膠着するウクライナ情勢

〜 ヨーロッパ諸国は猛省を 〜



中国と並ぶ悪の大帝国であるロシアがウクライナに軍事侵略して早くも1ヵ月が経過した
当初、私も含めてほとんどの人が数日もすればウクライナ全土は悪の大帝国ロシアに完全に占領され、全国土は焦土と化し、多くのウクライナ国民が問答無用で大殺戮されると予想していた。
それがロシアは未だにウクライナの首都キエフを陥落させることができず、ゼレンスキー大統領を捕らえる事もできないままだ。

もちろん、ロシア軍が休んでいる訳ではなく、今もキエフや東部のマリウポリやハリコフなどに激しい攻撃を続けている。
ただ、予想外にウクライナ軍の抵抗は強く、キエフに向かって侵攻していたロシア軍を押し戻したり、ロシア海軍の大型揚陸艦を破壊するなど、予想外の大健闘をしている。
ロシア軍の死者は7000〜1万5000人、負傷者や捕虜を合わせた人的損失は3万〜4万人と推計されている。

ロシアの失敗

今回のロシア軍の軍事侵略は、アルツハイマー病が著しい狂人ボケ老人プーチンが発作的に始めたものだが、彼もまた、3日間もあれば全ての軍事侵略作戦を完了できるものと思っていた。
キエフを占領し、ゼレンスキー大統領を殺害し、自分たちの操り人形となる独裁者を据え、国全体を乗っ取る計画だった。隣国のベラルーシのような国に作り替えようとしていたのだ。

ところが、事態はボケプーチンの計画とは大きく異なり、ロシア軍は予想外の大苦戦を強いられている
その要因の1つ目は、ロシア軍の能力の低さだ。
ロシアの国力はソ連崩壊の後、ジリ貧が続き、今では経済面では大国とすら呼べないような体たらくだ。近年の原油高によってかろうじて息をつないでいるが、ガスや原油などの天然資源以外に見るべきものはない。
その一方で、軍事力だけは相変わらず高い能力を保持しており、アメリカと並ぶ世界の2大軍事大国の地位を守ってきた。
と思われてきた。
しかし、核兵器ではアメリカと並ぶ2大軍事大国ではあるが、ウクライナ相手にこれだけ苦戦しているって事は、通常兵器ではもはや大したことはなかったのだ。
ロシア軍の弱さは、我々も誤解していたし、狂人ボケプーチン自身も完全に勘違いしていただろう。
ロシア軍の弱さの理由としては、あまりにも意義の無い戦争に対する兵士の士気の低さが指摘されている。狂人ボケプーチンが勝手に始めた戦争なので、兵士にとっては自分の命を懸けて戦う意義が見いだせないのだ。
また、装備も盤石とは言えなかったようだ。戦闘車両の故障や整備不良が相次ぎ、なかなか思うような作戦が展開できていない。
さらに、予想外に時間がかかっているせいで、武器弾薬だけでなく燃料や食料の補給が滞り、戦線の拡大が不可能になりつつあるようだ。

ロシア軍の予想外の大苦戦の要因の2つ目は、ウクライナ軍の強さだ。
ウクライナ軍の強さの理由としては、あまりにも非道で残忍なロシア軍の一方的侵略に対して、自分の命を賭けても祖国を守り抜くという兵士の士気の高さが挙げられる。
ロシア軍の圧倒的な軍事力によって国土が徹底的に破壊されつつあっても、全く士気が落ちていない。
また、ロシア軍の圧倒的な軍事力に対して、手軽な兵器によって善戦できていることも大きな要因だろう。
人の手で手軽に持ち運びできるドローンや対戦車ミサイルなどにより、ロシア軍の戦車が次々と破壊されている
ドローンはトルコ製の偵察攻撃ドローン「バイラクタルTB2」、携帯型地対空ミサイルはアメリカ製の「スティンガー」、対戦車ミサイルはアメリカ製の「ジャベリン」などで、これらによる柔軟で俊敏な抵抗が効果的なようだ。

このような展開は、我々もそうだが、ボケプーチンは全く予想していなかったようだ。
そもそも、圧倒的な軍事力を持つ超大国であっても、他国を侵略するのは容易ではない
古くは甚大な被害を出しながら、最終的にベトナムから撤退したアメリカや、同様に甚大な被害を出しながら、最終的にアフガニスタンから撤退したロシアが良い事例だ。
アメリカはイラクに対しては、ほんの数日で完勝し、フセインを捕らえて政権交代させることができたが、それはそもそも国民がフセインを打倒したかったからだ。
それに対して、ベトナムやアフガニスタンもそうだが、今回のウクライナでは国民が現政権を支持しているから、いくら超軍事大国でも簡単に勝利する事はできない
仮に、最終的にロシアがウクライナに勝ち、傀儡政権を樹立したとしても、国民の大半が反ロシアで固まった以上、傀儡政権を維持するのは不可能だろうし、全土を掌握するのも不可能だろう。

