99年8月の映画のほらあな


「八月十五夜の茶屋」、’56米 8月6日

監督:ダニエル・マン、出演:マーロン・ブランド、グレン・フォード、京マチ子

先ごろ亡くなった映画評論家の淀川長治氏が出演したという幻の映画です。舞台は戦後の沖縄。
占領軍であるアメリカが民主主義と学校教育を施行しようとするのですが、結局村人たちのいい
ようにされ、学校建築の資材で茶屋を作ってしまう。これに感化されていくアメリカ大尉。これ
がコミカルに描かれています。ブロードウェイでヒットした舞台の映画化ということですが、
ちょっと時代の変化に耐えられない作品と思われます。外国映画で今でもたまに見られますが
日本人の名前が変すぎ。まともな日本名はゼロでした。この映画で通訳という重要な役をした
マーロン・ブランドですが、日本人に無理矢理化けてるため、その面影はなくしかもメイクも
成功したとはとても言い難い。日本語もまたへんてこりんで聞くに耐えられないっす。という
わけで興味は淀川氏がどこに出てるか?というところだけでした。たしかに出てたけど一瞬です。
というか一場面しか見つけられなかった。他にも出ていたかどうかは不明です。

「ゴジラ」、’54日 8月29日

監督:本田猪四郎、出演:志村喬、宝田明、平田昭彦、河内桃子

記念すべき最初のゴジラ。実を言うと今までちゃんと見てなかったです(^^;。近海で発生する
謎の船舶消失事件。そしてその原因が怪物だということが判明する。その名はゴジラ。水爆実験
により巨大化した恐竜だった。ゴジラに襲われる日本の運命やいかに?戦後10年も立っていな
日本の時代背景にぴったりマッチしており、映像はともかくそのストーリー性はゴジラシリーズ
の中では一番リアルさを感じさせます。まだ新幹線も東京タワーも出来ていない時代でリヤカー
で逃げ惑う人々や狭い街並みなどがいい味を出してます。

「日本沈没」、’73日 8月29日

監督:森谷司郎、出演:小林桂樹、丹波哲郎、藤岡弘、いしだあゆみ

見るのは小学校の時以来。ご存知、小松左京氏原作の映画化です。海底火山の噴火などが頻発する
原因を究明するため日本海溝に潜る深海艇。そこでは異様な光景が。さまざまに研究を続けるうち
日本沈没のおそれが。そして火山噴火や大地震が起きてしまう。政府は密かにその対策を練るのだ
が・・・。いやー世紀末不安のせいか妙にリアルに感じられました。現実問題としてああいうこと
が起こった場合対処できるのかな?「日本沈没のその後」っていう映画誰か作らないかな?と思った。

「SFサムライフィクション」、’98日 8月29日

監督:中野裕之、出演:布袋寅泰、風間杜夫、吹越満、緒川たまき、夏木マリ

なんだかコミカルで味のある時代劇でした。ときは300年くらい前。江戸時代中期ころか。
長島藩で宝とされていた徳川家より拝領した刀が刀守りとして頼んだ腕利きの浪人者に盗ま
れてしまう。全てのことの発端は誤解なのだが、話はどんどんこじれていく。それを追う藩
の追手3人だが1人は殺され1人は重傷を負わされる。そのときあらわれたやさしい剣の達
人。重傷を負ったサムライは彼の家で看病を受ける。無事治癒しサムライは殺された仲間の
かたきを討とうとするが・・・。登場人物が全員いい感じであった。感じのいい映画とはこ
ういうのをいうんだろうか。かなり人が斬り殺されるのに殺伐とした感じがしないのはよかった。

「アルマゲドン」、’98米 8月29日

監督:マイケル・ベイ、出演:ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、リブ・タイラー、スティーブ・ブシェーミ

やっと見ました。なかなか面白かった。単純に娯楽大作としてみるのがいいでしょう。ある日
突然地球に落ちてくる流星群。そのうしろには小惑星が。地球へ向かっていたのだ。地球に
衝突すると人類は絶滅してしまう。残された時間は18日。それを回避するため採られた方法
が小惑星に穴を掘り、そこに核爆弾を仕掛けてしまおうというものだった。そのために選ばれ
男が穴掘りの名人ブルース・ウィリス。果たして成功するのか?人類の行方は・・・。スリル
満点でメリハリのある面白い映画でした。でも偶然を多用してるように見えたのは気のせいか
な?ま、細かいことは気にせず楽しんだほうがいいと思うだす。ベン・アフレックは今後を期待。
スティーブ・ブシェーミは相変わらず狂気でコミカルでよかった。

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