99年7月の映画のほらあな


「チャイニーズ・ファイター天空伝説」、’92香港 7月1日

監督:エリック・ツァン、出演:ブリジット・リン、ユン・ピョウ

うーむ、いわゆる時代カンフーアクションものだが、ちょっと・・・。ある武器を手に入れんが
ため、武術界がよってたかってその武器を持つ一家をなぶり殺しにする。その一家のうちわずか
に生き残った娘が復讐していく、という話。カンフーアクションはそれなりに面白いのだけど武
の武器というのが琴。ある程度実力がないと使いこなせないのです。で、その琴がなんか昔の時
代に超兵器を持ち込んだという感じで派手過ぎというか、マシンガンのように相手を倒していく
のでどうも格闘シーンがあっけない。あ、この監督や出演者知ってる人いないかな?間違ってる?

「6デイズ/7ナイツ」、’98米 7月13日

監督:アイバン・ライトマン、出演:ハリソン・フォード、アン・ヘッシュ

これは何を狙って作った作品なんだ?いつも仕事で忙しくしている雑誌の副編集長をやっている主
人公の女性。あるとき、恋人から婚約指輪を貰うとともに南の島への旅行に行くことになる。とこ
ろが、忙しい仕事。彼女の上司から南の島へまで電話が。至急、タヒチまで行ってくれというのだ。
彼女はしかたなくその仕事を引き受けた。そしてその彼女をタヒチまで送る飛行機のパイロットが
ハリソン・フォード。どうにか島を飛び立ったが、嵐に遭遇して近くの島へ緊急避難する。そのと
き飛行機の車輪が破損してしまう。絶海の孤島に取り残された二人。果たしてその行方は…。サス
ペンス度もちょっと弱いしロマンス度も中途半端。ぜんぜん面白くないってわけではないんだけど
メリハリに欠けるような気がしました。あまり期待しないで観た方がいいかもです。でもハリソン
・フォードはなかなかカッコイイし、アン・ヘッシュが可愛かったのでよしとする(^^;。

「ヴァンパイア/最後の聖戦」、’98米 7月15日

監督:ジョン・カーペンター、出演:ジェ−ムズ・ウッズ、ダニエル・ボールドウィン
シェリル・リー、トーマス・イアン・グリフィス、マクシミリアン・シェル、ティム・ギネス

なかなか面白かったです。エンターテインメントなB級ホラーという感じか?ジェームズ・ウッズ
率いるヴァンパイアバスターズ?(スレイヤーズ?)。世にいるヴァンパイアたちを退治している。
あるとき大物の魔鬼(マスターヴァンパイア)の巣を見つけ、その取り巻きの吸血鬼たちを退治す
るが、肝腎の魔鬼は取り逃がし、それどころか復讐としてジェームズ・ウッズとダニエル・ボール
ドウィンを除きすべて殺されてしまう。そのとき魔鬼に噛まれてしまった娼婦とともに命からがら
逃げる。そこでウッズは枢機卿の元へ。だが枢機卿たちの様子がおかしい。何かを隠しているよう
だ…いったい何を…。ちょっと気だるいロードムービーぽい映像と音楽は悪くない。ラストもちょ
っと臭いけどそんなに悪くなかったです。気になったのはヴァンパイア退治用の武器。あんなでか
い武器で素早いヴァンパイアが殺せると思うなんて…。そういうとこはしっかりB級ホラーしてま
した。しかしローラー・パーマー…じゃなくてシェリル・リーのヌードは綺麗だったなー(^^;。
あと気になったのは一番強い魔鬼役。長身で男前だったが、ジェームズ・ウッズと同じ画面に映っ
顔のでかさが気になった。ウッズよりでかかった気がしたよ?…(気のせい?)。

「リング2」、’99日 7月21日

監督:中田秀夫、出演:中谷美紀、深田恭子、真田広之、松嶋奈々子

少なくとも「らせん」よりはよかった。死を遂げた高山竜司(真田広之)の謎を追う彼の助手
をしていた高野舞(中谷美紀)。その追求のため、失踪した彼の元妻の浅川玲子(松嶋奈々子)
を探す。一方雑誌社?は記者でもあった浅川の跡を継いで呪いのビデオの取材を続ける。それ
からリングビデオを見た生き残りの少女がいることを突き止めるが・・・。「リング」の続き
が「らせん」じゃなかったら・・・というテーマで作られているように感じられた。オカルト
ホラー色が強く真夜中に一人で見ると充分怖いと思う。でもやっぱり怖いものの正体はわから
ないほうが(あるいははっきりしないほうが)怖いと思ったのでした。

「死国」、’99日 7月21日

監督:長崎俊一、出演:夏川結衣、筒井道隆

うーむ。これは・・・。ごく一部のシーンを除いてぜんぜん怖くなかった。子供のころ郷里を
離れた明神比奈子(夏川結衣)がふとしたことから帰郷する。が、幼なじみで仲良しだった
日浦莎代里はすでに亡くなっていた。村には妙な雰囲気が漂っている。もう一人の幼なじみ
秋沢文也は役場で働いていた。比奈子は誰もいない実家に泊まったが、ある夜から怪異が・・・。
どうして日本映画ってああぼそぼそしゃべるんでしょ?たいして多くないBGMがうるさく
感じるくらいでした。ビデオで見るときはボリュームを大きくしましょう(^^;。真夜中
に見る時は気をつけて(^^;。怪談映画としても怖いシーンがあんまりなくて残念。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ 天地風雲」、’97香港7月26日

監督:サモ・ハン・キンポー、出演:ジェット・リー、ロザムンド・クヮン、シャン・シンシン

やはり痛快!このシリーズでこれまでにも増して面白かった。アメリカに渡って開業した弟子の
1周年に招待されたウォン・フェイ・フォン(ジェット・リー)一行の3名。だが旅の途中インデ
ィアンに襲われ、川へ転落。ウォン・フェイ・フォンは1人離れ離れに。しかも記憶を失ってしまう。
残る2人は助けられ何とか目的地へたどり着いたが、その町には不穏な気配が・・・。ジェット・リー
シリーズ中、最も圧倒的に強かったかも。拳銃に勝つんだもんね。西部劇と中国アクション時代劇の
合体はなかなかです。ちなみにこの映画は香港のスピルバーグと呼ばれるツイ・ハーク製作。
彼と不仲になり一時はこのシリーズを降りたジェット・リーが復帰したのもよかったです。

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