このような展開を予想できなかった狂人ボケプーチンの誤算は、事前の情報が出たらめだった事が原因だ。
ロシアの情報機関は楽観的な予想しかボケプーチンに提供してなかったようだ。なぜか。それは悲観的な情報をボケプーチンに提供したら、自分たちが怒られるからだ。
これは日本の会社組織にも通常、よく見られる光景だ。
トップに対して耳が痛い情報を上げたりしたら、情報を上げた者が疎んじられたりするので、みんなトップの機嫌が良くなるような情報しか上げなくなる。周囲をイエスマンで固めたトップは、どんどん暴走していく運命にある
ここにきて狂人ボケプーチンは情報機関の情報のいい加減さに激怒し、情報機関幹部を軟禁したとの報道もあるが、今さら怒ってみたところで遅いわな。

アメリカの失敗

これだけウクライナ軍が善戦していると言うのに、アメリカの動きは鈍い
いくらウクライナ軍が善戦していると言っても、軍事力の差からすれば、いつかはキエフが陥落し、ロシアの傀儡政権が樹立されるのは避けられないように思える。
それなのに、アメリカは経済的な制裁は次々と打ち出してはいるが、直接的に軍を派遣しようとはしない

なぜか。
もちろん、ウクライナはアメリカの同盟国ではないからアメリカが守る義務が無いからだが、それは建前の話であって、要するにアメリカはロシアと直接的に戦いたくないのだ。へっぴり腰の腑抜けなのだ。
いくらウクライナが同盟国でないとは言っても、民主主義国家であり、さらにEUやNATOに加わろうとしているウクライナが悪の帝国ロシアに占領されるような事になれば、国際的な悪影響は甚大だ
ウクライナが悪の帝国ロシアに占領されれば、次はバルト三国やモルドバが狙われ、さらには旧東欧諸国が占領され、ソ連が復活してしまう。
また、ヨーロッパにとどまらず、悪の帝国ロシアとタッグを組むもう1つの悪の帝国中国台湾や南シナ海や日本に侵略して悪行の限りを尽くすようになるだろう。
そうなってからでは遅い。そうなる前に早い段階で悪の芽を潰しておかなければならない。

それなのに、アメリカは行動を起こそうとしない
なぜなら、口先ペテン男の腰抜けオバマが「アメリカは世界の警察官を辞める」なんてバカな事を言ってから、アメリカは世界の秩序を保つ意欲を見せなくなった。
アメリカがハイテクの圧倒的な軍事力を投入すれば、ロシアを撃退する事は容易だと思われるが、今のアメリカは自国の軍に少しでも被害が予想されるような行動は決して起こしたくないのだ。
それは、ある意味で仕方ないかもしれない。自分とこはウクライナにヘルメットくらいしか供与しない日本から文句を言える筋合いでは無い。

しかし、それはそうだとしても、もっと賢いものの言いようがあるだろうと思う。
よぼよぼバイデンは、ロシアがウクライナに軍事侵略した直後から「わが国の軍隊はウクライナ国内でロシア軍と現在も今後も対戦することはないことを明確にしたい」なんて言い切った。アホちゃうか?
一体、なぜそのような事を明確に言い切ったのか理解に苦しむ。実際には軍を派遣しないとしても、「いつでも派兵する用意があるぞ」と見せかけるのが普通の交渉のスタンスではないだろうか
最初から「絶対に派兵しません」なんて言うのはバカの骨頂だ

このようなへっぴり腰姿勢をあからさまにするから狂人ボケプーチンが軍事侵略してきたのだ。
狂人ボケプーチンはアメリカの弱腰を見て、足元を見透かしてウクライナに侵略したのだ。

もちろん、アメリカ軍とロシア軍が直接対決することになれば、かなり危険な事態になる。それは第3次世界大戦に突入するリスクをはらんでいる。
それはそうだが、実際には派兵しなくても、いつでも派兵する意思があるように見せかける事が重要ではないだろうか。
よぼよぼバイデンの弱さが露呈したと言えよう。

