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ここで紹介している山々は、本州の著名山に比べると、登山道や指導標は未整備です。
それは自然が多く残っていて、この山域のいいところなのですが、この山域では、登山者は自己責任での行動が求められます。


無雪期


牛の背(1757) 天狗塚(1812) 西山栗園 経由   

西山栗園 経由
獣道ルート あり
ルートファインディングに ご注意
野生動物にも 要注意
平成15年4月27日 くもり

西山林道P地点  9:13 -- 西山栗園  -- 1182P  7:32 --牛の背三角点 12:28 -- 天狗塚山頂 (14:41-15:15) --牛の背経由  ---- 林道 17:01 --P地点 17:17

累計歩行距離 11.27km 累計標高差 1075m

西山林道 西山栗園付近でP。
西山栗園内 作業路を 歩く。野生動物が 自由に走り回っている 足跡が 沢山ある。
 一番上の水槽 付近から 左に行って から 藪道に入る。
藪の中の 獣道を辿り 1182P へ すこし 見渡すことのできるポイントだ。天候は 曇りで 上はガスだ。

 再び 伐採跡の 藪の繁茂のなか 獣道を 辿ってから、人工樹林帯へ 入る。
傾斜のきつい 人工樹林帯登ると 大きな 倒木があり 木の中が空洞になっている。
ここから 又 藪も増えてきて 水の流れている 小さな沢 を少し歩き 藪の中の 獣道を 繋いでいく。

自然林になって 藪 笹が 増えてくると 獣道は 縦横につけられてくる。

傾斜が緩くなるところもあり また 急な 登りもあり 変化に富む。
やがて 平らな 気持ちの良い 広いところに出るが、また しばらく 藪に入る。
 木々が  まだらになり 1600m付近で やっと 樹林帯を抜ける。

ここからは 気持ちの良い笹原で ある。
途中 池が あったりして ゆったりする ことが出来る。ここは 野生動物の くつろぎの場 または 社交場ではないだろうか。
二つの池には しっかり 水がたまっていた。

このあと 牛の背の 鞍部に出て 右に行って 牛の背三角点へ出た。
少し天狗塚方面 向かった頃から、ようやく ガスが切れて展望が利いてきた。

あとは 主稜線上の トレースをたどり 天狗塚山頂へ。

天狗塚 15:00 「北側からガスが掛かってきた。三嶺まで見えたのは、僅か30分くらいの間だけだった。又すぐにガスに覆われてしまった。じっとしていても もう寒くはない 素手で いても 十分いける。 水量が多いのか 下の沢音が山頂まで聞こえる。鳥の鳴き声も聞こえ 蟻も動き出した。完全に春になった。」

帰りは ガスの中 牛の背 を 淡々と歩き 牛の背北西尾根経由で 下山
標高1400m位で ガスから抜け出た。
林道に降り立ち Pへ戻る。

平成15年3月29日 くもり 晴れ

西山林道P地点  8:35 -- 西山栗園  --牛の背三角点 11:56 -- 天狗塚山頂 (12:49-14:09) --牛の背経由  ---- 林道 16:07 --P地点 16:23

累計歩行距離 11.27km 累計標高差 1075m

1300m位から ぼつぼつ クラストした残雪がでてくる。
樹林帯で 部分的に キックステップで 登るところもあった。

牛の背北側の ひょうたん型の池は まだ雪に覆われていた。
牛の背で 女性4名のパーティーに出会う。

天狗塚西側の 池は雪が半分 水が半分と言ったところだった。

13:51天狗塚山頂 「たちまち 1時間が過ぎた。 気温1度 北の風がやや強く吹く。確かに寒いが 冬を越しているからか とても暖かく感じる。 春の霞の中で 剣山 次郎笈 三嶺 矢筈山系が見える。穏やかな 春の山を満喫する。」
平成14年5月3日 くもり ガス 雨 

西山林道P地点  9:44 -- 西山栗園  -- 天狗塚山頂 (12:45-13:18) --牛の背三角点 13:53 --- 林道 15:40 --P地点 16:09

累計歩行距離 11.27km 累計標高差 1075m

標高1600m位から ガスと強風雨 視界50m位
13:10 天狗塚山頂 [気温9度 南よりの強風 ガスと雨 視界きかず」
平成14年4月27日 くもり 

西山林道P地点  8:42 -- 西山栗園  --牛の背三角点 12:00 -- 天狗塚山頂 (12:54-14:21) --牛の背経由  --P地点 16:53

