99年5月の映画のほらあな


「スピーシーズ2」、’98米 5月4日

監督:ピーター・メダック、出演:マイケル・マドセン、ナターシャ・ヘンストリッジ

なかなか面白かった。SFホラーだけど恐怖度はそれほどでもない。例によってCGを楽しむ。
人類初めて火星に降り立ち、土などを採取する宇宙飛行士。だがその中には怪物の細胞が含まれ
ていた。一方、前回死んだ怪物のクローンが研究されている。だが種を増やす本能のため男性か
ら隔離されていた。宇宙飛行士に乗り移った怪物は雄。地球に隔離されている怪物は雌。二人?
はやがて合い見えることに・・・。スプラッタ好きにはお勧め。CG技術が進んだせいでかなり
残虐シーンがリアルに見えます。ただストーリーとしてはありきたりな気がした・・・。

「ヒットマン」、’98香港 5月4日

監督:チュン・ウェイ、出演:リー・リンチェイ

ひさびさのリー・リンチェイ作品。大陸の特殊工作員だったリーは香港で殺し屋をしていた。
だが彼は優しすぎて善人は殺せない。首になる寸前のリー。その頃、日本人の大物悪役が何者
かに殺された。殺したと思われるのは「炎の天使」と呼ばれる無報酬で悪人を殺す謎の殺し屋
だった。果たして彼の正体は・・・。アクションはこれまでの作品より比較的少なかったかも
しれないけどわし的にはなかなか面白かったです。例によって香港映画のおおざっぱさが気に
なるといえば気になるけど全体としてはかなりうまくまとまってた方じゃないかな?

「モンタナの風に抱かれて」、’97米 5月4日

監督:ロバート・レッドフォード、出演:ロバート・レッドフォード、サム・ニール
クリスティ・スコット・トーマス、ダイアン・スウィート、スカーレット・ヨハンソン

これは名作といってしまいましょう。さすがロバート・レッドフォード。俳優としても一流
ですが、監督としても一流です。ニューヨーク郊外に住んでいるある家族。夫(サム・ニール)は
弁護士、妻(クリスティン・スコット・トーマス)は雑誌の編集長。ある朝、娘は密かに家を
抜け出す。親友と会うために。二人は馬に乗って出かけたのだが、その途中事故に遭う。娘は
片足を切断、親友は亡くなってしまう。その事故で同じく傷を負った娘の馬ピルグリム。その
馬の心の傷を癒すため、娘とともにモンタナに旅立つ妻。モンタナには馬のここのを癒すこと
の出来る男が住んでいたのだった・・・。モンタナの美しく雄大な自然の中で心に傷を負った
馬、娘、そして妻は少しずつ傷を癒していく。感じのいい映画っていうのはこういうのを言う
んだ、と思えるような作品です。悲しさと暖かみの入り混じった秀作といえるでしょう。

「ダークシティ」、’98米 5月20日

監督:アレックス・プロヤス、出演:ルーファス・シーフェル、キーファー・サザーランド
ジェニファー・コネリー、ウィリアム・ハート

古典SFのような映画。舞台の街はいつも暗い。1900年代前半を思わせるような街。
その街で起こる連続娼婦殺人事件。その容疑者の男が逃げ出したのだ。彼を追う警察。
容疑者には美しい妻がいた。だが何かおかしい・・・。コミックの映画化なのか?よく知ら
けどなんかそんな感じのする映画でした。主役の男はいまいち好きになれなかったけど
後半は悪くなかった。主役よりも怪しくて弱っちい医者のキーファー・サザーランドや
刑事のウィリアム・ハート、主人公の妻のジェニファー・コネリーがよかったです。
古典的なハードボイルドのような感じも悪くない。SFXもそこそこでした。
何も考えずに見て楽しむ娯楽作品でしょう。しかしどうやってあれだけの人々を…(謎)。

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