2001年06月の映画のほらあな


「カル」、'1999韓 6月17日
監督:チャン・ユニョン、出演:ハン・ソッキュ、シム・ウナ、ヨム:ジヨンア、
チャン・ハンソン、ユ・ジュンサン、アン・ソクァン

とうとう見ちゃった。何を隠そう「シュリ」は見てないので初の韓国映画であったが、出来の悪い邦画 なんかよりはずっとよかった。特に気色悪かったのはやっぱり出だしの部分の人間を切断していくスプラッタな シーン。ほか、スナッフビデオのシーンとかこの手の作品の好きな人にはたまらんであろう。わしはホラー映画ファン? というには中途半端で偏っている。ちゅうわけでこの手の映画は苦手なのだ。オカルト映画なら好きなのだが。だがあちこちに 謎がちりばめられているところは悪くないっす。韓国に対してあまりにも勉強不足なので正直言うともうちょっと 警察機構とか地理とかについての説明がほしかった(勉強しろって?(^^;)。監督や製作者たちにお願いしたのは もし外国に映画を輸出するつもりならその辺のところをちょっと考えてほしいもんだということ。翻訳のほうも正しいのかどうか ぜんぜんわからんけど先輩後輩の関係はともかく同じ地位の同僚に対して○○刑事、なんて呼び方韓国ではするもんなの? 作る側もみる側もも少し勉強が必要だと思われた。その辺がうまくかみ合えばもっと上等な映画だと感じた気がする。

「視姦」、'1998英 6月17日
監督:サンドラ・ゴールドバッハー、出演:ミニー・ドライヴァー、ジョナサン=リス・メイヤーズ、
トム・ウィルキンソン

時代はビクトリア朝?舞台はロンドンとスコットランドの田舎。この作品には無修正版とかいう言葉がついてます。 ところが無修正にするほどのシーンはあったのか???ミニー・ドライヴァーは別の映画でみたときよりもでかく 感じられました。周りの俳優が小さかったんでしょうけど。父親を亡くして働き手をなくした家から一人田舎のお屋敷へ 家庭教師をしに行く女性を演じておりました。まー、そこの写真を研究している旦那と仲良くなるけど写真を定着させる 液を完成したころから急速に仲が悪くなっていくんですわ。なんか当時としては進歩的な女性の役で悪くなかったけど それほどよくもなかった。

「オール・アバウト・マイ・マザー」、'1998西 6月17日
監督:ペドロ・アルモドヴァル、出演:セシリア・ロス、アントニオ・サン・ファン、マリア・パレデス

さすが名監督。なかなかいい映画でした。事故で息子を亡くした母親が死の直前、母親の過去が知りたいといっていた。 だが母親には余り人に話したくない過去が。息子の死をきっかけに自分が過去に過ごしたバルセロナへと向かう・・・。 この主演女優は美人じゃないけどすごーくよかったです。そういや昔、スペインというとやたら死を連想するといっていた 人の話を聞いたことがあるけれど、この作品にも死のにおいが付きまといます。それでもどこかラテンの陽気さの中で 生きていく人たちは感動的でした。

「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」、'2001米 6月18日
監督:スティーブン・ソマーズ、出演:ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ

うおーっ。なんて痛快な映画でしょう。息をもつかせぬとはこの映画のためにある言葉。始まりから終わりまでメリハリの利いた ストーリー展開は前作をしのぐものがあります。彼らの戦いは現代だけでなく前世からの因縁だった・・・。ということで 前作はもちろん観ておかないといけません。CGも迫力があって素晴らしい。ただしビデオで観ると迫力が半減すると思う。 CGはみえみえだし。だからといって面白いものは面白い。さー、劇場へ走りましょう。娯楽作品なので特別な映画ファン ならずともお見逃しなく。ブレンダンくんもレイチェルさんも彼らの息子も敵もみーんな素敵でございました。

「Fカップの憂うつ」、'1998米 6月23日
監督:タマラ・ジェンキンス、出演:ナターシャ・リオン、マリサ・トメイ、アラン・アーキン

そうなのか?Fカップって憂うつなのか?(笑)主人公はハイスクール前の女の子。でっかすぎる胸がコンプレックスなのは 多感な思春期にはありがちな話。この作品、一応コメディなんだけどなんか笑えなかったのは生活感が感じられなかったから。 おもな登場人物が父親と息子2人、娘1人、それと彼らの従姉。低予算だから仕方ないのか?それにしてはマリサ・トメイ なんて女優も脇役で出てるし、アラン・アーキンなんかも出てる。夜逃げ同然の引越しシーンから始まるんだけどこの父親が 働いている気配がほとんどない。しかも子供たちが学校に行っているシーンもない。だからといって凄い貧乏そうかというと そうでもない。父親は兄に援助を受けて生活しているという設定なので仕方ないのか?それにしてももうちょっと生活感が あったら面白くなったのに。じゃあなぜこの映画を観たのか?べつに題名につられたわけではなくマリサ・トメイのファンだから。 彼女はええです。

「大陸英雄伝」、'1995香港 6月23日
監督:ワイ・カーファイ、出演:チョウ・ユンファ、セシリア・イップ、チョン・ホー

チョウ・ユンファ主役作品は実をいうと観たことなかったです(^^;。香港映画は普通カンフー物しか観ない物で(^^;。 殺人王といわれた男がチョウ・ユンファ。彼はある日、人殺しに嫌気がさして「和平飯店」という逃げてきたものをかくまう宿を 作る。その宿に逃げてきたものにはいかなる追っ手といえど手はださない。ある女が逃げてくるまでは・・・。ちゅう話で やっぱりカンフー物とは一線を画してますね。時代背景が1900年代前半の中国で、馬賊なんかが活躍した時代でもあり 冒険活劇にはぴったりでけっこう魅力的な国と時代ですね。ストーリーも新鮮で悪くないんだけどなんかもの足りなかったのは たぶん格闘シーン?というか戦いのシーンにあるんでしょう。主人公が圧倒的に強過ぎるのかな?

「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」、'1999米 6月24日
監督:スコット・スピーゲル、出演:ロバート・パトリック、ボー・ホプキンス

前作に引き続き、バイオレンスオカルトホラーアクション。当然のごとくロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノが 製作に携わっているのでそれなりの作品に仕上がってます。十字架ではなく十字形のものを見ただけで逃げ惑う吸血鬼たちには ちょっと笑えますが、吸血鬼たちが武器を持って暴れるような設定は悪くないっす。もうこれで終わり?と思ったくらい (物理的に短い(笑))。でもほとんど前作のイメージと同様なのであんまり期待しないほうがいいかも。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」、'2000デンマーク 6月25日
監督:ラース・フォン・トリアー、出演:ビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ、デヴィッド・モース、
ジャン=マルク・バール、ウド・キア

あまりにもあまりにもあまりにも哀しい映画でした(T_T)。天真爛漫な感のあるビョークが主人公セルマ。映像はホームビデオを使って リアル感を出しています。息子の手術のためチェコからアメリカに移住してきた。その理由は息子にある。もうすぐ失明してしまう彼女 は遺伝性の自分の病気が息子に発病したときのことを考えていたのだ。手術できるのはアメリカ。そのためせっせと貯金しているんだけ ど、一見裕福なはずの大家である男が彼女の金を盗む・・・。そこから生まれる悲劇。セルマの妄想のシーンがミュージカルとして描か れています。ラストが「セブン」とはまた違った意味であまりにも悲惨です。ビョークがあまりにも無邪気に見えるため、哀しみは余計に 深まってしまいました。精神的に余裕のあるときに見ましょう。


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