99年2月の映画のほらあな


「悪魔を憐れむ歌」、’98米 2月3日

監督:グレゴリー・ホブリット、出演:デンゼル・ワシントン、ジョン・グッドマン、ドナルド・サザーランド

うーむ、これは・・・。完全にB級ホラーですね。デンゼル・ワシントン演じる刑事が捕まえた
犯人が死刑に処せられる。しかし彼はその直前謎の言葉を・・・。彼の死後、デンゼル・ワシントン
の周辺に次々と不思議な出来事が・・・。果たしてその正体は?どうも今一怖くない。シナリオも
それほど考えられて作ったように思えない。落ちもありきたり。感情移入出来ませんでした。
もっと面白くてオカルト的な解決法があってもよさそうなものだが。せっかく名優が出てるのに
なんだか残念でした。でもちょっと接触感染の病原菌のような設定は悪くなかったです。(謎)

「媚薬」、’58米 2月7日

監督:リチャード・クィン、出演:ジェームズ・スチュアート、キム・ノヴァク
ジャック・レモン、エリザ・ランチェスター

すげー、面白かったです。50年代のアメリカの代表的なロマンティックコメディーの一つ。
ニューヨークに住む魔女が人間に恋してしまうお話です。媚薬なんてどこにも登場しなかった
のでなんでこんな題名になったのか分からんっす。原題はBell Book and Candle。毎日の単調
な生活に飽きたギリアン(キム・ノヴァク)は商売をしている。そこの2階に住んでいるシェ
パード(ジェームズ・スチュアート)は出版社に勤める普通の人間。ギリアンのおばの魔女の
悪戯がきっかけで二人は知り合う。その日はクリスマス・イブ。シェパードは明日婚約するこ
とになっている。その婚約者はギリアンの知り合いだった。その女の意地が悪いことを知って
いたギリアンは魔法で二人を別れさせ、シェパードを自分の物にする。恋人同士となった二人
は幸せを満喫していた。そんなある日魔女のことを暴き本にするという話がシェパードの元に
持ち込まれる。それを阻止しようとするギリアン。その後のごたごたからギリアンはシェパード
に自分の正体を話すことになる。さて恋の行方は・・・。監督は知らないけどそうそうたるスター
が出ている。特に珍しいのはエリザ・ランチェスター。名優チャールズ・ロートンの奥さんで
「フランケンシュタインの花嫁」に出てた人。珍しい人を見ました。キム・ノヴァクとジェー
ムズ・スチュアートはヒッチコックの「めまい」でも共演してたことも思い出した。演技はと
もかくなかなかよかった。あ、そうそうシャム猫のパイワケットもギリアンの使い魔として重
要な役割をしてました。猫好きの人にもお勧め。ビデオにもなってないのがとても残念。(^^;

「シスター・オブ・ドラゴン 天女武闘伝」、’96香港 2月9日

監督:アンディ・チン、出演:コン・リー、ブリジット・リン

久々の香港SFX時代アクション映画です。借りたのはあのコン・リーが出てたから(^^;。
武術界の最高峰・天山派の大総裁ユーチィには、長女ハンワン、双子のチョースイとチョンホイ
の3人の娘がいた。ハンワンがチョンホイに許されぬ愛情を抱いていることに気付いたユーチィは、
チョンホイを連れて山に篭もる。残った二人の姉妹ハンワンとチョースイ。その隙を狙って星宿派
のチョンチョーは陰謀を企てる…。ちょっと正統派武術アクションシーンが少ないのが淋しいけど
相変わらずの派手なアクションシーンはちょっとドラゴンボール風でした。それにしてもコン・リー
はええなあ。それにしてもインスタントラーメンのコマーシャルにまで登場するようになって嬉しい。

「呪死霊」、’日 2月10日

監督:中田秀夫、出演:羽田美智子、丘みつ子、白島靖代

めっちゃ怖かったです。怖すぎて真夜中に一人で観るのは断念しました。ウィルスじゃないけど
久しぶりだったので免疫がなくなってるのか?結局続きは朝起きて観るという始末。内容はオム
ニバスで3話構成、全部一応実話になってます。1話目は呪いの人形の話。夜な夜な夢の中に主
人公の少女を呼ぶ声が。それはいつも同じ人形だった。夢で人形が消えていく場所は押し入れ。
そこには同じ人形が。その人形を出して飾ったところその日から次々と怪事が。2話目は怖い滝
の近くでキャンプした話。二組の家族がキャンプをする。そこに出てくる謎の女。彼女は一人の
少年にしか見えない。やがて彼女はその少年を死の世界に誘おうとする。。。3話目は怖い旅館
に泊まった話。女性3人が雑誌に出ていた日本旅館へ。ところが泊まった部屋で異様なことが起
きる。やがて泊まった3人のうちの1人の様子がおかしくなる。ぎゃーーー。めちゃ怖すぎ。特
に最後のやつは夜中には観れませんでした。さすが「女優霊」「リング」の監督だけはある。怖
がらせるつぼをよく知ってます。オカルトホラー嫌いには決してお勧めいたしません。ぞぞ。

「この森で、天使はバスを降りた」、’96米 2月11日

監督:リー・デイビッド・ズロトフ(Lee David Zlotoff)、出演:エレン・バースティン
マーシャ・ゲイ・ハーデン、アリソン・エリオット

アメリカ北部の広大で美しい自然のように美しく哀しく美しい作品。なぜ2度美しいと書いたかは
見た人には分かってもらえると思う。舞台はメイン州の小さな町ギリアド。まさに天使はバスを降
りました。彼女はパーシー。刑務所から仕事を求めてこの小さな町へ。そこで得た職は町の小さな
レストラン?スピットファイアー・グリルのウェイトレス。ところがこの老婦人、椅子から落ちて
足を怪我してしまいます。その後を1人で切り盛りするパーシー。またハナのいいつけには一つけ
け奇妙なものが。毎晩麻袋に缶詰を入れて外の切り株のところへ置いておくというものだった・・・。
料理べたで困っていたパーシーのところへ甥の奥さんシェルビーも手伝いに来る。やがてパーシー
は気難しいハナやちょっと内気なシェルビーとも打ち解ける。そして彼女にこのスピットファイア
ー・グリルは10年も前から売り出されていることを聞かされる。そこでパーシーは1通100ド
ルで郵便による作文コンクールをし、その優勝者に店を売るアイデアを提供する。その考えは当た
り次々と郵便が。しかしそこには思わぬ落とし穴が・・・。パーシーは過去不幸な境遇でしたが、心は
まさに天使のように美しかった。ちょっと映画の難を強いて言えば平凡なところは平凡に美しい景
色の映像はより美しければさらに効果的だったのではないでしょうか。でも何はともあれ名作です。
何で今まで観なかったんだ?と思ってしまうくらいに。

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