ひょうたん池は 水がなかった。 
14:00 天狗塚山頂 「気温8度 南よりの風 じっとしていると寒い」

累計歩行距離 11.27km 累計標高差 1075m
平成14年4月20日 くもり 

西山林道P地点  9:26 -- 西山栗園  --牛の背三角点 12:06 -- 天狗塚山頂 (13:01-13:26) --牛の背経由  ---- 林道 15:29 --P地点 15:48

累計歩行距離 11.27km 累計標高差 1075m

牛の背三角点に着いた頃 は曇りながら まだ天狗塚が見えていたが 天狗塚へ向かう途中から ガスの中に入る。
13:20 天狗塚山頂 「気温6度 ガス 視界きかず 南よりの風強く吹く じっとしていると肌を刺す 寒さ」

下山中 1600m位でガスの中を 抜け出た。

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コースメモ

広い幅の 尾根で 特徴がつかみにくい 

牛の背から 北に延びた 山稜は 尾根というには ダダ広く 幅広に広がったまま 末広がり状に 西山栗園へ伸びています。
過去には ここを 下りに 使ったことが ありますが、やはり 広い尾根 特有ですが 尾根の特徴が読みにく 地形判断が難しく、ルートファインディングで苦労しました。

積雪期 トレースが残るようなとき は別にして、(ただし 天候悪化で トレースが消えることも ありますが)
普通の場合 登りのコースで 計画された方が いいと 思います。

登りでも 天候 体調などで 場合によっては 途中撤退など余儀なくされる ときなども お早めに 撤退なさることが大切です。

上部の方で もし何らかの理由で 撤退して下るとなると かなりの正確な記憶力と 沈着冷静なルートファインディングが ないと 末広がりのような 尾根を 下るのには 迷路解きの様な 苦労を味わうことになります。
ある程度の高さまで登ってしまったなら 途中撤退の場合でも 稜線へ抜け出た方が 良い場合が 多いのではないでしょうか。

野生動物の宝庫
 
深い森で 野生動物の楽天地のような 生息地の 中を 分け入って 行くので 細心の注意が 必要になります。 
全区間ほぼ 獣道を 辿ります。

このコース 何回きても 何度 通っても 決して すべて同じ道にならないのですが、 それ位、 獣道が縦横につけられていて 高い獣道密度の中でのルートなのです。

登り口の 入り口と  樹林限界をでて からの 出口のあたりは 毎回決まっているが、森の中間部は いくつかの決まったポイントを 毎回 通過することは出来ても そこを除いた中間部は 通る度に 経由する 獣道が違ってくる位 獣道が 沢山つけられています。
 それだけ野生生物の 宝庫で ある場所なのです。

西山栗園についての要注意事項
登山口には 西山栗園があり 、 地図上の 作業道を通過しますが、
西山栗園は 地元の方 何人かの 共同所有で 作業道から 園内の 果樹園内へは 「立ち入り厳禁」の看板が 掲げられてあります。

登山者は 果樹園への 立ち入りは避け  ただ作業道を 素通りする だけにして 無用のトラブルと あらぬ嫌疑を避けてください。

登山者は 落ちていても 決して 栗は 拾わないように。。。 もっとも 野生動物が 沢山食べに来ますが。 

松茸山 での 所有者と登山者のトラブル をよく 耳にしますが、栗園でも  収穫 シーズンには 要注意です。

登山者は  「登らせて もらっています」という 感謝の気持ちで 地元の人に 接することが大事です。
 

 GPSトラックログ

カシミール(杉本智彦氏作)利用
国土地理院の数値地図25000(地図画像)「高知」「剣山」利用

赤テープなどについての 私の考え方は ここにあります。

これだけ自然が豊富な 場所に 赤テープのような 所詮は ビニールゴミになる ようなものを 残置しないように したいというのが私の考えです。

( ビニールよりは まだ 木綿の 赤布なら救えるけれど ) それでも 付けないのが 一番 でしょう。

山は 登山者だけのもではありません。 山里の人 林業関係者 には ことに 赤テープは 嫌われます。

また 赤テープは  あとからくる 登山者の ルートファインディングの 楽しみを  奪ってしまうものなのです。

後から来る人のためにも 地図 磁石 何だったら GPSを 積極的に 活用しましょうと いうのが 私の考えです。 


ツキノワグマに関するサイトは

日本ツキノワグマ研究所
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/

ツキノワグマ痕跡写真集
http://www.bekkoame.ne.jp/~fujitama/

「山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識」
     米田一彦 著     1996年10月10日 山と渓谷社
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平成15年11月2日第一版