ヨーロッパ諸国の失敗

狂人ボケプーチンは、よぼよぼバイデンのへっぴり腰に付け込んだ訳だが、もっと批判されるべきはヨーロッパ諸国だ。
昨日開催されたNATOの首脳会議で、よぼよぼバイデンは「NATOは今日ほど結束したことはない」なんて述べた。これは挨拶代わりの美辞麗句ではなくて、文字通り、その通りだ。
これまで平和ボケしたヨーロッパ諸国は、まさかロシアが攻めてくるとは思わず、呑気にヘラヘラ過ごしていた。
そして対ロシアの軍事同盟であるNATOをないがしろにしてきた。NATOなんて、もう存在意義の無い過去の無用の組織だと言わんばかりの姿勢だった。

狂人ボケプーチンは「NATOはロシアを敵とみなしてきた」と主張している。確かにソ連時代はそうだった。なぜならソ連が今にもヨーロッパ諸国に攻め入ろうとしていたからだ。自業自得だ。
しかし、自分が諸悪の根源なのに、それを棚に上げてNATOが悪いと言い張り、NATOの拡大を阻むためにウクライナを属国にしようとして軍事侵略を始めたものだ。
一方、NATOは、と言うと、ロシアに侵攻するどころか、ロシアから侵攻されるかもしれないという危機感すら完全に失って、呑気に平和ボケしていた
それが突然、ロシアが侵略してきたから天と地をひっくり返したような大騒ぎだ。

本当にアホだ。アホの集団だ。
最もアホなのはドイツだ。腐りきったドイツは、なんとエネルギー資源の大半をロシアに依存してきた
その危うさを考えた事も無かったので、今回のような事態になっても天然ガスの供給はロシアに頼ったままだ。そんな状態でロシアに対して強い態度で臨める訳がない
アホのドイツがエネルギー資源の大半をロシアに頼るようになった要因としては、まず1つ目は、長年ドイツを牛耳ってきたメルケルが東ドイツの出身だったという事だ。彼女は東ドイツ出身なので、結局はロシアに親近感を感じている。
東ドイツを始めとする旧東ヨーロッパ諸国はソ連時代にロシアに痛めつけられたから反ロシアかと言うと、必ずしもそうではない。
反ロシア的な面がある一方で、心を入れ替えたロシアとなら仲良くやっていけるだろうという根拠のない楽観がある。
アホなメルケルは、自分はロシアとうまくやっていけてるという勘違いがあったのだろう。おおバカものだ。
アホなドイツがエネルギー資源の大半をロシアに頼るようになった2つ目の要因は、原子力発電の放棄だ。
かつてはドイツも原子力発電が大きな役割を担っていたが、とても知能の低い緑の党などに遠慮して、ドイツは愚かにも原子力発電を全て放棄するなんていうトンデモない方針を打ち出した。
環境に極めて優しい原子力発電を放棄する緑の党って、根本から大きな矛盾を抱えているが、大きな役割を担っていた原子力発電を放棄する事になったため、悪の帝国ロシアからの天然ガスにエネルギー資源の大半を頼らざるを得なくなったのだ。
本当に愚かと言うか、浅薄な行動だ。

これに比べたらフランスやイギリスは、まだマシだ。
イギリスは対ロシアでは強硬な姿勢をとっているし、フランスも原子力発電を強力に推進し続けている。
それでも、イギリスの経済界ではロシアの新興財閥が跋扈していたし、裏ではロシアとの癒着が進んでいた

今回のロシアによる突然の軍事侵略を目の当たりにして、長年、中立を守ってきたフィンランドやスウェーデンがNATO加盟を真剣に検討し始めるなど、長年、平和ボケにマヒしていたヨーロッパ諸国も目が覚めたようだ。
今後は一致団結してロシアを懲罰して欲しい。

日本が取るべき行動

今回のロシアによる突然の軍事侵略を目の当たりにすると、ヨーロッパ諸国以上に平和ボケが著しい日本も目を覚まさなければならない。
バカの一つ覚えのように「平和憲法が平和を守る」なんてわめく思考停止の人たちがいるが、あんなクソ憲法があったって、ロシアや中国が攻めてきたら何の役にも立たない
「憲法9条を守れ」なんてわめいている人たちは、完全にロシアや中国の手先だ。
ウクライナは遠い国だが、だからと言ってロシアによるウクライナ侵略を傍観していると、次は日本が中国に軍事侵略されるだろ
ウクライナにヘルメットや防弾チョッキなんかを支給するのではなく、できる限りの兵器を供与すべきであろう。
それくらいしないと、日本が中国やロシアから侵略された時に誰も助けてくれなくなるぞ。

(2022.3.25)



〜おしまい〜





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