
までが面白いの。出て来てもそれなりに面白くはあるんだけど絶賛は出来ません。ちょっと
コメディがかったキャラの登場する作品です。だけどそれにしても中途半端な気がする・・・。

「深海からの物体X」、’99伊 9月10日

監督:アル・パッセリ、出演:クレイ・ロジャース、シャロン・トメイ、マイケル・ボン

うおーっ。何だか久しぶりに見た(笑)。この手の作品。B級ホラーというよりはカルトムービー
というべきでしょう。モーターボートで沖へ出た若者5人。しかしガス欠で漂流する。しかも
嵐まで来てしまう。ちょうどそこへ船が・・・。その船は調査船のようだったが、誰も乗って
いない・・・。その理由は?という映画だったんだけどちゃちい(笑)。もう笑ってしまいます。
登場人物もとってつけたよう。ここまで来ると作品の出来不出来という以前の問題です。わけが
分からん意味不明なストーリー展開で、演技もむちゃくちゃ。こういう作品はまともに見ては
だめなのだー。だがどう見るか分からん(^^;。でもちゃんと最後まで見たわしは自分を誉めたい(爆)。

「怪猫お玉が池」、’60日 9月10日

監督:石川義寛、出演:伊達正三郎、松浦浪路、北沢典子

最近「日本恐怖映画への招待」(別冊太陽)を買ってからというものこの手の作品が見たかったの。
ビデオ屋にも滅多にないんだけどとうとう発見!というわけで借りました。ある山道で迷ってしまう
一組のアベック(死語)。どうしても無気味な沼へ出てしまう。その沼のそばに黒猫がいた。
ネコの後についていくとそこには古びた無気味な空き家があった・・・。そこで休んでいたのだが
彼女が熱を出してしまう。まんじりとしながら夜明けを待つアベック。朝になると二人は近くのお寺?
らしきところで休むのだが、そこの和尚が彼女の熱の原因はネコの祟りだという。そこで過去に溯って
因縁話をはじめる・・・。ちゅうわけなの。まー、古典的な怪談話っす。知らなかったのだけど
驚いたことにこの作品、新青年や宝石などのミステリ雑誌に小説を載せていた作家の橘外男の
「私は呪われている」という作品が原作らしいっす。そういえば香山滋もゴジラの脚本書いたって
いうし、この手の仕事をしている人がもしかしたらもっといるかも、と思ってしまった。まだまだ
映画全盛の時代らしく全編セットの中っていうのもなにか懐かしさを感じます(わしは何歳?)。
しかし化け猫に手招きされてくるくる回りながら引き寄せられていく姿は定番すぎて笑えた(大笑)。

「ワイルドシングス」、’98米 9月13日

監督:ジョン・マクノートン、出演:ケヴィン・ベーコン、マット・ディロン
テレサ・ラッセル、ネイブ・キャンベル、デニス・リチャーズ、ロバート・ワグナー、ビル・マレー

キャストも見ても分かる通り、主役級の人ばかりでかなり豪華な映画です。内容はというと
サスペンスかな。女子生徒にレイプされたとして訴えられるハイスクール指導員。だが、そ
こには裏が・・・。大どんでん返しありなの。でもなー。これ以上はネタバレになりそうだ
から書けないけど・・・。悪くはないんだけどちょっとくどい。こういう映画をスターを
使わずに作ればなんかいい作品に感じるのはわしが単にひねくれているせいでしょう(^^;。

「ウィズアウト・ユー」、’99米 9月13日

監督:フィル・ジョアノー、出演:スティーブン・ドーフ、ジュディエット・ゴドレーシュ
ローレン・ホリー、ケリー・マクドナルド、フランク・ヴィンセント、ボノ

こいつは「U2/魂の叫び」の監督の作品。なんだかちょっと自伝的な内容が入ってる?
ミュージックムービーで注目された男が大抜擢により映画を1本作ることになるのです。
映画の舞台はニューヨーク。そこで美貌のモデルに出会い、恋に落ちる2人。次第に映画
作りにのめり込んでいくのだが、さまざまなトラブルが起こり次第に自暴自棄となっていく
監督・・・。なんだかなかなかいい映画でした。結局のところモデルと監督とのあいだの
恋愛映画なの。なんだか自棄になった監督役のスティーブン・ドーフが破滅していく姿は
切ないんだけど監督(スティーブン・ドーフ)自身をナレーターに使いながらも一歩ひい
た視点から淡々と捉えていたのですっきりしていながら余計切なくなってしまいました。

「愛人霊」、’99日 9月13日

監督:水谷俊之、出演:夏川聖、速水典子、伊藤洋三郎

エロティック・ホラー。別荘に愛人を呼んだ男。2人で楽しむつもりだったのだ。
しかしそこに現れた男の妻。愛人は妻に殺意を抱き殺そうとするが、逆に事故死
してしまう・・・。なんだかあまりにもありきたりなホラーっす。どきっとする
シーンもないこともないけどちょっとがっかり。借りた理由は簡単です。速水典子
のファンだというだけなのだった・・・(^^;。あー古典怪談が見たい・・・。

「ストレンジャー・ザン・バンパイア<TVM>」、’89米 9月15日

監督:ダニエル・タプリッツ、出演:ベン・クロス、マリアム・ダボ

久々の吸血鬼物。あまりにもありきたりなB級コメディホラー。TVMだけあってつくりが
ちゃちい。吸血鬼の親玉の妻になるのが嫌で自ら棺の中に入った女吸血鬼。だが、墓は
発掘され、彼女は目覚めてしまう。彼女が目覚めたことを知った親玉が探しに来るのだが・・・。
女優はボンドガールで有名なマリアム・ダボ。しかしこれでは・・・。医学的に吸血鬼の
生態を突き止めようとするところはある意味面白かったけどなー。でもB級ではまあまあかな?

「WHITEOUT」、'00日 9月26日

監督:若松節朗、原作:真保裕一、出演:織田雄二、松嶋奈々子、佐藤浩市、
石黒賢、吹越満、中村嘉葎雄、平田満

いやー、なかなか迫力あったし面白かった。さすがほとんどCGを使ってないだけはある。
ストーリーはいわずもがなです。本物の黒部のダムを使ったところは迫力満点。ただ落ちが
なー。悪くはないんだけど自然にするためにもう一工夫ほしかったところです。しかしながら
細々したことは除くと緊迫感もそれなりにあったし、ちょっとした感動も盛り込まれていて
日本映画としてはスケールがわりとでかくてなかなかよかったです。感情移入しすぎて、
わしもはあはあ言いながら見てしまいました(笑)。あんな体力はとてもない・・・。

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