徳島県美馬郡一宇村
徳島県三好郡東祖谷山村 
高知県香美郡物部村

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ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。


無雪期


西熊山(1815) 天狗塚(1812) 牛の背(1757)    

西熊山西側北尾根経由

ふるさと林道 阿佐名頃線 経由
獣道ルート あり
ルートファインディングに ご注意
野生動物にも 要注意
平成15年9月27日 晴れ

西山林道P地点  8:05-- イザリ峠登山口 8:25 -- ふるさと林道阿佐名頃線 作業道 登り口 9:00 --尾根取り付き点11:00 -- --西熊山 (13:54-14:35) --お亀岩 14:58 --天狗峠 15:20 -- 天狗塚山頂 (15:39-15:53) -- 牛の背三角点 16:25 ----林道 17:33 --P地点 17:48

累計歩行距離 19.06km 累計標高差 1633m

朝方 谷間に 霧が出ていた。
帰途の林道歩きを短縮するため 西山栗園付近で駐車し、出発。
西山林道のイザリ峠登山口には すでに 2台の登山者の車が駐車してあった。

コンクリート舗装の林道(ふるさと林道 阿佐名頃線)を歩く。 工事中である。
途中から 林業作業道に 入る。 地図上の 1100-1200m位につけられた 旧道を目指すが 、やはり 廃道で 状態が良くない。旧道は 断念する。 林業用作業道を そのまま 上へ 利用することにする。

作業道を  上へ 辿る。集材 運搬作業 が行われていて、路肩には 集材した 間伐材が 至る所おかれていた。
林業用大型トラック が 木材を満載して 降りてくる。

 作業道は やがて キャタピラ専用の 作業道になり 終点となった。

その 終点 近くから 尾根に取り付く。
取り付き点からは 少しの間 人工樹林帯で 人道が あったものの 、やがて 自然林になり すぐに 獣道を たどるようになる。
尾根の形状は  比較的 はっきりしているが、藪 笹が出てきて 歩きにくい。

獣道は 縦横に 付けられていて 適当に 笹藪の中で 上へ繋いでいくのには やはり 時間が かかる。

野生動物の 宝庫のような 樹林帯だ。
途中 野生動物 を 何度か みかける。一度は 少し離れていたが、 木々の 合間に なんとなく 黒っぽい 体色だった。熊か???

1700m位で気持ちの良い笹原にでる。 小さな 池もあり 桃源郷のような ところだ。
野生動物の足跡が 縦横に付けられている。
三嶺が きれいに 見える。縦走路から よく見る のとは 違った角度からの 三嶺だ。

更に 獣道を 適当に繋いで いって 上へ いく。 
小さな 岩コブ が計3カ所 ほどあったが、 樹林帯からは なかなか 抜け出ない。

しだいに 縦走路が 近くなって 歩いている人影が 見えてくる。
縦走路 が すぐ近くに 見える 地点でやっと 樹林帯を ぬける 休憩 。

笹原だけの 視界の良い 状態で縦走路に出て はじめて 人に出会う。
すぐ西熊山山頂。

14:00西熊山山頂「 快晴 13度 5m もう時間が遅いからか 静かな山頂だ。 風が やや 肌寒い」
 
このあと 天狗塚 牛の背へ 縦走。


コースメモ

コンクリート舗装された ふるさと林道 阿佐名頃線(久保陰工区)は 工事中です。
一般車は工事車両の邪魔にならないように しないといけません。

駐車スペースは 大抵 資材や 土砂置き場になっていて 一般車の駐車は 工事の邪魔になり 困難です。
遙か手前の 邪魔にならない 十分に広い 安全な地点で 駐車して あとは徒歩で 行くしかありません。

ことに 未舗装の 林業作業道 は 集材 間伐の 運搬作業中の専用道で 一般車の進入は 厳禁です。
集材伐採作業は 日曜祭日でも 朝早くから 夕方遅くまで 行われるので、休みだろうと 思っての 一般車の進入は 無用の トラブルになります。

作業道には 立ち入り禁止のチェーン規制は 無いものの くれぐれも マナーを守って行動し、 徒歩だけでの利用にして 安全に注意して 林業や 建設工事関係者に 迷惑の掛からないように しなくてはなりません。


尾根にとりついてからも
登山道はなく 獣道主体の ルートです。 藪や笹の中での ルートファインディングに は苦労します。


登山道が 無いため 人の気配が無く 野生動物にとっては 安住の楽園となっているなという 感じがした。
野生動物の 平和と静穏を乱した と深く反省。


やはり 野生生物の楽園地。
野生動物との 接近遭遇は ありますが、野生動物の 平和を 乱すことなく
 そっとして おきたい ところです。

林道 と 作業道 

「林道 」 と 「作業道 」の違いは 一見しても 素人には ややこしいところがあります。

ここでは  コンクリート舗装された ふるさと林道 など 一般車が通る可能性 を前提に作られている幹線を 「林道」とし
「林道」から 枝分かれして 林業の作業専用だけに 規格を落として 作られている 道を 「作業道 」としています。

「作業道」 は 一般車の通行は はじめから出来ませんが、
「林道」 で 一般車の走行が 出来るように建設 されていても、  その林道の管理者が 管理上 鉄製ゲートやチェーン規制を 行うことがあります ので 実際に その林道を 一般車が通れるかどうかは わかりません。

徳島県農林水産部農山村整備局森林整備課の良くある質問 をご参考にしてください。(ここ

 GPSトラックログ


カシミール(杉本智彦氏作)利用
国土地理院の数値地図25000(地図画像)「高知」「剣山」利用

三嶺を見る



赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。

これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいというのが私の考えです。

(ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど )それでも 付けないのが 一番 でしょう。

山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。

また 赤テープは  あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを  奪ってしまうものなのです。

後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。 




ツキノワグマに関するサイトは

日本ツキノワグマ研究所
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/

ツキノワグマ痕跡写真集
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/

「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
     米田一彦 著     1996年10月10日 山と渓谷社

「林道建設に反対しておきながら、できてしまった林道にマイカーを乗り入れ、自らの登山に利用する---
登山者はこれでいいのだろうか?
恥ずかしながら、僕自身には確たる答えがない。」
   岩崎元郎 著  「登山不適格者」 平成15年6月 日本放送出版協会


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平成15年10月5日第一版